ツアー開始の集合場所は、ワシントンスクエアから2ブロック下にあるイタリアンレストランMonte’s Trattoria。ガイドは女優さんみたいな美人で、ブロンドヘアーのポーレット(Paulette)。遅刻しそうだったので、息を切らせてレストランに入ったのだけど、ステキな笑顔で迎えてくれた。私は、ちょうど集合時間の午後12時に到着、ほかに遅刻しているグループがいて、5分ほど待ってからツアーがスタートした。結局、彼らは間に合わなくて、ツアーに途中から参加。
後からわかったことなのだけど、彼女の姓はゴトウで、ご主人は日本人だったらしい。娘さんの写真も見せてもらったのだけど、とってもカワイイ、アジア系だとはっきりわかる女の子。日本語もあいさつくらいはできるようで、たまに「ありがとうございます」など日本語をつかってくれた。
ポーレットは、フードファイトのリアリティーTV番組BEAT BOBBY FLAYにも審査員として出ていたようだ。
まずはCaffe Danteでブッラータチーズ(Burrata Cheese)をいただく。ちょっとだけ硬いパンの上にチーズがのってるのだけど、トロッとしていて濃厚。ハチミツとも相性がバッチリだ。ファイバーがたっぷりとれそうな、こだわりのパンも、かなり美味しい。老舗のイタリアンカフェで、名だたる音楽家や芸術家も通っていたという。セレブもたまに見れるらしい。
お次はインド料理Masala Times。スパイスのきいたスクランブルエッグに野菜がたっぷり詰まったラップ。そしてドリンクは、マンゴージュース。このお料理、スパイシーだという人もいるらしいけど、そんなに辛いとは思わなかった。マンゴージュースは爽やかなフルーツの香りがお口に広がり、トロリと甘い。スパイシーと甘さ、味覚のローテーションも楽しめる。
続いてはコーヒー豆を売っているショップPorto Rico Importing Co。Porto Ricoはイタリア語でプエルトリコって意味。コーヒー豆の香りで癒される。ここではチョコでコーティングされたコーヒー豆をいただいた。
いったん最初の店Monte’s Trattoriaにもどって、テーブルにつきくつろぐ。ミートソースののった生パスタをいただいた。麺がやわらかくて、ミートソースとのからみがよい。これぞ伝統といったNY老舗のイタリアンレストランとして重みを感じる味。ドリンクはツアーの料金に含まれていないので、ワインやジュースは自分たちでオーダーする。NYでワイン一杯10ドル以上する店がたくさんある中、一律10ドルにチップというのは、お得。
Oat Mealsにてデザート。アメリカンクッキーって感じで巨大。左端の私の親指とくらべてもらえると大きさがわかると思う。ここのオートミール・クッキーは、日本人の私たちにしてみれば、かなり甘い。ポーレットのお勧めは、オートミールのシリアル。一晩ミルクに漬けておいておいて、次の朝に食べるのがポーレット流なのだとか。
人気のキューバ料理レストランCUBAにてテーブルを囲む。週末は予約でいっぱいで、いつも混雑しているのだとか。お肉のミンチがぎっしりつまったパイ生地を揚げてあるエンパナーダとプランテン(バナナより甘みが少ない)を食べる。スパイスのきいた緑色のチミチュリーソースが、カリカリのパイとジューシーなお肉の汁にからむとサッパリしていて絶品。
キューバといえば、作家ヘミングウェイが好んで飲んだラムとミントの入ったカクテル、モヒートをオーダーした。ちょっと甘いけど、この一杯だけで、南国にいる気分にひたることができた。
ヒマラヤンソルトがショーウィンドウに飾ってあるSullivan Street Tea & Spice Companyでは、ヒンヤリと冷たいお茶をいただいた。オレンジの香りがして、ほんのり甘い。砂糖は入れてないというのだけど、甘みがあるお茶だった。生のハチミツもトロリとしていて甘いけど、健康にはよさそう。
いよいよツアーは最後の場所Brigadeiro Bakeryへ。トリュフにもにてるのだけど、ブラジル生まれのチョコ。コンデンスミルクとココアパウダーを煮詰めて丸めたものにチョコスプレーがまぶしてある。ツアーのとどめ一発的な甘~いチョコレート。やわらかいので、口に入れた瞬間に溶ける。
ツアーでは、セレブがよく集う場所や、ワシントンスクエアの歴史、映画の撮影に使われる建物なども見学する。たまに有名な俳優さんたちに遭遇することもあるのだとか。ガイドは英語のみなので、英語に自信のある人はチャレンジしてみてはどうだろう。チケットはオンラインで買える。今回、私が参加したのは、The Heart of The Villageというツアー。Foods of NY Tours