『The Thorn』の全米ツアーから帰ってきました!ブロードウェイを目指すNYのダンサー、髙山まり(Mari Takayama)さん

髙山 まり Mari Takayama  Instagram : @maritakayama_ballet
山形県出身 NY在住
プロバレエダンサー

3歳 バレエを始める  13歳の頃からアメリカ、ロシア、イギリス、フランスなどへバレエ短期留学(スカラシップを授与)
2021年 洗足学園音楽大学バレエコースを卒業後、アメリカ・ニュージャージー州へ American Repertory Ballet(アメリカン・レパートリー・バレエ団)の研修生として踊る
バレエ団公演『くるみ割り人形』のメインキャラクター・クララに選ばれる
2022年 Eglevsky Ballet(エグレヴスキー・バレエ団)に入団 入団後すぐに『Offenbach Pas De Duex』(ディレクターの新作振付)で、グラン・パ・ド・ドゥに選ばれる
『くるみ割り人形』メインキャラクターの金平糖の精・Sugar Plum Fairy、および花のワルツのソリスト・Dew Dropに選ばれる ガラ公演などでニューヨークシティバレエ団、アメリカンバレエシアターのプリンシパル、ソリストと共演 その他、Connecticut Ballet(コネチカットバレエ団)、City Dance NY、Neville Dance Theaterなどでも踊る
2023年 アメリカのアーティストビザを取得
2024年 『The Thorn』全米ツアーのダンスアンサンブル、幕開けのソロ「Glove Girl」に選ばれる ツアー後すぐに『Ramaavan – A Musical』オフブロードウェイミュージカルに出演 現在はオンブロードウェイのミュージカルの出演を目指している。

まりさん:
しゃけさん、お久しぶりです。前回取材していただいてから一年以上が経ちましたね。お元気ですか?こちらは刺激的な毎日を過ごしています。

しゃけ:
まりさん、お元気そうでよかった!全米ツアーからニューヨークへ帰ってきたとのこと、お帰りなさい。どんなお仕事をされてきたのですか?全米ツアーというのはバスで回るのですか?

まりさん:
『The Thorn』というイエスキリストの生涯を軸にダンスやアクロバット、エンタメ性の強いショーで全米ツアーをしてきました。

シカゴ、ボストン、ミルウォーキー、ニュージャージーなど、全米14ヵ所を回ってきました。 移動は飛行機も使いましたが、ほとんどがツアー用の大型バスです。

私は一人で7役くらい踊ったり芝居をしていて最初から最後まで舞台にいました。エンジェル、住人、デビルまで、コスチュームやメイクもすべて変えるので早着替えが大変でした。 でも一緒にいる仲間たちがみんなとてもいい人ばかりで、毎日楽しくて最高でした。

ホテルから舞台へ、舞台が終わればまた移動してホテルへ、という生活でした。

しゃけ:
わあ、ではニか月間ホテル暮らしだったんですね?印象に残った街はありますか?

まりさん:
はい。サーカス団のように大移動していました。どの町もそれぞれ楽しかったのですが、オマハ州のネブラスカという街のダウンタウンが印象的でした。
田舎というイメージが強かったのですが、広くて美しい公園があって子供のようにみんなで遊んだのがとても楽しかったです。
夜はライティングとプロジェクションマッピングというのかな、非常に開発されたプレイグラウンド!というかんじで素敵でした。
ニューヨークのようなザワザワ感もなくのんびり過ごしていたらかなり幸せを感じました。

しゃけ:
いいですね。オフブロードウェイのミュージカルにも出演されたのですか?

まりさん:
はい!しゃけさんと前回お話した時に「ブロードウェイも視野にいれて・・・」と言ってからミュージカルのオーディションも受けはじめていました。 その結果というか、欠員が出たからか、全米ツアーから帰ってきたその日の夜中にメールで突然「オーディションへのお誘い」が来たのです。

こんなタイミング・・・と思いつつ、オーディションに行くとすぐに合格で、もう次の日にはプレス会場へ。え!!みたいな。 バレエは長年やってきましたが、セリフや歌は初めてなのに、来週には本番??え??という感じで進んでいきました。

しゃけ:
すごいタイミング!そしてセリフは英語ですよね?

まりさん:
そうなんです。これは『Ramaavan – A Musical』というインドでは誰でも知っている「ラマーヤナ」という物語を題材にした作品で、私はJatayu(ジャターユ)という鳥の役を演じました。 ダンサーとして呼んでいただいたと思っていたのに、セリフがある役でビックリしました。 インド系の方は数名いましたが、全編英語でみんなアメリカ人。

日本人は私一人でした。ここでも優しい方々に囲まれ、英語の発音など丁寧に教えていただき、無事終えることができました。

しゃけ:
すごいじゃないですか!次はオンブロードウェイですね?

まりさん:
オンブロードウェイへの出演がうっすら見えてきたんですよー!1年前には考えてもみなかった場所に今立つことができていて、自分でも驚いているくらいなのですが、ツアーやオフブロードウェイの舞台には立てて、せっかくここまできたのでがんばります!オンブロードウェイの『ライオンキング』のオーディションでは最終選考に残ることができたんです。諦めずに挑戦していきます!

しゃけ:
おお!また良い知らせを待っていますね!とっても元気で明るいまりさんですが、落ち込む時はないですか?また、悩みはどうやって解決していますか?

まりさん:
そうですね、もちろん落ち込むことがないと言ったら嘘になりますが、失敗を失敗だとは思わないですね。失敗は行動した証拠だと思っています。

あと、困ったことがあったらチャットGPTに相談しています(笑)もちろん、チャットGPTの答えをすべて信じるわけではないですけど、一つの意見として聞いています。良いところと悪いところを書き出して、リスクとリターンを聞いてみたりしています。詐欺かな、と思う時にも使っています。

しゃけ:
さすが(笑)詐欺メールかどうかをチャットGPTに聞くのね? 「失敗は失敗ではなくて経験」とは、素晴らしいですね。

まりさん:
昔からとりあえず行動するっていうタイプで、数打てば当たるみたいな(笑)
数当たっていくと何がダメで、どうしていけばいいかがわかってくるので、結果的に良くなっていくって感じだと思います。

日本だと浮いてしまうかもしれないけど、ニューヨークでは誰も気にしないというか。挑戦し続けるのって当たり前だよね、という感覚が好きです。

失敗が許される街、ニューヨーク。今私生きてる!って毎日感じていて、これからも新しいことに挑戦していきたいです。

バレエの講師もしているのですが、毎週日曜日朝9時にはセントラルパークで「ラジオ体操」の講師もしています。

しゃけ:
日本の小学生がやる、あのラジオ体操?(いまどきの日本ではあまり見たことないんだけど)

まりさん:
そうです。ラジオ体操第一第二を日本語でやって、ちょっと運動してから英語バージョンのラジオ体操をもう一度やります。お子様からお年寄りの方まで毎回20人以上の方が参加してくれていますよ!

しゃけ: おもしろい!今後の予定を教えていただけたらうれしいです。

まりさん:
12月はノースカロライナ州とペンシルベニア州で、「くるみ割り人形」の主役のゲスト出演が決まっています。それが終わったら日本に一時帰国する予定です。ずっと休みがなかったので、少し実家でゆっくりしたいですね。 1月からはまた『The Thorn』のツアーがカリフォルニア、イーストコーストで始まります。 オフブロードウェイの舞台にも立つことができて、1年前までは考えられなかった夢が目標に変わってきている実感が湧いています。 また来年もいい報告ができるように頑張ります!

髙山まりさん×しゃけ インスタライブインタビューはこちらから見ることができます!


1件のコメント

  1. […] しゃけ:Lianaさん、初めまして。アメリカの大きなパフォーマンスアートのオーディションに合格したとのこと、おめでとうざいます!Lianaさん:ありがとうございます。髙山 まりさんに紹介していただきました、黒木 璃七(Liana)です。どうぞよろしくおねがいします。 […]

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