世界35か国で、「誰もできないこと」に挑戦し続ける研究開発者、澁谷 純一(ジミー)さん

今話題のクラブハウス(ClubHouse 音声アプリSNS)で仲良くしていただいているジミーさん。聞けば聞くほどすごい人!研究者、開発者、エンジニア、著者、教育者、セミナー講師、英語の先生・・・。

渋谷 純一(Junichi Shibuya)
澁谷純一さん (@IkTopJmhayf6fIH) / Twitter
1967年 日本電気株式会社入社
1972年 NEC工業専門学校卒業
1973年~1977年 ニューヨークへ(NEC出向)
1984年~1990年 サンノゼへ(NEC出向)
1994年 NEC通信システム株式会社(電話交換システムエンジニアリング)
1996年 日本電気株式会社 復帰
1999年 神戸へ 日本電気株式会社P&G日本本社(PHSシステムデザインプロジェクト管理)
2002年 音声認識システム・自動発注システム研究開発(NEC)
2003年 緊急地震速報システム導入検討に従事(NEC)
2006年 音声認識、翻訳、音声合成を組み合わせた自動翻訳システムの研究開発(NEC)
2007年 音声合成システムを活用した館内放送システムの開発(NEC)
2008年 J&Tシステムコンサルティング株式会社設立
ラスベガス、ハワイ、バンコク、大型ホテル通信システムエンジニアリング
インターコンチネンタルホテルへの電話交換装置導入、IBM AS-400との連動
アジア、中近東、ヨーロッパ、USAでの国際入札への参画、通信ネットワークのシステムデザイン
(ミャンマー国会議事堂、ナイジェリアNET国際交換機、シンガポールチャンギ国際空港)
自ステムエンジニアの育成指導に従事。論文多数。
通信販売における音声認識システムによる自動受注システム新規開発
著書「潜在能力を活かす」2001年 文芸社 発行
特許2002-147129「電話のシナリオ転送システムおよび方法」
特開2009-053342 「議事録作成装置」 
特開2009-122989 「翻訳装置」 

しゃけ:
クラブハウスでは英語を交えながらの陽気で優しいお声で癒されております。「皆さんのお困りごとをなんとかしたい!」と、何でも真剣に聞いて助言してくださるジミーさん。大変なご経歴をお持ちで・・驚きました。

ジミーさん:
大した事はありませんが。普通のサラリーマンとは違い、誰もできないことに挑戦してきました。従って上司からすれば社員としては不要な人材の独りでしたね。
誰も考えられない事を、一人でコツコツと積み上げて現在に至っています。
「考えたことは、考えたようにやれなければ、考えた意味がない」が持論です。

現在はJ&Tシステムコンサルティング株式会社の経営に携わっています。13期目に入り、昨年息子に代表取締役を譲りました。基本的には技術コンサルタントを主な仕事にしてきました。
NECに勤務していた当時の技術ベースにし、ユーザーオリエンテッドな仕事を目指しながら継続しています。何事も山あり谷ありで、思うようにはいかないものです。それでも毎日を楽しく過ごしています。何が起きても驚かないようになってきました。

10年間継続してきた仕事の一つに、聴覚障がい者への技術支援が在ります。簡単そうに見えますが、ビジネスとしては成り立ちません。その大きな理由としては、難聴者は自分が聞こえないとは言わないものです。そこをどうにかしようと試みても、結果は無慚に終わります。困っていることを素直に吐き出してもらえれば、様々なやり方で解決に持っていく事は可能です。但しその相手が何に本当に困っているかがわからないと、幾ら自分で考えても解決策を見つけることはできません。これからも社会貢献での仕事は継続します。
自分がこれまでやってきたことが、誰かのお役に立てるのであれば喜んで活用していただきたいと思っています。儲けは二の次です。

しゃけ:
世界35か国で様々なお仕事をされてきたとお聞きしましたが、忘れられない出来事を教えていただけますか?

ジミーさん:
アフリカのウガンダで仕事中に、タンザニアとの戦争が勃発し巻き込まれました。ウガンダ国際空港は閉鎖され、ウガンダに閉じ込められた訳です。毎日聞こえるのは大砲の大きな音と、拳銃の音。
そうこうするうちに戦争に付き物の略奪も始まり、警察と住民間でのトラブルも起きていました。

ウガンダから逃げなくては。でも飛行機は飛んでいません。ジープと運転手をどうにか見つけましたが、運転手は「ケニアの国境まで行く自信がない」と言います。「ケニアまではジープでも、8時間ほどかかり途中の村では顔のキズが違うと殺される」とのことでした。部族を識別するのが顔のキズだそうです。

ジープで走るうちに夜になります。村を通過するたびに、検問が待ち構えていました。そこでは食料は全てとられてしまいました。金品も同じ運命をたどり、ライフ銃で後ろから銃先を突きつけられていました。いつ殺されてもおかしくないという状態でしたが、無事、ケニアにたどり着くことができました。

ケニアに一歩足を踏み入れたら、そこは楽園の国でした。命の大切さが身に染みて分かりました。ケニアの国境からナイロビに向かう途中には、キリン、インパラ、像、などを見かけました。ナクール湖には水鳥が生息しており、水面を真っ赤に染めておりました。静かで平和そのものでした。

エジプトのスフィンクス像の前で

しゃけ:
!!日本では考えられないようなことが起こっているのですね!!

ジミーさん:
USAと日本の考え方は、大きく異なります。USAにおいては、基本は契約書を取り交わすことから、ビジネスはスタートしています。日本では要件定義をしないままで、ああでもないこうでもないが始まりますので、非常に困惑してきました。
NYのあとは、シリコンバレーに5年間勤務しておりましたので10年間をUSAで過ごしたことになります。会社から派遣されるというかたちで世界35か国を訪問してきました。
世界各地で美味しいものを食べていろいろな体験をしましたが、日本はやはりどこと比べても素晴らしい国だと思います。

しゃけ:
現在は埼玉県で英語の先生もされていると。数々の論文も読ませていただきありがとうございます。考察力、分析力、執筆力・・素晴らしいです。

ジミーさん:
はい。Zoomを使ってのオンラインレッスンもしております。最初の一回目は対面させていただき、時間帯は生徒の要望で基本的には何時でもよいことになっています。90分で開始して120分になってもレッスン料は同じです。お金を目的としてやっていることではないので。蛇足ですが、50歳くらいの床屋さんに英語を教えていましたが3ヵ月でノイローゼになり、ものになりませんでした。教え方に問題があったのか・・いまだに疑問が残るだけです。

人間の脳は、数千億個という脳細胞からできており、それらは非常に複雑なネットワークを構築しています。ネットワークの複雑性は、コンピュータ・ネットワークの比ではないと考えられています。
 私たちの脳には、そんなスゴい脳細胞のネットワークがあるにもかかわらず、「自分の頭がよく働いてくれない」と感じることは、誰にでもあるのではないでしょうか。
 トニー・ブザンは、誰であっても、頭の使い方を学び、メンタルリテラシーを身につければ、自分の頭をもっと良く働かせることができると考えました。

私は毎日頭の書庫を整理整頓し、常に未来から現実を見るよう訓練してきました。結果を見据えながら次の手を打っています。一度に複数の仕事をずっとしてきましたので、頭の中には情報ハイウェイが3レーン走っている状態。おそらく人の3倍の速さです。ポンコツ車では走れません。

しゃけ:
なるほど。「潜在能力を活かす」という本もご執筆されているのですね。

ジミーさん:
もう20年も前のですが、Amazonに掲載されておりました。

今まで仕事をしてきて学んだことは以下のようなことです。
①智慧をお金に換える仕組み作り→収益性Upコンサルテーション、システム
エンジニアリング、プロジェクトエンジニアリング等
②「ユーザーオリエンテッド」なアドバイザーに成り切る→信頼を勝ち得る
③「費用対効果」を常に意識した、システム提案の継続→継続は力なり
④創造力豊かな「発想法」に目覚める→逆転の発想とは?「入金」→「売上」
→「受注予測」
⑤技術を前面に押し出し、最後まで戦い抜く姿勢→諦めない
⑥時間に追われる生活→時間を追い求める日常生活へ変身
⑦「納得・お得・お買得」の3得で、喜んで頂ける創意工夫
⑧天才は有限ー努力は無限
⑨明日は貴方が創るもの
⑩成せば為るー成さねばならぬ何事も!
⑪営業の一日は田町(NEC)で始まり、山手線を一周した田町で終わる
⑫戦略・戦術・戦法を如何に使い分けるか?
⑬克己(己に勝てる創意工夫を!)

基本的にはお客様が抱えている課題をヒアリングし、要件定義書を明確にし課題解決のソリューションを提案します。ソリューションとは、課題を解決する手段と運用操作を含む、一貫した全工程を円滑に進めることを意味しています。
勿論コストパフォーマンスの追求も必要です。投資対効果が得られる必要があります。
従ってハードウエア機器を販売するだけではなく、様々なソフトウエアを同時に組み合わせて運用し、何時でも何処でも必要な情報を瞬時に得られる仕組みをご提供しています。
ー明日は貴方が創るもの!ー

2件のコメント

  1. 2日間でこれだけの記事掲載は素晴らしいです。内容はともかく感謝申し上げます。

    • ありがとうございます。ジミーさんのお話、深すぎて!ぜひ著書でじっくりジミーさんの世界を皆さんに味わっていただきたいです!

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