世界で活躍中の演出家、振付家、ダンスパフォーマーEBIKEN

今回NYはもちろん、世界でも活躍中のEBIKEN(蛯名健一さん)にインタビュー。

EBIKENのビデオを5年前に見た私は魂を揺さぶられた。ダンスが上手い、カッコイイなどの表現を超越して魂で感動したのである。

そんな経験はめったにない。それは彼が常に観客の心を掴むことに重点を置いているからであろう。そこには豊富なアイデアと緻密な計算が不可欠なのである。

EBIKENハーレムにあるアポロシアター毎週水曜に行われるアマチュアナイト2001年の年間チャンピオン、

そしてTV放送のShowtime at the Apollo2007年に7回連続優勝し年間優勝を獲得、アポロシアター史上唯一の2冠チャンピオンである

どんなエリートダンス教育を受けたのかと思ったら、全て独学。さらにダンスを始めたのが20才からだというから驚きである。

NYに来たきっかけは大学留学。なんとなく憧れての留学であったがマス・コミニケーションを専攻し、英語はもちろん今でも色々な事の役に立っているという。

アメリカに来るまでは普通の青年だった。小学生時代から野球やサッカーなどのスポーツに打ち込み勉強もする。

他の子と強いて違うというなら何事にも自分が納得するまでは、のめり込むタイプだった。

そんな彼がダンスをするきっかけになったのは、大学のパーティーでの事。知っているステップで踊ったらウケたのである。

その後ダンスサークルを作ってビデオで連日研究。一度興味をもったらのめり込む性格が功を奏して、

大学のInternational FestivalEBIKENのグループは大反響を呼んだ。


「その時感じたお客さんの拍手の波動がすごかったですね~。こんなに楽しいんだと思いました。」この舞台が彼の何かを変えた。

その時は分からなかったが、これこそが彼のエンターテイメント魂のルーツだった。

大学卒業後、才能のある彼の周りには、同じように才能のあるダンス仲間が集まってきた。

そして結成されたのがBiTrip、アポロで優勝する事となったメンバーである。「皆すでに活躍していたメンバーを集めたので、

自分には優勝することへの責任があると思っていました」彼は一番年上でリーダーだったが、メンバーに対してリスペクト(尊敬)の心を忘れなかった。


アポロ劇場で優勝した時は27才だった。それからはダンスの仕事が急激に増えたが、ダンスだけの収入では不安定な時もあった。

「漠然と、30才になったら先が見えると思ってました。それまではダンス以外の収入は得ないように努めました。

バイトのはずが、いつの間にかダンスを忘れて本業になってしまったケースを見てきたからでしょうか。」

実際に30歳になった時、彼は何の根拠がある訳ではないが、「やっていける」と思ったという。彼の判断は正しかった。

その証拠に2007年にはカリフォルニアで毎年行われる元アメリカ大統領やノーベル賞受賞者,大企業社長や芸能人など世界から集まった

50人のスピーカーがプレゼンテーションする権威ある会議イベントTEDで日本人として初めて招かれパフォーマンスを披露した。これもまた日本人初である。

更には、全米TV番組「Maury Show」フランスTV番組「La Plus Grand Cabaret du Monde」中国国営中央局TV番組「国際幽黙大公演」

Neil Young “Greendale”のコンサートダンサーなど数々の仕事をこなしている。

頭の中にアイデアが泉のように湧いてきて、現在1時間のワンマンショーを創作中だという。一人芝居や歌手のワンマンショーは見たことあるが、

一人1時間踊り続けるとは驚きである。「アイディアがあるんで」と、彼はクールに答えた。

そういえば彼は、どんな凄い賞を取った話をしていても「俺は凄いんだ!」といった驕りのオーラを感じさせない。

それどころか「自分は大した事ないです。」と言う。そんな彼だからこそ、慕う後輩が多いのだろう。

今の自分を山登りにたとえると、5合目あたりにいるのだという。「将来は、演出家として自分のアイデアを具体化したいです。

そして何でもいいのですが、例えば日本文化の古典に興味のない人でも、自分の舞台を見て興味を湧かせるきっかけになって欲しいです。

僕もモダンやバレエなどには興味がなかったんですが、MomixPilbolusを観たのがきっかけで興味が湧きました。興味がないと思い込んでいる人たちの心を開きたいです。」

最後に、これからダンスを目指してニューヨークへ来る人たちへEBIKENからのメッセージ。

「ニューヨークには様々な人種がいるように、ダンスにも色々なスタイルのものがありますし、テクニックだけではなく、ダンスに必要な何かを学べると思います」

今後益々、彼の活躍が楽しみである。(取材・執筆 平川美代子)

【関連リンク】
Ebina Performing Arts Company
 

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