食事とは、命をいただくということ。味噌と薬膳の入った健康になる和食カレー、「発酵スープカレー」発明者、國光博敏(Kunimitsu Hirotoshi)さん

國光 博敏(Kunimitsu Hirotoshi)
愛称 くにさん
自然派料理人(フランス料理、イタリア料理)

1959年 東京都世田谷区成城生まれ 横浜在住
アメリカ留学 ロサンゼルス、ロングビーチ、その後、ニューヨーク、ボストンで遊学
青山学院大学理工学部卒業
サーファーとして全日本大会出場(テストライダーになる)
三国ホテルでフランス料理を習得
フジテレビ「料理の鉄人」に出演
アルマーニリストランテ銀座でイタリア料理を学ぶ
京都で和食を学ぶ(フレンチ、イタリアン、板前をミックスした多国籍料理を学ぶ)
0次会の店「アペロ」(関内)出店 無農薬野菜、ビーガンを学ぶ
マクロビのシェフとして箱根へ
フランス料理人たちにフランス料理を教える
FMよこはま出演
2020年「ハーブ&スパイスメソッド イタリア料理編」(マイナビ出版)著者

現在
横浜市港北区綱島にて
健康食料理店 発酵スープカレー ミコヤ で健康になる食事を研究中
https://mikoya-soupcurry.jp/
2020年11月クラウドファンディングでレトルトを作成、通販開始
2021年5月 上大岡京急百貨店に出品予定
2021年6月 丸井溝野口店に出品予定
インスタグラム https://www.instagram.com/hakkosoupcurry_mikoya/

しゃけ:
くにさんのスープカレーを食べると元気になる!癒される!涙が出てくる!とクラブハウスの著者ルームで大騒ぎになりましたね。
私はラムのスープカレーをいただきました。今までに食べたことのない味でした。こんなの初めて!スープなのにボリューム満点。体と心がぽかぽかして温泉につかった後のようにリラックス~。そしてデザートのバナナラッシーに感動いたしました。コーヒーも美味しくて。幸せでした。ごちそうさまでした!

くにさん:
ご来店ありがとうございました。著者ルームからもたくさんの方がきてくれまして本が増えました。(笑)みなさん、お褒めの言葉をたくさんありがとうございます。嬉しいです。

バナナラッシーに氷を入れると氷が解けて分離してしまうので、それを防ぐためにバナナのピューレを凍らせて氷の代わりにしています。

日本のカレーはもともとはイギリス海軍で作られていたものの輸入品で洋食なんですが、ミコヤのカレーはラーメンどんぶりに入っていて、みそ汁2杯分の味噌が入っています。スープには発酵野菜(大根おろしなど)を使っていますし、通常生ゴミとして捨ててしまう人参の皮やキャベツの芯などの部分をペーストにすることで、フードロスはゼロです。そして、東洋医学で重宝されているスパイスを加えていますので、美味しいというだけではなく、食べることでますます健康になっていただきたいという思いで作っています。

しゃけ:
お野菜、お米、お肉、スパイス、お味噌・・・食材すべてに敬意をもって接しているとおっしゃっていましたね。

お野菜さんたちとのお付き合い

くにさん:
動物たちの命をいただいているというのは当たり前ですが、お野菜も含め、食材すべてを生き物として扱っています。農家の方が一生懸命作ってくださっていることに感謝し、ここに届いた食材とお付き合いさせていただき、お料理としてみなさまの胃腸に入って体の一部になっていただく。食事は毎回たくさんの命をいただいて、皆さまの命につなげている、という意識で料理人をしています。

しゃけ:
お米にも声をかけながら研ぐといいんですよね?

くにさん:
そうですね。お米を研ぐときには田植えから稲穂が黄色くなって、刈り取られて、というお米の生い立ちを思い浮かべながら研ぐと、本当においしくなりますので是非試してみてください。

発酵スープカレーのチキンさん 自慢のお味噌さん
発酵の種 野菜ペースト

しゃけ:
料理人を目指したきっかけを教えていただけますか?

くにさん:
料理人を目指していたわけではなくて全くの偶然というか、大学生の時にパブでバイトをしていたんですが、そこに来たお客さんに紹介状を書いて頂いたのがきっかけです。
その頃はサーフィンに夢中になっていて。朝は海、昼は大学、夜はバイトという生活をしていました。
フランス料理がちょうど流行っていたんですよね、それで「フランス料理?かっこよさそうだ!」という理由でこの世界に入りました。

しゃけ:
シェフでサーファー!かっこいいです!アメリカ留学もされていたと。英語はいかがでしたか?

くにさん:
サーファーとしてはプロではないんですが、テストライダーだったのでウエットスーツとボードはメーカーから支給されていました。全日本の大会にも出ていました。
アメリカも「かっこよさそう」だから行ってきましたね(笑)。もともと「ポパイ」とか「ブルータス」とかの雑誌が好きでスケボーをやっていたりして、ハワイのボードはかっこいいなーとか、そういう憧れからロサンゼルスに語学留学しました。西海岸のロングビーチでホームステイしていたけどそのあとはニューヨークやボストンの東海岸でアパート借りて楽しみました。

今はたまにしかサーフィンしませんが、海は永遠の友達です。

英語は全くできない状態で。最初は「すみません、お水ください」と言うとコーラが出てきたり。「これ一つください」と言っても3つ出てきたり。(笑)でも「空の色がやばい!すべてがかっこいい!」って大興奮しながら日本語は一切使わずに2年2か月が過ぎました。そうしたらほぼネイティブ並みの英語力がついていましたよ。むしろ日本に帰ったときに「ただいま」という日本語が出てこなくて。あれ?帰ってきた時はなんて言うんだっけ?と思う自分に驚きました。

しゃけ:
素晴らしいですね。なんでも楽しくかっこよく学んでしまうんですね!ホームシックになったりしないんですか?

くにさん:
今も昔も自由に生きてます。(笑)ホームシックとかないですね。でもやはり食事は・・・最初の半年は珍しさもあって、「アメリカすげー」ってなんでも美味しい感じがしたんですが慣れてきたらあれ?と。メキシコ料理のスパイスも衝撃でしたね。においも、日本人には合わないものが多くて。そのせいで自炊するようになって、工夫して美味しい日本の味を自分で作り始めたところはあるかもしれないです。

しゃけ:
ミコヤのカレーはお友達のSOSから始まったとお聞きしました。詳しく教えていただけますか?

このお味はミコヤでしか味わえません!

くにさん:
今やっているこの場所は直前までは「手前味噌」という名前の小料理屋さんで友人の旦那さんがやられてました。彼と僕はずっと飲み友達で。手作りの味噌を作る味噌仲間でもあったんですけどね。彼が突然亡くなりまして。「ミコヤ」というのは奥様の苗字です。

それで残った店で奥様と何かできないか、ということになって「健康的なカレー」という発想がでてきたんですよね。2020年の2月7日にオープンということは決まっていたんですが、2020年の2月5日に店のコーディネーター的存在の方が突然いなくなる!というハプニングが起こりまして。何があったのかは謎なんですが、今北海道にいるとか。(笑)それで、僕がじゃあ、どうしようか・・・と2日間で・・・発案したのが、今の発酵スープカレーです。

しゃけ:
!!2日間で??

くにさん:
料理人は40年やってましたからね。シェフたちに料理を教える仕事をしたり、ハーブとスパイスも勉強したのでレシピ本も出したり、ビーガン、マクロビも勉強しましてラジオに出たりして。自由人なんで。
Amazon.co.jp: ハーブ&スパイスメソッド【イタリア料理編】 eBook: 國光博敏, エスビー食品株式会社: Kindleストア

開店までの2日間は忘れられないです。まあ大急ぎでしたね。メニューを書き、什器(じゅうき)を揃え、仕込みをして、スタッフの試食会に間に合わせました。昔自分の店をやっていたこともあるので、お友達が困っていたからお手伝いをしたのが始まりだったんですけど、今はこの発酵スープカレーにどっぷりはまって、レトルト販売をはじめたりして盛り上がってきています。

講師としてのくにさん

海外でも発売の予定で今動いています。5月には上大岡京急百貨店、6月には丸井で催事予定があります。催事に伴い臨時休業の予定もありますが、食べログで予約していただければスムーズですのでぜひご来店お待ちしております!
https://tabelog.com/kanagawa/A1401/A140204/14080156/

日本人のDNAには「発酵文化」があると思うんです。発酵食品を食べるとなぜか体の調子が整いますよね。ファーストフードやコンビニごはんが便利というのはわかるのですが、食材に敬意を払う気持ちを忘れがちなのではないかな・・・と。「(命を)いただきます」という日本人に根付いている食への文化を世界にも広めていきたいと思っています。

発酵スープカレーミコヤ
ホームページ https://mikoya-soupcurry.jp/
フェイスブック https://www.facebook.com/hakkosoupcurrymikoya/

しゃけの体の一部になっていただきまして、感謝です

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