遊びが仕事で仕事が遊び!クラブハウス(音声アプリ)で「クラハ音楽祭2021Summer」を仕掛ける、クラブハウサー・起業家、金杉はじめさん vol.1

金杉 肇(Kanasugi Hajime)
1963年東京生まれ 東京育ち
起業家・音楽プロデューサー・作詞家・クラブハウサー
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18歳 夜遊びを始める
20歳 バイトで貯めたお金でNYへ
22歳 東京(新宿花園神社わき)で日本初のクラブをプロデュース
   菊池武夫さん、坂本龍一さん、マドンナさんが訪れる(日経新聞に記事が掲載される)
24歳~
DJたちと起業(クラブアパレルブランド・クラブミュージック)
ゲーム音楽制作(ゲームに「テーマソング」があるという概念を作る)
世界初「メイド喫茶」を開店
ニコニコ動画立ち上げ(オフィシャル番組、音楽レーベル、コンテンツ製作)
インターネットラジオ
茂木健一郎さん、堀江貴文さんとバンド活動(「マネーと国家と僕らの未来」共著)
クラブハウサーとして活躍中(2021年7月31日「クラハ音楽祭」開催予定)

しゃけ:
「クラブハウサー」という新しい肩書が衝撃的なんですが、クラブハウスが生活の一部になっているということですか?

カナスギさん:
クラブハウサーってクラブハウス内で誰かが作った言葉なんだけど、もう名乗ったもん勝ちだなって。
クラブハウスは毎日朝から朝までやってます。(笑)

生活の一部というより、起きている間の全部と言った方がいいかもしれません。2月にクラブハウスが始まってから半年くらい経ちますが、一日も欠かさず、平均滞在時間は毎日12時間です。とにかくクラブハウスが大好きで。

しゃけ:
寝ている間以外はずっとONになっているということですか?遊びで?お仕事で?両方でしょうか?

カナスギさん:
ショートスリーパーなんで、起きている時間が長いんですよね。
楽しすぎてやめられないという状態なので遊びか仕事か考えていなかったですけど、思い返せば僕の人生はずっと遊びが仕事になっていってるのかもしれないです。下積み時代とかないし、師匠や先生というのもいないです。

新しいことを始めるということは誰も教えてくれる人はいないということなんですよね。「これやりたい!」と思った時に、先人がいなければ、自分がトップをやるしかないというスタイルでずっと通しています。こういう働き方をしている人は日本にはあまりいないのかもしれないけど。
学生時代から起業していたので、就職活動とかしないまま大人になってしまった。

しゃけ:
え!学生時代から?コネとかがあったのでしょうか?
今回の「クラハ音楽祭2021」もカナスギさんがトップで、「これやりたい!」と言ったら進んでいった企画なのですか?

カナスギさん:
親がどうとかそういうコネはないですよ。ただ遊んでいるうちに仲良くなったった方たちに「こういうことがやりたいんですよ」と言うとスポンサーになってくれたり、場所を提供してくれたりして、自然に遊びが仕事になっていったんです。

FMラジオは3年半やっていたし、ゲーム音楽、ニコニコ動画、インターネットラジオの立ち上げをしてきたので、今はクラブハウスで何かイベントできないかな?って。日々実験中ですね。

しゃけ:
クラハ音楽祭の詳細はこちらです→ クラハ音楽祭
クラハ音楽祭のテーマソングの作詞をしたのもカナスギさんなんですね?

カナスギさん:
そうそう。「何者でもない自分」という題名です。クラブハウスってその人の素が出ちゃうツールなんですよ。自分を隠すことができない。だから今残っている人たちというのはたとえ聞いているだけの人でも「何者でもない自分」に向き合えるか、向き合おうとしている人たちだと思います。それを歌詞にしたつもりです。

クラブハウスにはスピーカーとオーディエンスというのがあって、誰でもスピーカーに上がって話すことができるのに、一切話さない人もいる。でもいつも聞いてくれているというはみんなにわかっているんだよね。インターネットラジオは何人聞いているという「数字」だったものがクラブハウスは「誰」かがわかる。同じ話を聞いている「誰か」と「誰か」をつなぐツールですよね。しかもものすごい速さでつながっちゃう。国境や世代や学歴の壁を越えて誰とでも瞬時に話ができるというのは、ほかのアプリにはないのではないかな。

この思いをわかってくれる仲間が自然に集まってきたから、じゃあ著作権まわり俺がやるよとか、ミュージックビデオ作ります、ウェブ作ります、クラウドファンディングやります、PR担当します、とかどんどん広がってきていますね。手伝ってくれる人を募集していますので、ぜひ手を挙げてください。

しゃけ:
テーマソングの作曲はHIDEHITOさんですね?

HIDEHITO IKUMO
アーティスト/音楽プロデューサー
リンゴ・スター(The Beatles)やジェリー・リー・ルイスとのレコーディングセッションに参加。
ハリウッド映画「キス&キル」に楽曲提供。

カナスギさん:
はい。Z世代の若者と音楽祭について何度もブレストしてテーマやメッセージを作っていきました。若い人達との対話の中で歌詞を書いてヒデさんに渡し、ヒデさんの解釈で歌詞を直して歌にしてもらいました。

昔クラブファッション誌「キューティー」の立ち上げに係わって、創刊イベントのプロデュースした時に、1000人集めてほしいって言われて駆け出しのアーティストを採用しました。そしたら大成功。そのアーティストとは東京スカパラダイスオーケストラです。才能のあるアーティストをメジャーにしたいっていう思いは常にありますね。

それから、「遊び」だと自己満足で「あー楽しかった」でOKなんだけど、僕の場合楽しみながらも絶対にヒットさせたい。まずは楽しむことが大前提だけど、楽しみながらビジネス上でも成功して、さらに「カルチャー」として定着させるっていうのをずっとやってきたから、今回も絶対にヒットさせたくて。そうするにはどうしたらいいのか?っていうの考えるのが楽しいっていう日々です。

しゃけ:
わー。すごい。壮大!日本のカルチャーを作っている?仕掛けているのがカナスギさんだったなんて。そしてカルチャーとは「遊び」から生まれるんですね。

カナスギ:
そうですね。アンダーグラウンドっていうのかな、草の根?
僕は高校の頃から夜遊びを始めて、アートとファッションと音楽が大好きでした。生意気でしたね。(笑)そのころはディスコ全盛期だったんだけど、海外はどうなってるんだろうって、ニューヨークのカルチャーを学ぶために、バイトで貯めたお金でニューヨークに遊びに行きました。

そこで「クラブ」というものに初めて出会いました。ヒップホップカルチャーもまだ日本に来ていなかったし、DJがスクラッチしているのも衝撃だった。地下鉄に落書きをするグラフィティーアートとか、ソーホー地区に倉庫を改造してギャラリーをやっていたりするのにインスパイヤを受けたよね。

しゃけ:
NYのクラブのカルチャーを日本広めたのがカナスギさんなんですか?

(Photo:新津保健秀)

カナスギさん:
日本に帰ってきて早速作ってみました。新宿の花園神社の境内の脇のビルの地下一階。参道に明かりがついてて夜は結構怪しげな雰囲気があって。そこの地下に降りて行くとNYスタイルのクラブがあるっていうやつね。

ディスコはカラフルなライティングでDJが曲と曲の間にしゃべる。ファッションも独特な派手さのボディコンとかで。
クラブのDJは静かに選曲。レコードをスクラッチ。ドレスコードはストリートファッションかブランドもの。

しゃけ:
誰でも入れるわけじゃない「クラブ」を日本で作ったのがカナスギさんだったのですね?

カナスギさん:
MAX時は200人くらい入るんだけど、あんまり混んでいても踊れないじゃない?新宿の「第三倉庫」というクラブです。本当に倉庫だったんですよ。荷物を全部出してクラブに改造しました。

流行りすぎていたから日本の雑誌の取材はお断りして(日経新聞だけお答えしました)、海外の雑誌の取材はOKにしていたら、マドンナが来てくれました。マドンナは1時間くらい踊り続けて最後僕のところに来て「いいクラブ。楽しかった、ありがとう。」って言ってくれました。

しゃけ:
マ、マドンナが!!?? 

カナスギさん:
クラブでライブもしていたんだけど、ラウンジ・リザーズが来たときは断っちゃいましたね。なんか上から目線だったから。(笑)
デザイナーの菊池武夫さんや作曲家の坂本龍一さんも常連として来てくれていたので、納得のいくものが作れたな、というか、才能のあるアーティストたちが楽しめる「場所」が作れたという満足感がありました。

今コロナでそういう「場所」が奪われちゃったから、クラブハウスというツールを使ってアーティストが集まる場所を作りたいと思っています。

しゃけ:
「クラハ音楽祭」は7月31日(土曜日)ということだけ決まっているのですね?

カナスギさん:
8時間くらいやりたいなという予定ですが、集まるアーティストの人数によるし、トークイベントも入れたいです。どうなるかはやってみないと分からないっていうのが楽しみですね。

しゃけ:
新しいカルチャーが生まれる瞬間に立ち会えることを楽しみにしています。まだまだお聞きしたいことがたくさんあるのですが、連載にさせていただいてよろしいですか?

カナスギさん:
記事もこの先どうなるかわからないというリアル感で。楽しみにしています。

しゃけ:
カナスギさんの定期ルームはこちらです。
■ 平日 月~金 PM 6:00~8:00 人生が変わった瞬間 (教養)
■ 月曜日 PM 11:00~ 大人女子が集まる恋愛VIPルーム(恋愛)
■ 木曜日 PM 6:30~ スタートアップデビュー (ビジネス)
■ 土曜日 AM 11:00~ クラハカレッジ【土曜講座】 (教養)
■ 土曜日 PM 7:00~ Z世代とガチトーク (討論)

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