夏休みが終わらない!日本とイタリアの文化を融合してもっといい新しい文化を作りたい!イタリア人フォトグラファー、ファビオ・ダル・グランデ(Fabio Dal Grande)さん

ファビオ・ダル・グランデ(Fabio Dal Grande)
ヴィチェンツァ(北イタリア)出身 大阪府在住
フォトグラファー(スポーツ選手、音楽家、アーティストなどを主に撮影)
Fabio Dal Grande(@emoeyephotography) • Instagram
エモアイフォトスタジオ www.emoeye.com 


3歳 カメラに興味を持つ
中学生時代~ 写真クラブに入る
19歳 United States Air Force のアヴィアーの空軍基地へ入る
20歳 留学 イギリスへ
23歳 観光で日本へ
2021年現在 
スポーツ選手、音楽家、アーティストなどのプロフィール撮影やアートヌード撮影
YouTubeで動画を配信中 fabio dal grande – YouTube


書籍、新聞、雑誌、テレビ出演多数
世界 Yahoo! Flickr ベスト100に入選
モントリオール国際科学会議の資料写真提供
「センチネル 世界遺産」写真提供
東照宮フォトコンテスト 東照宮賞受賞
関西国際空港にて写真展示
「CORRIERE DELLA SERA」(イタリア新聞)
「関西シーンマガジン」
「よ~いドン」(関西テレビ)
「ちちんぷいぷい」(MBS毎日放送)
「紅リサーチ」(テレビ朝日)
「 インタージャペック」 日本児童英語振興会の情報誌
イタリアのファッション誌(アートヌード掲載)

しゃけ:
3歳の時からカメラに興味があったのですね?(下の写真は故郷 ヴィチェンツァ でカメラを持つ3歳のファビオさん)そして23歳の時の夏休みに日本に来たまま、20年間が経っているということですか?

ファビオさん:
これ、本当の話ですよ。私のお母さんはイタリアで「あんた長い夏休みだねー」って帰りを待っています。(笑)23歳の夏休みに観光で日本に来ました。その時は日本が島国であるということさえ知らなかったくらい、特に日本に興味があったわけではないんですけど。

初めて日本でデジタルカメラを買って京都で風景を撮っていたんですよ、そしたらなかなかいい写真が撮れて ゲッティイメージズ(Getty Images写真 画像の代理店 )などで売れたんです。
そのままイタリアと日本を行ったり来たりしながら20年が経っていますね。あっという間。今はイタリアに観光で行きたいけど、住むのは日本の方がいいですね。大阪のスタジオ (エモアイフォトスタジオ www.emoeye.com) を拠点に、全国各地で仕事をしています。

世界中から日本に来る外国人が着物着てロケーションフォトをして写真集を作るっていうのも企画しているんですが、コロナでなかなかねえ。。でも頑張ります。

フォトグラファーとしてはスポーツ選手や音楽家、アーティストを中心に写真を撮っています。
アートヌードの撮影も多いですね。

しゃけ:
有名な方々のお写真を撮っていらっしゃるのですね。

ファビオさん:
はい。ありがたいとに有名な方々と契約していただいています。騎手やボクサー、キックボクサーなどもいますね。

お客様が何のために使うお写真が欲しいのかで撮り方が変わってきますから、お一人お一人と相談しながら進めていきます。SNSで使うプロフィール写真を撮ってほしいという方は多いですよ。最近SNSは名刺のようになっていますけど、履歴書みたいな写真じゃダメなんですよね。

僕に依頼してくれる方たちは、海外の方から見てもかっこよくてスタイリッシュで固すぎないものを希望する方が多いです。全国からお客様が来られ、日本で大きなお仕事のチャンスをいただけて、本当に感謝しています。

アートヌード作品は、体づくりに成功した記念とか、マタニティーとか、50歳の誕生日記念とか、ご病気をされて・・という方もいらっしゃいます。

しゃけ:
なるほど。「今の自分の保存」のために写真を撮るんですね。ファビオさんからも厚い胸板を感じますが、鍛えているのですか?

ファビオさん:
僕は四年前に糖尿病になって、医者に「やせるか死ぬか選びなさい」って言われたんですよ。それでやせる方を選びました。毎晩夜中の公園で静かに一人で筋トレしています。40キロやせましたよ。そろそろ体が仕上がってきたので写真撮ろうかな。(笑)
寝る前の1時間筋トレして、倒れそうになったら家に帰ります。今公園に向かっているところです。

しゃけ:
え!これから筋トレですか?(現在夜中の1時)さっきまでクラブハウスで二時間以上しゃべり続けてたのに!お元気ですね。クラブハウスの「イタリアのお家」とても楽しいです。

ファビオさん:
クラブハウスの「イタリアのお家」ではローマで観光の仕事をされているルカさんと一緒に、日本人向けのイタリア観光についての情報交換のルームや、日本人向けのイタリア語練習のルームなどを作っています。
日本とイタリアって結構似ているんですよね。国土の大きさや位置や気候、イタリアも島国っぽいし。四季がちゃんとあって、料理も凝っているのが多い。スローフードですよね。イタリア人は日本食が口に合うし、イタリア料理を好きな日本人も多いから、お互いの文化のいいところを集めてたらもっといい文化ができるんじゃないか?って思っています。

しゃけ:
なるほど。私もなぜかイタリアが大好きなのでいつか行きたいと思っています。

ファビオさん:
いいですね。僕もね、夏休み終わったら・・・(笑)でも、遊んでるだけじゃないと両親に伝えたいので、日本で仕事を成功させて車でもプレゼントしたいですね。「ただいまー。はい、お土産、車だよ」って。(笑)

しゃけ:
ぜんぜん知らない土地に来て、自分の好きな仕事で生きていけるというのは、もうかなり夢が叶っていますよね?

ファビオさん:
うん。仕事は人生。楽しいです。楽しいことばかりじゃないけどね、もちろん。フォトスタジオを作ったのは今三度目で、これからもどんどん大きくしていきたいと思っています。ただ、「お金を稼ぐ」だけじゃつまらなくて、誰かとアイデアを出しあって、新しいことに挑戦して仕事を広げていくっていうのが楽しいんです。クラブハウスはいろんな人と出会えるので賢く使っていきたいなと思っています。イタリアに興味のある方を繋げられる場所になったらいいですね。せっかく20年も日本にいるのだから、この経験をシェアしながら次へ進みたくて。

しゃけ:
ファビオさん、思っていた以上に真面目でした!(笑)

ファビオさん:
イタリア人がみんな遅刻すると思ったら大間違いですよ。(笑)確かに、イタリア人ってね、「3時に会いましょう」っていうのが「遅れます、4時半に!」って言った後「6時には行きます」になって、「明日会いましょう」ってなるなんていうこともあるんですよ。日本では考えられないでしょう。
でも、僕は列にちゃんと並んでルールを守る人が好きですから、イタリア行ったら反対にイライラしますよ。(笑)まあ、こういう文化の違いが楽しいですよね。

僕も日本で初めて人のお家に招待された時、家の中に靴のままズカズカと入って行って畳まで入っちゃったんですよ!日本のアニメで「靴を脱ぐ文化」については知っていたはずなのに!

あとね、イタリアではエスプレッソを飲むから、日本のコーヒーは薄いとはわかっていたんですよ。それを頭の中に入れすぎていたのか、出された麦茶について「日本のコーヒーは薄いですね」と言ってしまった。(笑)そういう失敗もみんなで話したら結構楽しいですよ。
僕はイタリア人にしてはシャイだから(笑)クラブハウスでしゃべるのも最初はとても緊張したんです。知っている人は誰もいなかったし。でも話していくうちに慣れていったし、たくさんの人達と知り合うことができました。

しゃけ:
うんうん。クラブハウスは世界が広がりますよね。私もはじめて「Ciao!」と言ったときは心臓止まりそうでしたよ。(笑)
日本語はどうやって習得していきましたか?

ファビオさん:
最初の4年間は働きながら日本語学校に通っていました。週2回くらい。僕にとってはスーパーマーケットは語学の勉強にとてもいい場所ですね。買い物をしながら、日本語で独り言を言い続けるんです。「リンゴが3個あります」とか「イチゴが1パックほしいです」とか。
イタリア語を練習するルームは毎週月曜日夜9時からです。楽しみにしています。



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