ニューヨークで活躍する日本人パフォーマーたちの育成や発掘に貢献したいと発足したという非営利団体(NPO)CATCH US Performing Artsを立ち上げたのは、ライフアドバイザーの本木祐子(ジャパンセンターNJ代表)、河野洋(音楽レーベルMar Creation, Inc.社長)平川美代子(TMH DANCE, LLC代表)の3人。様々なジャンルのパフォーマーやアーティスト、ダンサーなどを集結させ舞台やパフォーマンスを行う予定だ。

同団体は昨年の9月に立ち上げたばかりだが、今月の1月21日には初のステージが開催されることとなっている。本木に同団体発足の経緯やこれからの目標についてうかがった。
本木はこれまで自分の子供がダンスでコンペティションチームに入ったのをきっかけに、2013年にご近所のママ友とダンサーズ、ドリームファンドを立ち上げた。それからは、アメリカ人ママ5人と共にダンスワークショップや、アダプトダンサー(授業料に払えない子供達の支援)や各種イベントを展開していったという。約5年活動したが、それぞれの子供達の成長と共に理事の退会が続き、新たな展開を求めている時に、平川と河野に出会い、NY近郊在住のアーテイスト支援の構想にたどり着いた。
「それぞれの子供たちが一人、二人と卒業していくにつれ、最初のメンバーだったママたちも仕事で抜けていき、最後には私一人になってしまったんです。自分の娘さえも卒業したのですが、せっかく立ち上げたNPOをつぶすのももったいないって思って」本木も様々な分野で活躍しているキャリアウーマンだが、ママ友たちもそれぞれバリバリのキャリアウーマンだったという。そんな彼女らが立ち上げた、プロフェッショナルな団体をつぶすわけにはいかない。
<米国NPOやNGOは、週単位で認証制度があり、政府機関の後押しもあるため、社会企業体とも称されている>
TMHダンススタジオを経営されている美代子さんに出会ったのは?
「私はJapan Center of NJのスタジオのオーナーでもあり、美代子さんはそこのスタジオを借りてるんです」
3人でCATCH US Performing Arts(CUPA)を立ち上げることになったきっかけは?
「私は子育ても落ち着いたし、そろそろ集中して本当に自分のやりたいことをやろうって探っていたのですが。私たちそれぞれに、若いダンサーや音楽パフォーマーほか、さまざまな眠ってる才能を発掘するというパッションがあって、それで結束しました。ダンス、音楽、パフォーマンスの世界で、自分たちがこれまでにやってきた道をもとに、彼らがよりよい方向へ行けるように、道標を与えてあげたいのです」
これからの夢は?
「芸術によって、人種を超え世界の人々の心と心をつなぐ架け橋になることです。芸術は、人間であることの証明だと思うのです。まだまだ人間には、ロボットやコンピューターにすらできない可能性がある。人間そのものがまさに芸術なのです。才能ある若者たちが世界にはたくさん眠っていて、それを発表する場所を提供してあげたいのです」
そのために目指すところは?
「ブロードウェイ・ミュージカルまでやれるといいです」<敬称略 取材・執筆 ベイリー弘恵 取材協力 TMH Dance LLC>
【プロフィール】
本木祐子 (もときゆうこ) ライフアドバイザー、Japan Center of NJ 代表
名古屋出身。13歳で渡米。大学卒業までロサンゼルスで過ごす。大学ではArt History とBusiness を学ぶ。学業の間も家業の貿易会社の経営に携わる。 結婚をきっかけにNJに移り、バイリンガル起業家として子育て中も様々な事業を展開する。2016年にJapan Center of NJ を設立。運営に携わりながら、ライフアドバイザー、英会話講師としても活躍中。
【関連リンク】
●Catch Us Performing Artsオフィシャルサイト
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