フェイスブックのCM撮影を自分の部屋で!!(ロサンゼルス)ナイキのCMやミュージックビデオに多数出演中!!NYとLAで活躍するプロダンサー立岡 香凜 (Karin Tatsuoka)さん

立岡 香凜 Karin Tatsuoka instagram
滋賀県生まれ ロサンゼルス在住
MSA(アメリカのタレント事務所)所属
プロフェッショナルダンサー(NYでアーティストVISAを取得)
ヴォーグ フェム (Vogue Femme)スタイルのダンスを得意とする

小学生時代 吹奏楽・ピアノ・水泳・少林寺拳法・算盤(全国大会入賞)
中学生時代 バスケットボール(副キャプテン)
高校時代 弓道(全国大会で2位)書道甲子園で入賞
聖母女子学園短期大学入学(調理師を目指す)
19歳 ダンスを始める ヒップホップ、ストリートジャズ 
エイベックスアーティストアカデミースタジオに通う(大阪へ)
20歳 「ベストヒット歌謡祭」GIRLS NEXT DOORのバックダンサーとしてテレビ出演
21歳「ダンスキングダム」(Zepp大阪)でジョンテ・モーニングさんと共演
プロダンサー有働真帆さんと出会う
22歳 留学(ロサンゼルスとニューヨーク)語学学校とダンススタジオに通う
2015年 ハウスオブアマゾンにスカウトされる
2016年 MSA(アメリカのトップタレントエージェンシー)に合格
2017年 コミュニティーカレッジ(NYにあるLaGuardia Community Collage)卒業
2018年 アーティストVISAを取得 
2019年 ロサンゼルスへ 多数のミュージックビデオやショー、テレビに出演
現在、FacebookのCMに出演中

しゃけ:
Karinさん、先日はNY1pageにドネイションをありがとうございました!!「世界で活躍するアーティストを応援する」サイトを応援してくださりありがとうございます。コロナの影響でダンサーのお仕事も思うように進まない状況だと思うのですが、ロサンゼルスはいかがですか?

Karinさん:
少しですがお役に立てればうれしいです。今、コロナの影響でLAの有名なダンススタジオはすべて閉まっています。貸しスタジオだけが開いている状態でお仕事の数もめっきり減っていますが、その分、オーディションやキャスティングがオンラインで行われることが多くなりました。フェイスブックのCMでは撮影もオンラインでした!

しゃけ:
え?!撮影機材はご自分のものではないですよね?

Karinさん:
撮影現場で使われるすごく高そうなプロフェッショナルな大きな機材が私のアパートに運ばれてきて。撮影は自分のアパートの部屋です。カメラは固定した状態ですが操作は私がしました。Zoomを使って、ディレクターの指示に従って演技をしました。フレーミングはラップトップでルームメイトにしっかりチェックしてもらっていました。

しゃけ:
!!びっくりです。全世界で流れるCMがKarinさんのお部屋で作られたとは!!

Karinさん:
そうなんです。今年の4月中旬にZoomでのオーディションに受かり、4月下旬に私の部屋で撮影したものがFacebookの最新のメッセンジャールームのCMになりました!!
私にとって、人生で一番恵まれた素晴らしいお仕事でした。パンデミックでこれから先どうなるかわからない不安やストレスのある状況の中で、クリエイターたちがアイディアを実現化させる方法を見ることができてとても刺激を受けました。
尊敬するフランス人監督のミシェル・ゴンドリー(Michel Gondry)とオリビエ・ゴンドリー(Olivier Gondry)、振付師のマンディ・ムーア(Mandy Moore)がZoomで私に指示をして、私は自分でカメラを操作し、ダンスをします。
常に準備ができている状態で待ち構えて、どんな指示がきてもすぐにできる状態でいることの大切さを感じましたね。彼らと一緒に仕事をするこでたくさんの学びがあり、とても楽しかったです。
こちらがそのCMです→https://youtu.be/DI7bX9WblyE

https://www.adweek.com/creativity/lizzo-covers-the-beatles-for-facebooks-ad-launching-messenger-rooms/

しゃけ:
すごいです!!!Karinさん、ナイキのCMにも??

Karinさん:
はい。私のハウスマザーである、レイオミ•マルドナド(The Icon, Amazon Mother Leiomy Maldonado)と一緒にナイキのNYC #BeTrue Campaignに出演して、NYの街中のBillboardで自分の姿を見ることが出来ました。Nike NYCの広告にも出させていただきました。→ https://youtu.be/6MvZjWjV5tk

しゃけ:
ちょっと独特なこのダンスがKarinさんが得意としているヴォーグというジャンルのダンスなのですか?ハウスマザーとは??(全くダンスの知識がなくて申し訳ありません)

Karinさん:
はい。長年にわたり、ヴォーグのダンスフォームは、ヴォーグマガジンに載っているファッションポーズ、パントマイム、さらには体操(ジムナスティックス)からインスピレーションを得てきました。どれだけオリジナリティーがあるか、目立つこと、振舞い方、魅せ方などもポイントです。音楽はヴォーグビートで、チャントもあります。

ヴォーグのシーンにはハウスがたくさんあります。House of Ninja, House of Lanvin, House of Mizrahi, House of Mugler, House of Labeija など。
私はレイオミが作ったHouse of Amazonに入っています。ハウスの一員になるということは、基本的にはハウスマザー、ハウスファーザーを持つということ。ハウスメンバーたちが兄弟、姉妹になるということです。自分を受け入れてくれて、理解してくれる家族を持つという感覚で、普段から一緒に過ごしたり、一緒にセッション(練習)をして、ヴォーグボールの前には練習回数を増やしたり、ミーティングなどをしたり、アマゾンナイトなどメンバーがマザーの家に集まってお泊り会などしたりして、本当の家族のように接します。

LGBTQ(L lesbian, G gay, B bisexual, T Transgender, Q queer)のコミュニティーには実際に本当の家族には家族と認めてもらえずに若いころから家をなくしているという人たちもいます。

自分にとってレイオミは第二の母親だと思っています。ダンスは一つ一つのスタイルにそれぞれのルーツ、文化や歴史があります。音楽やファッションもそれぞれこだわりがあって奥が深いですね。日本ではヴォーグのシーンは前より大きくなっているようですが、ほかのスタイルに比べるとダンサーは比較的少ないかと思います。
日本チャプターでは日本のアマゾンハウスマザー、Amazon Erikaさんがヴォーグのクラスを持ったり、ヴォーグボールのジャッジをしたり、自分からも台湾や韓国に行ってヴォーグボールに出たりして、頑張ってヴォーグの歴史や文化やスタイルを日本にも広げていってくれています。

しゃけ:
なるほどなるほど。全く知らなかったです。ヴォーグの世界!!深いですね!!
ハウスのメンバーは何人くらいなのですか?Karinさんの第一のお母さまについても教えていただけたら嬉しいです。

Karinさん:
House of Amazonのメンバーは世界中でワールドワイドでトータル100名くらいいます。
私の実の母親は私にとって太陽のような存在です。心が広く暖かく優しくて、私の一番の親友であり、応援団です。経済的に、精神的に、常に私を信じてサポートしてくれました。もう5年半以上母親と会うことができていないのですが、毎日母の愛に感謝しています。母のおかげで落ち込んでも何度も立ち上がってダンスを続けることができています。

しゃけ:
小学生のころから習い事のすべてをお母さまが応援してくださっているのですか?

Karinさん:
習い事は姉の影響が大きかったかもしれません。学生時代の部活はほぼ休みなし、毎日朝5時から夜遅くまで。顧問の先生も先輩たちも非常に厳しくて、怒鳴られるのは日常茶飯事。悔しくて泣く事も多かったですし、怪我して足首を痛めても試合に出続けないといけない状態だったので、辛くて泣きながらもバスケをしていた記憶があります。(笑)その当時は辛かったですが、おかげで若い頃から強い精神力、忍耐力が養われました。

短大に受かってすぐの夏休みに、ダンスに興味をもって短大をやめてしまったのは両親の期待を裏切ったような気がしています。短大卒業だけはしてほしいという母親の思いを押し切って、ダンスを追求する道を選びました。父親に、「いつまで夢見るんや」と言われた時は悔しかったですし、正直リアリスティックな言葉に落ち込む時もありました。でも、自分勝手な娘を応援してくれる家族の為にも絶対頑張ってプロのダンサーになろう!と。

ダンスをするために大阪に引っ越すとき、両親が手伝ってくれた後、「これから頑張ってね!」と応援の言葉をくれて別れていく瞬間、私は子どもみたいに大泣きしました。両親と離れて一人で暮らすことがその時初めてだったので、すごく寂しかったし、家族に対しての今までの感謝の気持ちも沢山溢れてきて、涙が止まりませんでした。

お母さまとお姉さまとKarinさん

しゃけ:
短大をやめるほどダンスにのめり込んだきっかけはどんなことでしたか?

Karinさん:
大阪のエイベックスダンスアカデミーから5日間のダンスキャンプのポストカードが送られてきました。そのキャンプで初めてヒップホップとストリートジャズのクラスを受講し、ダンスインストラクターのYappiさんに出会いました。
Yappiさんは18歳で踊り始めて28歳でプロのダンサーになったと。
「ダンサー歴10年というのは他の人に比べて短いけれど、今からダンスを始めても絶対遅くないよ!」と言っていただきました。
その言葉に刺激を受けて、滋賀県から京都まで短期大学に通いながら、授業が終わるとすぐに、大阪のエイベックス・アーティストアカデミーで週2回、ジャズとヒップホップの初心者クラスを受講し始めました。そしてダンスへの愛情が高まって・・・短大を中退することに。
大阪で一人暮らしを始めてからは毎朝、毎晩バイトをしながら、週5日はダンスレッスンを受け続けました。

しゃけ:
!!!習い事の数と厳しい部活とバイトとダンスの日々にびっくりです。(ゴロゴロしているのが特技なしゃけ)
アメリカに行くきっかけは何かあったのですか?

Karinさん:
ある時、オーディションに合格し、スーパースターのジョンテ・モーニングと世界で活躍するプロダンサー有働真帆さんと一緒に、ダンスイベントに出演することになりました。(ゼップ大阪で開催された「ダンスキングダム」)
私が21歳の時、初めて2,000人以上の人々の前でパフォーマンスしたときの感覚は今でも鮮明に覚えています。アメリカ人アーティストとの出演は初めてだったので、刺激的で、身体がちぎれるかなと思うくらいにフルアウトで踊っていました。
本番まで3日間しかなかったのですが、その中で真帆さんがダンサー全員に「この中で世界中でプロのダンサーになりたいと思ってる人いる?」と聞きました。ダンサーは15人いたのですが、手をあげたのは一人だけでした。「みんなダンスしたいからここにいるんやんな?せっかくダンスするなら、世界目指しなよ!あり得んくらいでっかい夢を持った方が良い!そしたら小さな夢もどんどん叶っていくから!夢は大きく!」という真帆さんの言葉で、一瞬で「アメリカに行こう!」と心に誓い、アメリカに行くことに決めました。ジョンテと真帆さんとの出会いが私の人生を変えました。

しゃけ:
そしてニューヨークへ?

Karinさん:
初めてのニューヨーク(Steps on BroadwayやBDCブロードウェイダンスセンター)では、英語は10パーセントくらいしかわからないし、ダンスのレベルも高く、覚えるのがものすごく大変でした。振り付けを教える速さと量がすごくて、頭がパンパンでしたが刺激的な2週間を過ごしました。

そのころ習っていた日本のダンスの先生に、ロサンゼルスもダンサーにとって素晴らしい場所だと聞いて、1年間ロサンゼルスに行くことに決めました。学生ビザで語学学校に通い、昼食を済ませたらすぐにダンススタジオに行ってトレーニングに努めました。(Millennium Dance Complex, Movement LifeStyle, Debbie Reynolds, EDGE Performing Arts Centerなど)

1年後にはニューヨークに引っ越し、PeriCapezio Center, EXPG NYCなどのエリートダンススタジオでレパートリーを拡大しつつ、ニューヨークのコミュニティカレッジ (LaGuardia Community Collage)にも通いました。その後プロフェッショナルダンサーとしてアメリカでアーティストビザを持って働けるようになるまでの道のりは決して簡単な道ではなく、克服しなければならなかった課題が沢山ありました。

アメリカのエージェントのオーディションは1年に1回しかありません。エージェントに入るまでに私はオーディションを4年間毎年受け続けました。競争率は高かった(580人中6人が合格)ですが、無事にアメリカのダンスタレント事務所(MSA)に受かりました。
その時は神様からアメリカに居ても良いんだよ!アメリカでこれからも頑張りなさい!と言ってもらえた気がしました。

580人中6名しか受からないタレント事務所MSAに合格!

しゃけ:
すごい倍率・・・。4年・・・。粘り勝ちですね。
トレーニングやお仕事内容を詳しく教えていただけたら嬉しいです。

Karinさん:
私がこれまでに受けたトレーニングの中で一番ハードだったのはロサンゼルスで受けたデーナ(Dana Foglia)のメンターシッププログラム(3か月)です。彼女のスタイルはとても難しいですが、毎日習うこと全てが新鮮でした。芯からの身体の使い方や、動きの質を高めること、シャープにフルアウトに大きくコアをしっかり使って踊ること、ダンスの基礎になるバレエのトレーニング、しっかり踊れるようになる為の身体作りの筋トレなどを、Dana、BoyBoi、Lisa、Khalidから毎日プッシュしてもらいました。彼らには永遠に感謝しています。

夏のDanaの3か月のメンターシッププログラムに参加した時、初めの週にMSAからアーティストVISAの承認の報告をしてもらって、LA MSAオフィスに挨拶をしに行った時

NYではトゥイート・ブギー (Tweet Boogie)、ダニエル・ポランコ (Danielle Polanco)、レイオミー・マルドナド (Leiomy Maldonado)、ソラヤ・ランディー(Soraya Lundy)や、他にも多くのNYのアーティストと一緒に仕事をする機会に恵まれました。

Harper’s BAZAARのプロモーションビデオ
 https://youtu.be/BEyKv-xj21Q

NYのマディソンスクエアガーデンでPower Starz Premier Show ↓

50Cent, Trey Songz, Alicia Myers,Lil’Moなど素晴らしいアーティストの皆さんのバックダンサーを務めるKarinさん

タイムズスクエアのカウントダウンのショーにマイナス10度くらいの凄く寒い中、女性ラテンアーティストのレスリー•グレース(Leslie Grace)のバックアップダンサーとしてテレビの生中継に出演しました。
 https://youtu.be/Rw1VYdm5hkE

タイムズスクエア、カウントダウン!生中継

ダニエル•ポランコ先生にジュエリーブランドのジョン・ハーディー(John Hardy)とイギリス人モデルのアジョワ•アボワー(Adowa Aboah)のコラボレーション作品 AA x JH のイベントのお仕事に誘っていただきました。
 https://www.instagram.com/p/Bo1uHdGhFEH/?igshid=ycr72lkm0f02

Dj David Guetta ‘Say My Name’ ft. J Balvin & Babe Rexhaのミュージック・ビデオ。
https://youtu.be/ft4jcPSLJfY

Chromeo ft. DRAM “Must’ve Been”のミュージック・ビデオ。
 https://youtu.be/NoYw7Ikt0J0

YouTuber、Patrick Starrrの“Go Off”ミュージック・ビデオ。自粛生活中にお仕事が出来た事が凄く嬉しかったです。
 https://youtu.be/yh6cYABTBgA

しゃけ:
たくさんのお仕事経験・・・まとめてリストでご紹介いたします。

◆MUSIC VIDEO
Kamyar “Joon” Dancer Shawna Pops
Jonte Moaning “Klassy” Dancer Gerran Reese
Inas X “Loca” Dancer Vanessa Karali
Caroline Vreeland “Stay Drunk With Me” Dancer Stephanie Kim
ARASHI “Turning Up” Dancer Takeatsu Nashimoto
2 Chainz “Rule The World”ft. Ariana Grande Dancer Sebastian Sdaigui
David Guetta ft. J Balvin and Babe Rexha Dancer Hannah Lux Davis
Chromeo ft. Dram “Must’ve Been” Dancer Lauren Sieczkowski
Rina Sawayama “Ordinary Superstar” Dancer Danielle Polanco
Luis Fonsi & Demi Lovato “Echame La Culpa”Dancer Danny Lugo
Carlos Vives “Al Filo De Tu Amor” Dancer Danny Lugo
Cool Uncle “Never Felt Love Before” Dancer Elena V Azintaris
◆TELEVISION
POWER Starz Big Rich Town 50 Cent Dancer Starz – HiHat, Tweet Boogie
Leslie Grace NYE Ball Drop Live Dancer Univision – Soraya Lundy
Love and Hip Hop Bianca Bonnie Dancer HV1 – Jazz Johnson
BET Music Matters Bianca Bonnie Dancer BET – Tomoko Ishikawa
The Today Show Australia Dancer NBC – Charles Smith
106 & Park Jenifer Lopez Tribute Live Dancer BET – AntBoogie Rue
STAGE/LIVE PERFORMANCE
Austin City Limits Music Festival &
Los Dells Festival 2019 Kat Dahlia Dancer Kaleila Jordan
50 Cent Power Starz Premier Show at MSG Dancer HiHat – Tweet Boogie
John Hardy AAxJH Collection Show Dancer Danielle Polanco
I Am Force Dancer Dana Foglia
Hirshhorn New York Gala Dancer Danielle Polanco
Philipp Plein NYFW Dancer Nina Kripas – Jessica Castro
Will Ninja Tribute – Summer Stage Dancer Jason A Rodriguez
Hilton Hotel NYC & DC Pride Dancer Nicole Serapiglia
Balmain x H&M Fashion Show Dancer Normann Shay – Soraya Lundy
◆COMMERCIALS
Facebook Ad Messenger Rooms Pictures Dancer Mandy Moore
Nike NYC Ad #BeTrue Equality Campaign Dancer Nike – Leiomy Maldonado
Jonathan Simkhai x Carbon 38 Dancer Haper’s Bazaar – Normann Shay

マディソンスクエアガーデン!タイムズスクエアカウントダウン!もう夢がかなり叶ってしまったのではないですか?今後の夢を教えていただけたら嬉しいです。

Karinさん:
パンデミックが落ち着いたら、Award showsなどTVでパフォーマンスをしたり、ジャネットジャクソン(Janet Jackson)の世界ツアーに回ることがダンサーとして自分の人生最大の夢です。

それから新世代のダンサーたちにヴォーグを教えて一人でも多くの人達にヴォーグの歴史や文化を伝えられたら・・・と思っています。

日本全国ダンスワークショップをしながら旅行をしたいですね。それが自分の生まれた国に何かを返せる方法かなと感じています。
世界一周もしてみたいです。それぞれの国の現地の人々や、歴史や文化、伝統ダンス、アート、ミュージックに触れたいです。

しゃけ:
Karinさんの夢、いつかはすべて叶うような気がします。叶えるまで続けるという根性がすでに出来上がっているので。。すばらしい夢ですね!

Karinさん:
アメリカに引っ越してきた時は、友達は一人もいませんでした。ダンスエンターテイメント界は常に波があります。ワールドツアーなどをbookしない限りは、次の仕事がいつ来るのか正確には分かりませんし、次にどんな仕事が来て、自分がどこまで行けるかもわからない状況です。
自分が望む機会を自分自身から手に入れ、絶えず諦めないで、何回も立ち上がって、自分の目標や夢を叶える為に挑戦し続ける為には、落ち込むことや、失敗も沢山受け入れて強くポジティブに生き続けていくことが大切です。仕事やプロジェクト、リハーサルに集中するのに忙しいと、自然とポジティブにいられますが、次の仕事が決まっていなかったり、仕事が2ヶ月まるまるなかったり、オーディションさえなかなか行われないと、少し不安を感じたりする時も。
自分自身を他の周りの人達の成功と比較し始めてしまう時もあります。オーディションで落ちると、個人的に受け止めてしまって、「もっとこういう感じで踊ったら良かったかな」「もっと違う服や違う髪型したら良かったかな」「ヒールじゃなくてフラットで踊れば良かったかな」「もっと痩せてて細かったらな、もっとお尻が大きかったらな、もっと背が高かったらな」・・・ぐるぐると自信を失っていって、本来の自分らしさを無くしてしまう時もありました。

でもそんな時は、今の自分がどれだけ恵まれているのかを思い出すようにしています。
メジャーアーティストのワールドツアーという自分の中での最大の目標はまだ達成できていませんが、これまで出逢えたたくさんの人々や環境に感謝しています。

私が今まで経験して学んだことは、人生において「何でも可能である」と感じさせてくれました。アメリカに引っ越す前の電車の中で、「アーティストビザを取得したら、ロサンゼルスに引っ越して、プロのダンサーとして働く」と自分に言い聞かせました。自分の夢が今の自分の現実であることに気づき、一つずつ、一歩一歩、諦めず、自分を強く信じ続けることが出来たことを誇りに思います。

クリエイティブディレクターHi Hatさんと。”彼女がリハーサルで見せてくれた本物のカッコよさが忘れられません”

この自粛生活が続く間は、毎朝お祈りする事から始め、その後将来に向けて意志を明確にした後、毎日Deepack Chopraのメディテーションをして1日をスタートするようにしています。
ダンサーという道だけでは厳しいのかな?と、少し冷静に将来のことを考えることもあります。
でもやっぱりダンスに生きがいを感じます。出来る事は普段よりは限られていますが、今だからこそ出来る事をゆっくり焦らずやっていきたいです。
家族やお世話をしてくれた方々、友人達にこれまで以上に感謝する気持ちが大きくなりました。健康第一で、毎日心豊かに、元気に幸せに生きていることにとても感謝しています。

人生の中で、何を始めるのにも遅すぎることはなく、自分の人生では何でも可能だと私は信じています。
人生はいつ何が起こるか分からないし、人生は短いと思うので、瞬間、瞬間を楽しんで、いつも自分に正直に生きながら、自分らしさを追求して、これからも諦めずに楽しく頑張っていこうと思っています!

しゃけ:
これからも応援しています!NYとLAどちらが好きというのはありますか?

Karinさん:
私はNYが大好きです!!LAの生活とNYの生活は全く違うので、比較することはできませんが、仕事の機会はロサンゼルスの方が多いなと感じています。でも、非常に競争率の高い、とてもハードルの高い環境です。

NYにいた頃に感じたようなファミリー感、みんながみんな知っているという環境ではなく、ビジネスマインドの面では、ロスのダンサー達や振り付け師達は自分をプロモートしていく面でのペースが速く、自分の人生を中心に展開させたいサークルに入るには沢山の努力や繋がりが必要だなと感じています。
もちろん人それぞれ夢や目標などは違いますが、どんなオーディションや仕事でも、常にそれぞれの個人的な目標や夢の為に一人一人それぞれ戦っているんだなと感じます。LAでの私の新しい旅は、少しづつ切り開いていっている最中というところです。

NYでお世話になった先生達や家族のような友達たち、NYの街並みや環境が恋しくなることはありますが、今はロスでも新しい出会いや新しい機会に恵まれ、ロスで何とか頑張っています。
私は自分の夢を追うためにかなり長い遠回りをしましたが、それでも自分の目標と夢を追求することに毎日ワクワクしています。

ダンスエンターテインメント業界で働くダンサー達にとっては大変な状況ですが、限られた環境の中で出来ることから、これからもポジティブに頑張っていきたいと思っています。

かりんさんの2ページ目のインタビュー記事はこちらです

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