しゃけ:
「米語でウォッチ!」読ませていただきました。英字新聞を読む英語力のない私には素晴らしい英語教材です!「Anchor Baby」や「Truther」など、簡単に思える英単語でも私にとっては意味不明なのですが、旦さんのわかりやすい解説でよく理解することができました。
旦さん:
読んでくださって、本当に嬉しいです。この本は、週刊NY生活紙に6年間連載しているコラム「米語Watch」を今の時点で、より分かりやすく書き改めたものです。
アメリカで、実際に使われているキーワードを読み解くことによってアメリカの政治、経済、社会,文化の「今」を感じていただきたいと思っています。 続編が2019年4月から、朝日ウィークリー誌で も、「米国がわかるキーワード」として、連載されることになりました。 「米語」のコラムや本で、日本の若い方たちにアメリカをよりよく理解し、より深い興味を持ってもらえればそれ以上の喜びはありません。
「米語」を読んでくださった高校生からシニアの専門家の方まで、たくさんの感想をいただいていますが、NYに来たばかりの方が、アメリカ人との会話の話題作りに、覚えた米語を使っていると聞いてとても嬉しかったです。
(本書はニューヨーク紀伊國屋書店、アマゾン日本で買うことができます。)
しゃけ:
アメリカ生活に興味を持ったきっかけを教えてください。
旦さん:
中学くらいから、アメリカの小説家(ヘミングウェイやスタインベック)の作品を読んでいたので、その中からアメリカの社会、歴史、地理などに興味を持つようになりました。
しゃけ:
そして、実際にアメリカに来られたのですね?
旦さん:
学生時代にインディアナ大学のジャーナリズム学部に留学する機会に恵まれ、生の文化と新鮮な米語に初めて触れて大きな刺激を受けました。
残念ながらジャーナリストにはなれませんでしたが、ニュース報道に関わりたいと若い日に夢見たことが、今の執筆の動機になっていると思います。キーワード探しはニューヨーク・タイムズなどの新聞やテレビのニュース番組からはももちろん、アメリカ人の友人との雑談の中でヒントを得ることも多いです。
米語ウォッチの他に、仙台の河北新報紙にもコラム「海外通信」を連載中です。このコラムでは、アメリカ人が今何を話題にしているのか、日本の読者へ毎月レポートしています。
しゃけ:
小説家としての顔もお持ちと伺いました。
旦さん:
数年前、商社マン・弁護士の経験を生かして、国際サスペンス小説「リップスティック・ビル」を出版しました。自分が実際に扱った事件をベースにしたのですが、人と企業の思惑が渦巻くニューヨークから始まり、国際的詐欺事件を縦糸に、魅惑のロマンスを横糸に、南米、ヨーロッパに展開するエンターテインメント小説です。今は電子版でお読みいただけます。
しゃけ:
今途中まで読みました!美しい女性に騙されているのでは?と少し心配しているところです。
旦さんの本職は弁護士ということですか?
旦さん:
職業は弁護士および執筆業としています。弁護士としては、会社の買収、国際契約、紛争処理、貿易実務などが専門です。 最近は、ニューヨークで弁護士になったばかり、またはそれを目指している日本人の若者へのアドバイザーをすることがよくあります。
彼らには、日本のビジネスがアメリカで益々発展するのを助けるために、広い視野を持つ法律専門家になるようにと激励しています。弁護士として働くことには大きな苦労を伴います。 それでも、クライアントのためにベストを尽くし、喜んでもらえることは、本当に嬉しいことです。
しゃけ:
英語はどのように習得されたのですか?
旦さん:
英語の勉強には王道はないと言うのが私の思いです。私はアメリカで何が起きているのかを知りたい一心で、現地の新聞を読み、ニュースを見て、アメリカ人の友人と話します。わからない言葉が出てきたら調べ、メモをします。その繰り返しが私の英語勉強法です。
しゃけ:
仕事とは別に、NY生活をどう楽しんでいらっしゃいますか?
旦さん:
マンハッタンの北の郊外に住んでいるので、自然に恵まれています。好きなゴルフもテニスも気楽にできるのが嬉しいです。マンハッタンにも40分で行けるので、いつでも気楽にニューヨークの多様な魅力(世界の文化そして食事)をエンジョイできます。加えて活発な日本人コミュニティーもあるので、退屈するようなことはありませんね。
日本には毎年3週間ほど旅行に帰ります。今年も今月、関西、東北、最後に東京と回る予定で、温泉と桜と地元の食材を、とても楽しみにしています。
しゃけ:
聞いているだけでわくわくしてきます!
そして、NY1pageでも旦さんのコラムを掲載させていただけることに!!ありがとうございます。
こちらで読むことができます⇒ 米語ウォッチ<1>Sharenting
これからもどうぞよろしくおねがいします。