The Weekendの最新のミュージックビデオ 「Sacrifice(Remix)」に出演!SamsungとNintendo Switchのコマーシャルにも!プロフェッショナルダンサー立岡 香凜 (タツオカカリン)Karin Tatsuokaさんvol.2

立岡 香凜 たつおか かりん Karin Tatsuoka
滋賀県生まれ ロサンゼルス在住
MSA(アメリカのタレント事務所)所属
プロフェッショナルダンサー(NYでアーティストVISAを取得)
ヴォーグ フェム (Vogue Femme)スタイルのダンスを得意とする
instagram

 しゃけ:
かりんさん、NY1page二回目の登場ありがとうございます!前回のインタビューはこちらです。前回はフェイスブックのCMということでしたが、今回はNintendo SwichとSamsungですか?すごい!!

Samsung GalaxyAのCM撮影風景

かりんさん:
しゃけさん、いつも応援ありがとうございます!
Facebook Messenger Roomsのコマーシャルをパンデミック中にしてから、もっとコマーシャルのお仕事がしたい!と思い始めるようになったので、Samsungのコマーシャルの依頼を友達から直接いただいた(ダイレクトブック)時はとても嬉しかったです!撮影は、一人一人のダンサーが違うロケーション、違う時間枠だったので、私のためだけに3時間もかけて撮影していただきました。

同じくらい嬉しかったのが、尊敬するメジャーアーティストThe Weekendのミュージックビデオに出演できたことです!

The Weeknd – Sacrifice (Remix) ft. Swedish
House Mafia (Alternate World)のミュージックビデオでソロで踊るかりんさん

3日前にリリースされたビデオですが、Voguerとしてソロでフリースタイルで踊るシーンが使ってもらえてうれしいです。オーディションはセルフテープ(フリースタイル)を見てもらうというものでした。Nina McNeely(映画「Climax」の振り付け師)が私のことを選んでくれてこのお仕事が出来たので、彼女にとても感謝しています。The Weekendのみなさんとトップクラスのダンサーたちに囲まれてお仕事できたことは夢のような経験でした。

The Weeknd – Sacrificeのミュージックビデオで中央で踊るかりんさん

しゃけ:
素晴らしいですね!ロサンゼルスでの生活も慣れてきましたか?

かりんさん:
今ロサンゼルスで活動し始めて3年というところですが、最初の1年はロスの環境に慣れるのに随分苦労しました。ロスはアーティスト全般のレベルが高いと思います。スキルやタレント性のレベルが高いのはもちろん、人々の身なり、ファッション、ヘアースタイル、メイクアップにも気を張りますね。

NYにいた頃よりもっと意識するようになりました。ハリウッドレベルはやはり違うな、と。みんなダンスが上手くて見た目が良くてお洒落なのは当たり前なので、そのうえでアピールできることは何か?ということになります。 こちらのコレオグラファーたちがよく言うことは、「自分をブランド化する」「自分自身がブランドなんだよ」ということです。
頭の先から足のつま先まで、自分を最大限に良く魅せるスタイルはどれだろう、と日々研究をしている感じです。オリジナリティーをどれだけアピールできるかが勝負。自分をブランド化し、こちらからオファーしていかなければなりません。服、メイク、ヘアー、ネイル、マツエク、アイブロウ、スニーカーなど、ロスで生きていくためには出費も多くなったので、NYに住んでいた時とはまた全然違う感覚ですね。

しゃけ:
わーー。かっこいいです!ニンテンドースイッチのCMにも抜擢されたのですか?

かりんさん:
はい。Nintendo SwitchのJust Dance US 2022のCMに出ています。このお仕事の場合は、LA Casting Networks(ロスのキャスティングウェブサイト)から自分で見つけて、振りをビデオから覚え、自分のアパートの部屋で録画して、直接セルフサブミットしました!

Nintendo SwitchのJust Dance US 2022のCMに出演したかりんさん(左)


パンデミック中は、スタジオでのオーディションが少なくなったので、チャンスを逃さないよういろいろなプロジェクトに応募し続けています!それで本当にお仕事もらえることが何回かあるので、毎日の地道な努力と気合いですね!笑

ニンテンドースイッチ ジャストダンスのCM動画はこちらです

一番最近したお仕事は、中国人デザイナーSiying Quさん(2018年Vogue CFDAアメリカのファッションデザイナーTOP10にノミネートされ、Vogue Magazineで有名)のファッションブランドPrivate Policyの新作のキャンペーンビデオです。撮影はNYでした。メインダンサーに選ばれて嬉しかったです。
2022年は寅年なので、白、赤、ピンクを使った虎柄ファッション、音楽、ストリートダンスと特にアジア人コミュニティをお祝いする気持ちが込められています。
ですが、それだけではなく実はもっと深いメッセージが。2021年のアトランタ連続銃撃事件 (アトランタのマッサージ店やスパが次々に銃撃され8人が死亡した事件) が起こった時に犠牲になったアジア系女性たちに捧げる内容になっています。事件への悲しみと怒りと同時に、アジア系女性の強さ、しなやかさ、やさしさを表現しました。

しゃけ:
素晴らしいですね!講師としてヴォーグを教える立場でもあるのですか?

かりんさん:
はい。TEHH NYCのお仕事では、Zoomやインスタグラムライブを使って、世界中のダンサーたちにVogue Femmeを教えることができました。Vogue Femmeを広めていきたいという夢に一歩近づけたと思います。

アメリカに留学したがっているチリのダンサー達にZoomでVogue Femmeをシェア
みんなVogueが上手でビックリしました!

自分自身のトレーニングももちろん続けていますし、ヴォーグボールのバトルにも何回か出ています。

インスタグラムからもパフォーマンスの機会をいただくこともあります。ロスで毎月あるダンスのイベント、Choreographer’s Carnivalの主催者から、「ハロウィンのカーニバルイベントに是非出てくれないか?」と突然オファーがあったのです。自分が振り付けをする作品を人生で一回も出したことがなかったので、作品を出そうかどうしようか迷いましたが、このチャンスを逃したら後悔する!と思い、挑戦することにしました。友達に踊ってもらって作り上げた経験はとても貴重でした。

振付から作品を作り上げたかりんさん (センター)

そして、この作品を見てくれた振り付け師のCameron Lee(Paula Abdulの振り付けなどもしている有名な方)から「ショーにゲストパフォーマンスとして出てくれないか?」とご連絡をいただき、ロスのバーバンクにあるThe Colony Theaterでのショーに出演しすることができました!素敵なシアターなのでわくわくしましたね。

とても有名な振り付け師の方々が観に来ていたので緊張しましたが、2回公演の本番はオーディエンスもダンサーばかりだったのでエナジーもハイで無事に最高なパフォーマンスになりました。

また、アメリカを拠点に活動するHIP HOPレーベル、88risingがロサンゼルスで行った、ヘッド・イン・ザ・クラウズフェスティバルにもインスタグラムからの連絡で参加が決まりました。今世界で最も勢いのあるアジア人アーティストたちのイベントで、日本語でのパフォーマンスもありました。

Instagramはダンサーの履歴書のような形で見られているので、コンテンツを充実させていこうと思っています。

ヘッド・イン・ザ・クラウズフェスティバルでパフォーマンスするかりんさん(右)

しゃけ:
かりんさんのインスタグラムはこちらです。化粧品のコマーシャルにも出演していましたか?

かりんさん:
はい。Morphie x Nikita DragonのCMに出演しました。私が凄く憧れている世界で活躍している日本人のNatsuki Miyaちゃんと一緒に出演出来たことも嬉しかったです!Morphieの店舗に行ってみたら自分が出ているビデオが流れていたんですよ!最高な気分でした!

あとは、ウィスコンシンで毎年行われる1番大きいラテンのミュージックフェスティバル Los Dells Festivalや、テキサスで行われるAustin City Limits Music FestivalでKat Dahliaという女性ラテンアーティストのバックダンサーとしてパフォーマンスをさせていただいたりもしました。

ミュージックビデオでは2 Chainz の“Rule The World” ft. Ariana Grande、嵐の”Turning Up”のフィナーレシーン、Jonte Morning “Klassy”、Bridgeの”Something About You”などです。

Bridgeの”Something About You”では、初めてLead Girlとして依頼を受けました。ダンスホールで有名なダンサーであり振付師のBlacka Di Dancaがディレクター(Chris BrownやLil Wayne、Tygaなど有名なアーティスト達ともお仕事した事のある方)に私の事を推薦してくださり、ディレクターが直接Lead Girlに指名してくれました。

かりんさんの出演したミュージックビデオです!!BRIDGE “Something About you”

しゃけ:
LAで充実した毎日を過ごされているのですね!

かりんさん:
自分が望む理想の生活を手に入れる為には絶えず努力し続けて目標の為に戦って何回も失敗を受け入れなければならないです。沢山の「No」も覚悟しています。それでも辛抱強く、自分がコントロール出来ない範囲の事は心配し過ぎず、本当にやりたいことを明確にして、常に自分自身に忠実でいたいです。
今までは「永遠に生徒で居続ける」ということにこだわりすぎて、受け身になりがちだったのですが、今回自分の作品を人生で初めて出してみて、今まで自分が習った事を形にして自分を表現しアウトプットしていこうという気持ちが強くなりました。

しゃけ:
うわ!!見た目だけでなく精神もかっこよすぎます!悩みはないですか?

かりんさん:
悩みというか、、この間TCL(チャイニーズの電子機器カンパニー)のコマーシャルのお仕事をさせていただいたのですが、私と私の友達以外のダンサー3人はみんな17歳くらいで、歳の違いを感じました(笑)
アクティングの先生にも言われましたが、私ってアメリカでは見た目は高校生くらいに見えるみたいなんです。自分の実際の歳に見られないので、もう少し大人っぽく見えるように努力したいですね。

高校生たちに囲まれたかりんさん(右から2番目)

英語は日常会話は問題なく話すことは出来るのですが、日本語のアクセントはぬけません。アクティングのクラスを受けると発音の癖が気になります。顔の表現力も足りないな・・とか、課題はたくさんありますね。

セルフテープのオーディションの時、Slateという、自分のダンスを見せる前の自己紹介、ダンスの経歴をアピールする時間があるので、英語は絶対に必要です。

クラスで教える時には、受けに来てくださった人々の様子でかける言葉も毎回ちがうし、その人達のレベルに合った説明の仕方があるので、英語で伝えるのは本当に難しいです。もっと流暢に話せるようになりたいです。

しゃけ:
どんどん夢が現実になっていますね!

かりんさん::
困難な時もありますが、このライフスタイルを選んだのは自分なので、自分の成長、挑戦、幸せに責任を持つように心がけています。

最初に渡米した時には、アーティストビザを取ってダンサーとしてアメリカで暮らす夢を叶えることが出来るとは思ってなかったです。

アメリカで出逢ってきた人々のおかげで、「人生に不可能はない」と思えるようになったんです。アメリカに引っ越す前の電車の中で、アーティストビザを取得したらロスに引っ越してプロのダンサーとして働く!と誓いました。今、その夢が現実になったのは、あきらめず、強く信じ続けることができたからだと誇りに思います。これからはもっと自分から発信していって、それを周りの人達とシェア出来るようになっていきたいです。

それから、私自身の経験からみなさんに残したいメッセージは、何かを始めるのに遅すぎることは決してないということです。思い描く人生は努力すれば現実になります。私は19歳から日本でダンスを始めましたが、現在アメリカでダンス一本でなんとか生活できています。それは絶対に諦めずにどんな形であれ努力し続けてきたからだと思います。継続は力なり。自分という人間は世界でたった一人なので、自分らしく生きていきましょう!

2022年はアメリカの各地でVogueのball (vogueのバトル)にたくさん出たいと思っています。アトランタ、シカゴ、フィラデルフィア、サンフランシスコ、マイアミなど、Vogue Ballsの為に日々トレーニングに集中してVogue Ballroom scenesやcultureをもっと学びながら成長できたらな、と思います。今までコレオグラフィ(振り付け)のクラスを受けてきたので、フリースタイルをもっと上手くなれるよう、今年は自主練を増やして自分のスタイルをしっかり確立し、自信のある強みのあるアーティストになりたいです。

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