しゃけ:
真夏さん、二回目の登場ありがとうございます!前回のインタビューは2023年かな。ニューヨークでの生活はいかがですか?
真夏さん:
しゃけさん、お久しぶりです。ありがとうございます。ニューヨークで生活して5年になりました。2026年5月から9月までの「The CIRCUIT」という作品でオフブロードウェイデビューをすることができたので、ご報告にきましたー!
しゃけ:
うわーー!すごい!おめでとうございます。「The CIRCUIT」はどんな作品ですか?
真夏さん:
ありがとうございます。本当に嬉しいです。「The CIRCUIT」は80分くらいの作品なのですが、会場は屋外です。屋外というか、普通の道路。ブルックリンのダンボ地区という道路が舞台なんです。
しゃけ:
え!おおー!このお写真左が真夏さんね?
真夏さん:
はい。私はオープニングとラストにソロで踊ります。とても重要な役をいただきました。ダンサーと観客が同じヘッドフォンをつけて、街中を移動しながらダンスをしていきます。
車も普通に通る場所もあるので、60人くらいの団体がヘッドフォンをして移動しているのを見かけたら「The CIRCUIT」かな?と思ってください。
しゃけ:
日本にはまだ上陸していないのかしら?イマーシブシアターのシアターじゃなくてロードっていうか。
真夏さん:
日本でもやっているのかな?
アメリカでもかなり珍しい新しい形だと思います。最高の仲間たちと仕事ができて、本当に幸せです!こちらがダンサー11名の写真です。
しゃけ:
ダンサーは11名。オーディションで勝ち取ったお仕事ですか?
真夏さん:
はい。オーディションで選んでいただきました!今でこそ「ニューヨーク!最高!」と言っていますが、オーディション期間は本当に泣いてばかりいました。3月あたりはどん底だったんです。朝六時から列に並んだにもかかわらず何も見てももらえずに帰ってきたり。何度も挑戦し自分の望む結果でないときは辛いですが、挑戦無しにしては何も成し遂げられないと学びました。
ニューヨークは競争率が高いのでダンスがうまいのは当たり前。色々な人種や体格の人がいるんです。ちなみに私の身長は147cmなんです。
しゃけ:
147㎝!そうは見えないけど、ダンサーのなか、しかもアメリカではかなり小柄でしょうね。
真夏さん:
最初は不利だと思えた背丈なんですが、小動物や妖精の役で需要があることを知って、今は強みだと思っています。
しゃけ:
うさぎちゃんに似てる、「ズートピア」の!
真夏さん:
よく言われるんです、「ズートピア」のジュリー役ぜひやりたいです!背が低いことも、日本人であることも、ニューヨークではプラスに感じることも多いです。
今はオーディションで全く緊張しなくなったんです。自分の持っているもののマックスのそれ以上を見せることができるようになりました。
「いらっしゃいませ、これが、真夏です!こんな商品ほしいでしょ?みんな見て!買わなきゃ損だよ!」という気持ちでオーディションに臨んでいます。(笑)
しゃけ:
さすが!ニューヨーカーですね。
真夏さん:
どんなに素晴らしい技術があっても、それだけでは合格できないのが舞台アーティスト。ご縁とタイミングが命というか。受かるまで受け続けます!ブロードウェイ、カモン!(笑)
今回の「The CIRCUIT」のオーディションもとても楽しめました。1次審査はみんなで振り付けを踊る。2次審査でパートナリング。パートナーにリフトしてもらったりしました。3次審査では審査員やダンサーが輪になってお客様の役をして、どのような感じでお客様と交流するか。即興で一人で自由に表現する時間。ただ歩くだけでどれだけ個性を出せるか、というような課題もありました。
審査員を驚かせるというか、「こんなこともできるの?」というギャップをアピールできたのが良かったのかもしれません。
自分で勝ち取った仕事、心からやりたいことが仕事になった喜びは想像以上のものでした。最高のメンバーで最高のものを創るプロセスからオープニング。すべてが宝物です。年功序列とかそういうものが全くないので、私の意見もしっかり聞いてもらえ、それが作品に反映されることもあります。英語で言いたいことが言えるし理解も深くできるようになり、言葉の壁もほとんど感じません。
ただ、ダンサー代わりはいくらでもいるので、一瞬で振り落とされる(キャストから外される) こともある厳しい世界です。でも真夏を選びたいと思われる唯一無二のアーティストでありたいと常に思っています。現場には独特の緊張感があり、刺激と学びが毎日あります。ニューヨーカーの働き方を見て真似しています。とにかくスピード感がすごいんです。
(ニューヨーク仕込みの早口英語で自己紹介してくれました!インスタライブで聞くことができます。)
3年ぶりに日本に帰ったら、少し驚かれました(笑)日本ではゆったりしてきましたよ。美味しいものを食べて、友達に会って。
いつかは日本とニューヨークを行ったり来たりの仕事環境にしたいです。20代はとにかく走り、泳ぎ続けます。といってもがむしゃらにやると体が壊れますから。心と体のメンテナンスを最優先しながら、保証はないけど、リスクをとってもどんどんチャレンジしていきます。
しゃけ:
怪我はしませんか?危険な思いをしたことは?
真夏さん:
怪我していません、危ない目にも特にあっていないですね。詐欺タクシーには一度騙されています。常に危険と隣り合わせの生活にも慣れました。危険察知センサーはかなり優秀になったと思います。
若さ、無知、ってある意味強いですね(笑)恐怖にさえ無知だった5年前に思い切って日本を飛び出してみて良かったです。
オフブロードウェイに出れたからには、次はブロードウェイの舞台に立ちたいです!歌の練習に力を入れています。
網永 真夏(あみなが まなつ)instagram
ニューヨーク在住ダンサー。身長147cmという小柄な体を活かし、しなやかで繊細かつ力強い表現を武器に活動するダンサー。
3歳より日本でクラシックバレエを始め、コンテンポラリー、ジャズなど幅広いジャンルを学ぶ。ベルリン国立バレエ学校の短期留学に参加し、元同バレエ団プリンシパルのウラジーミル・マラーホフに師事。英国ロイヤルバレエ団プリンシパルのヤスミン・ナグディが主催するサマーインテンシブにて奨学金を受賞。
国際ダンスカーニバルで2年連続優勝、日本国際バレエコンクール コンテンポラリー部門第1位を受賞。これを機にニューヨークのPeridance Centerよりクラシックを受け渡後、イガール・ペリーやリチャード・チャンシーに師事し、バレエ、コンテンポラリー、モダンダンスを中心に専門的なトレーニングを積む。卒業後はニューヨークを拠点にパフォーマンス、振付、指導など多方面で活躍。
クルーズショー出演や、92NYにて上演されたミュージカル『The Little Mermaid』に出演、Westchester Ballet Companyのゲストダンサー出演など舞台経験を積んでいる。現在、5月15日から9月上旬まで上演されるイマーシブシアター型のオフ・ブロードウェイ作品『THE CIRCUIT』でのデビューが決定し、さらなる飛躍を目指して活動中。将来の目標はブロードウェイの舞台に立つこと。ニューヨークという競争率の高い街で、小柄な身体だからこそ生み出せる存在感と表現で世界に挑戦し続けていく。
“Shut up! Just do it! MANATSU”生きているアート、コンテンポラリーダンスの国際大会で優勝!NYのプロダンサー、網永真夏(Manatsu Aminaga)あみなが まなつさん






