全米人気ダンスTV番組に出場した日本人!NYで一番ホットなダンサーNOBUYA

Nobuya Nagahama Is My New Favorite Person(ノブヤは私のお気に入り)というウェブサイトでアメリカ人の注目を集めている日本人ダンサーがいる。
全米放送の人気TV番組「So You Think You Can Dance」(アメリカンダンスアイドル)に出演し、NY予選を見事に勝ち抜き、
ラスベガス本選出場を果たしたNOBUYA(長濱修也さん)。
NY予選参加者20000人の中から第5次審査まで残ったのはなんと彼だけ!まさにNYでホットなダンサーなのだ。
NYのとある日本食レストラン、「お待たせしました。」礼儀正しく挨拶した好青年が目の前に立っていた。
一瞬デザイナーさん?と思うほどNOBUYAの第一印象はスタイリッシュだった。
Street系Danceの上手いDancerはファッションセンスも良いと思っている私は「やっぱり!」と納得。
それに日本では元教師だったこともあってきちんとした印象。
中性的なところも魅力的。さらに彼は日本の某ファッション誌 にNYやDanceについての記事を書くライターでもある。
NOBUYAがダンスと出合ったのは高校1年生の時、体育祭の応援合戦でダンスを踊ってのがキッカケだった。
小学校の頃から野球をしていた彼は、柔軟性があった のかすんなり踊る事が出来たという。
“ダンスは楽しい”と単純に思った。その後Locking,HipHopを習得、野球と両立していた2年後に転機は訪れた。
唐沢寿明主演のミュージカル「big~夢はかなう」に出演が決まったのである。
「訳も分からず一生懸命やるだけと思ってやりました。」
機転が利き何事に対しても吸収力のいいNOBUYAは、出演者やスタッフから可愛がられた。
NOBUYA自身もエンターテイメントの世界の魅力にとりつかれ、自身の将来を重ねた。
「勉強はやりました。特に英語は好きでした。」学芸大学の教職課程で英語教師を目指したが、なぜか選択したのは家庭科教師。
「結局、高校教師も1年で辞めちゃいましたが、楽しい経験も勉強させられた事もいっぱいありました。
ダンスをもう一度ちゃんとやろうと思いましてNYへ渡ろうと決意しました。生徒や同僚の先生方は反対しましたが、
家族だけはわかってくれましたね。」NOBUYAは25歳になって直ぐ、エンターテイメントの都NYへ飛んだ。
Peridance Center に留学したNOBUYAは、他の留学生との間に明らかな違いをみせた。言葉の壁はハンディーだったが、
それを充分にカバーできる社交性と知恵があったのだ。
「武器は一つではない」NOBUYAは自分に言い聞かせていた。チャンスは意外にすぐ近くの人がくれる場合が多い。がんばっていれば必ず誰かが見ていてくれる。
そのチャンスがやってきた。Peridance Centerのインストラクターであり、「The Movement –A Theaterical Experience 」 の
ディレクター兼振付師のAngel Feliciano に認められのメンバーの一員として採用され、オランダ公演など数々パフォーマンスに出演した。また自身のLockingユニットP.J Lockersでも活動を始める。
留学から3年でPeridance Centerの前述のインストラクター、Angel Felicianoや
Brian Green(マラライア・キャリー やバスタ・ライムズ、フォクシー・ブラウン他メジャーヒップホップアーティストの振付師でありダンサー)のクラスで代行レッスンもこなすようになった。
与えられたチャンスは必ず活かす。そして必ず次ぎに繋げる。それが彼の信念となった。
続いて、NYでの最大のチャンスも突然、すぐ近くの友達から与えられるのである。
「訳も分からずアメリカ人のダンス仲間に誘われて受けたのが“So You Think You Can Dance”のオーデションなんですよ。」
オーデ ションの正体が分かった時は焦ったが、1次審査は受からないとさすがに恥かしいと思い全力で踊った。
「合格の札をもらった時は嬉しいというよりホッとしました 。」
次の日の2次審査でNOBUYAは一番自信のあるLOCKINGで勝負をする。NOBUYAは審査員が曲を止めるまでの時間をはかり、その長さで自分の見せ場を作れるよう構成を変えた。NOBUYAは今までの全てをかけて踊った。
結果は、YES!
「君のLOCKINGは最高だね」と審査員から絶賛された。
しかし、なんでも踊らなければいけないのがこの番組。次は苦手なコンテンポラリージャズ、それもペアダンス。受かるわけないというマイナス思考が一瞬頭をよぎる。
それを救ってくれたのがスタッフのおばちゃんだった。NOBUYAにこっそりジュースやお菓子をくれたり、励ましてくれたという。
「そうだ・・・。自分には 応援してくれる人がいるって思ったんです。色々な人の顔が浮かびました。
自分が今出来る事を精一杯するだけだ。魂で踊ろうって。」曲が流れだすと、思いっきり体を使ったという。
「君がここまでやるとは思わなかったよ。」審査員はNOBUYAの潜在能力を買ってくれた。
ラスベガス行きのチケットを手にあのおばちゃんにハグをした.「おめでとう!最後までがんばるのよ」NYに来てよかった!心の底から思った。
ラスベガス本選。TVには写らない色々な苦労があったという。しかしNOBUYAは知恵と社交性で乗り切った。
審査員がNOBUYA、NOBUYAと彼の名前を連呼するようにもなった。番組的にも彼はおいしいポジションをいつの間にか手に入れていた。
グループ審査の時もNOBUYAだけが残った。彼はついにベスト60まで残ったのである。
そしてここで残ればベスト20も後一歩と言う第6次審査、振付は同番組振付師でゲスト審査員のミーア・マイケル
超難題である。
しかし、NOBUYAは弱い部分を集中的にこの数ヶ月特訓してきたという自信があった。
応援してくれた皆のために全力を尽くそう。NOBUYAは舞台一杯に踊り自分の全てを表現した。
「それはまるで幽体分離しているみたいにい気持ちが良かったです」
「君の潜在能力と表現力にはびっくりさせられたが、次に行くレベルには達していないんだよ」と審査員からコメントされても満足だった。
全てを出し切った。またいつか挑戦しようと、心に誓った。
インタビューしている私もいつのまにかNOBUYAに魅了され、あのNY予選で応援してくれていたスタッフのおばちゃんのような心境になった。
NOBUYAは周りに愛され、その空間のパワーもいつのまにか自分のものにするという特技があるようだ。ダンスだけでは終わらない器の大きさを感じる。
NOBUYAはきっとアメリカンドリームを掴むに違いない。光輝く将来を予期する。(取材・執筆 平川美代子)
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