NY1page10周年企画第一弾!日本とアメリカを繋げるイベントプロデューサー、平川美代子(Miyoko Hirakawa)さん

Photographer Shintaro Ueyama

平川美代子(Miyoko Hirakawa)
東京生まれ NJ在住
イベントプロデューサー、ディレクター
CATCH US Performing Arts(CUPA) Director, Contents Producer
Instagram @Miyoko .345

5歳~ 日本舞踊を学ぶ(花柳孝吉氏に師事)
家城比呂志ジャズダンススタジオでダンスを学ぶ
「シェルブールの雨傘」「ザ・ベストテン」などに出演
17歳 吉雀(花柳流)襲名
18歳 法政大学国際高等学校 卒業
20歳 大原簿記学校 卒業
21歳 花柳流師範として芸能プロダクションで日本舞踊を教える
1986年 結婚を機に渡米 LAへ
1997年 夫の転勤でNJへ
2000年 3人目の男の子を出産 
2004年 自宅リビングに鏡を貼り、Team Hirakawa ダンス教室を開く
6名だった生徒が数年で60名になり、場所をレンタルし本格的にダンス教室を始める
T.M.H.Dance,LLC http://tmhdance.com/
2007年 チャリティーイベント「Smile」を毎年開催
2019年まで続けたイベントで6万ドル以上をケニア(AIDS治療)や被災地(東日本大震災)に寄付
NPO団体 CATCH US Performing Arts(CUPA) 理事 就任
60歳 現在「人生やったもん勝ち」をモットーに踊ることにさらに情熱を傾ける
趣味は多ジャンルのダンス、殺陣、アクション (波濤流NY所属)


しゃけ:
NY1pageが10年目を迎えました!
<NY1page10周年企画第一弾>として今回ご登場していただくのは、NY1pageを土台からずっと支えてくださっている踊るグランマ、美代子さんです!長年ご協力いただきまして本当にありがとうございます。

美代子さん:
NY1page10周年、おめでとうございます。私も蛯名健一さん世界で活躍中の演出家、振付家、ダンスパフォーマーEBIKEN – NY1PAGE、Chioさん世界のプロダンサーが集まるブロードウェーダンスセンターの日本人インストラクターChio – NY1PAGE、長濱修也(ながはまのぶや)さん全米人気ダンスTV番組に出場した日本人!NYで一番ホットなダンサーNOBUYA – NY1PAGEの記事を書かせていただきました。

弘恵さんとしゃけさんには私の関わっているダンサーたちを記事にしていただき感謝しております。これからも有能なアーティストを応援するサイトとして益々のご発展をお祈りしております。

しゃけ:
ありがとうございます。美代子さんからのご紹介でたくさんのアーティストの方たちとつながることができ、こちらこそ大変感謝しております。これからもどうぞよろしくお願いします。
現在60歳!ですか?素敵なグランマ!お孫さんのご誕生おめでとうございます。

美代子さんのご長男のご家族と日本で再会

美代子さん:
ありがとうございます。還暦ですね。一番下の三男も大学生で家を出ていますので、母親としてはもうやることはやったな、という感じです。

しゃけ:
ロサンゼルスとニュージャージーで3人のお子様を育てながら、ダンススクールを経営されていたと聞きました。英語は得意でしたか?ダンススクールを始めたきっかけも教えていただけたら嬉しいです。

美代子さん:
英語は今でも苦手です。(笑)35年アメリカに住んでいますが家では全員日本語ですし、子供たち三人は高校3年生まで土曜日の日本語学校に通っていました。

日本から渡米した家族のグループでよくあることなんですけど、ある時みんなでガレージセールをやろうということになったんです。
7家族で新聞に広告を出して準備をしたら、当日長蛇の列ができるほどの大盛況で。ゴミとして捨てるはずだったものを、みんなで汗をかいてきれいに並べたら飛ぶように売れたんですよね。汗をかけば、0だったものが25セントに変わった!異国で生産性のあることができた主婦の喜びです。
育児ももちろん生産性があるんですけど、結果はすぐには見えないんですよね。毎日どれだけ汗をかいても当たり前、というのが育児ですし。

育児だけではなくて、目に見える生産性を感じたい、と思ったのがきっかけかもしれないです。

私は5歳から日本舞踊を習っていたのでLAで子供たちにも教えていました。NJに越してきてからは日本で一応プロとしてステージやTVに出させて頂いた経験を活かし、ダンス教室を始めました。ママ友からの提案で、自宅のリビングに鏡を貼って生徒6人でスタートしたんです。1年後には60人ほどの規模になっていて、さすがにリビングではできなくなってスタジオをレンタルして・・・その16年間は目まぐるしい毎日でしたね。

左 1986年台湾での現地音楽ショーでの美代子さん 右 日本舞踊花柳流 吉雀としての美代子さん

しゃけ:
!!60名の生徒さんを抱えながら、息子さん3人の日本語英語バイリンガル教育に成功とは、素晴らしいですね。子育ての極意を教えてください!

美代子さん:
私が英語が苦手だから、子供たちは日本語でないと私と会話できないのでバイリンガルになったのかな。子育ての極意?!なんでしょう。基本のマナーは教えました。挨拶をしっかりする、人のうちの冷蔵庫は開けない、とか。(笑)

もちろん失敗もたくさんありましたし、外国での孤独な子育てに苦労もしました。でも、三人目を育てているときにわかってきたのは、「愛という柵の中で放っておく」かな。

親が手と口を出しすぎると、「考えない子」になってしまうんですよね。子供が「自分で始めて自分で終わらせる」ところを口を出さずに見守るのが親の役目かな、と。これがなかなかできないんですけど。それと、私がダンスを仕事にしてからは、息子たちにもステージでのパフォーマンスや、スタッフなどをやらせていました。長男から「仕事( PlayStation5の開発などに携わる)のプレゼンでは舞台経験が役に立った」と言われた時は嬉しかったです。

しゃけ:
ご長男がプレステ5の開発者!!「愛という柵の中で放っておく」名言出ました!!

3人の息子さんたちと美代子さんと旦那様

美代子さん:
子供たちにアドバイスしたことと言えば、バイトに行ったときは最後の日に「またいつでも来てね」と言われるような仕事をしてきなさい。とか、人から好かれる人間になりなさい。とかそういうことですね。

余計なことは言わないというのも大切ですね。家族だからといってなんでも言っていいのではなくて。ほどよい距離感大事です。もちろん夫婦関係も大切です。ママになっても私がやりたいことをやらせてくれた家族に感謝しています。

しゃけ:
なるほどなるほど。参りました。
お仕事を成功させたうえで、仲良し家族、さすがでございます。

たくさんの生徒さんに囲まれる美代子さん

美代子さん:
ダンススクールの方は、教えていたというよりは経営です。生徒の7割は駐在員のご家庭のお子さんたち6歳から18歳ですね。子供が成長するにつれて、ママレッスン、サラリーマンレッスンもやったりして。
「ダンスの”WA”を広げよう!TMH Dance!」をスローガンに活動してきました。2007年からは「Smile」というチャリティーダンスイベントを立ち上げました。5歳の子供でも「踊る事で他の人を助けられる!あなたには価値がある!」と実感できるイベントを目指しました。

しゃけ:
そのイベントにゲストとして招かれたのがIGさんですか?
自宅で2300人が同時にセクササイズ!セクシームーブメントエクササイズ考案者、田中愛二郎(IG)さん – NY1PAGE

IGさんとのイベント時

美代子さん:
そうですね、Smileのゲストとして2019年に出演して頂きました。その後は、世界で活躍するダンサーをサポートするNPO団体の理事をしているので、そちらでも支援させて頂いてます。
非営利団体CATCH US Performing Arts初のステージが間近に! – NY1PAGE

CATCH US Performing Arts(CUPA)では、才能のある日本人パフォーマーのアメリカでの支援と日本とアメリカをエンタメで繋げるの2つの柱で活動しています。NYでのイベントもしていたのですが、コロナ後の今は、パフォーマー支援として「英語の発音矯正」や「VISAセミナー」コロナ禍で孤立している在米日系人シニアに向けての、「全米シニアのためのオンライン演芸」などもやっております。

しゃけ
IGさんがアメリカでセクササイズツアーをやることになったら楽しいですね!ぜひ応援したいです。

美代子さん:
IG君のNYセクササイズイベントはやりたいですね~!
またTMH Danceの話に戻るのですが、5歳からうちのスクールに通ってくれた前田晴翔(まえだはると)君もそろそろ 世界の舞台で活躍すると思います。今は韓国にいるとお母様から連絡がありました。 晴翔君のような世界で活躍する人材のスタート地点に関わらせて頂いた事は本当に本望です。
前田 晴翔決勝進出!アポロシアター アマチュアナイトをレポート – NY1PAGE

しゃけ:
晴翔さんの動画はこちらです→https://youtu.be/OJf9dyXz5cA
NPO団体 CATCH US Performing Arts(CUPA )のHPはこちらです→http://catchus.org/
今手掛けていることはどのようなことですか?

美代子さん:
コロナがなかったら、いくつか大きなイベントがあったのですが・・・2021年4月22日に「Music for SDGsアースデー音楽祭 」がYouTubeで生配信で開催されまして、24時間の中の30分の枠をCUPAがパフォーマンスをするということでディレクターをさせていただきました。国連のUN Web TVでもCUPAの作品が紹介されました。
7月にもそのようなイベントが開催される予定ですので、それに向けてのコンテンツ作りをしています。

Photographer Shintaro Ueyama

しゃけ:
美代子さんも今も現役で素晴らしいダンスをされていますね。

美代子さん:
それは個人的な趣味というか、踊っていないと生きていけないんです。生きることは踊ることというか。育児に追われて踊れていない時に、教会で「どうか私の踊る才能を使わせてください」とお願いしたことがあるんです。そのあとですね、ブロードウェイのダンススクールに一緒に通うお友達が見つかったりして、自然にトントントンとダンスの世界に戻ってくることができました。
今はその恩返しをやっているという感じですので、世界で活躍したいダンサーたちを心から応援しています。

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