自分を限界まで追い込みたい!俳優、柳井駿作Shunsaku Yanai さん in NY

柳井駿作 Shunsaku Yanai
大阪生まれ、NYクイーンズ在住。
関西外語大学卒業後、NYCのLee Strasberg演劇学校を卒業。SSS(Samurai Sword Soul)に所属。
2020年3月、ルイジアナ州ニューオリンズにて「In the Bar of a Tokyo Hotel」に出演予定。
Web: shunsakuyanai.com
Facebook: @Shunsaku Yanai
Instagram: @shun_taco

しゃけ:
SchickシェービングのCMやVreizonのCM、Yeshiva大学のCMを見せていただきました。
他にはどんなお仕事をされていますか?

Shunsakuさん:
Wellness Inc.というTV MovieではMedical Studentの役をしました。SSSでは殺陣パフォーマンスをしています。舞台俳優としてはタイムズスクエアの近くの劇場で「クリスマスキャロル」に出演しました。今はアメリカの劇作家、テネシー・ウイリアムズの「In the Bar of Tokyo Hotel」に出演予定で、ニューオリンズに泊まり込みをしています。

「In the Bar of Tokyo hotel」のポスター

しゃけ:
ニューヨークを選んだ理由を聞かせていただけますか?

Shunsakuさん:
昔から洋画が好きで、ロサンゼルスやニューヨークには漠然と憧れがありました。NYCにはアメリカでも有数の演技学校があります。当時のActingの先生の「始めるならNYCがいいよ」という一言でニューヨークを選びました。Lee StrasbergのMethod Actingという演技法を学びたく、彼の学校があるNYCに移ることを決めました。NYでの生活はもちろんとても大変なのですが、昔から自分を限界まで追い込むのが案外嫌いじゃなくて。ドMなんですかね、僕って(笑)。業界の最前線で活躍しているような人たちがNYにはゴロゴロいて、そんな人たちと一緒に仕事をしながら学べる、そういう環境に自分がいられる!ということにわくわくしています。
楽しいことだけではなくて、やっぱり競争社会なので常にHUSTLE(ハッスル)していないとダメですけど、目標のために思いっきり頑張ることが好きなので、何かを犠牲にしてでも夢を追っていたいと思っています。

「クリスマスキャロル」左上

しゃけ:
わ!熱い!頑張り屋さんなのですね。空手の黒帯を持っていらっしゃって、優勝したと聞きました。英語も得意でしたか?

Shunsakuさん:
空手は21歳から24歳にやったのですが、新空手K-3の試合で勝利し大阪キック空手大会で優勝しました。
小中9年間は野球、高校はアメフト、それ以外にはスキーやスノボーも小学生のころからやっています。英会話にも小学生の低学年ごろから通っていました。NHKの15分番組を見てノートをとったり。高校生の時にはオーストラリアに語学研修に行ったり、外語大学時代はカリフォルニアに1年留学もしました。
英語は洋画と洋楽でかなり学んだと思います。洋楽を歌えるようになりたかったので、何百回も聴いては繰り返し歌っていました。わからないところは超スローモーションにしたりして。(笑)
アメリカに来てからは発音記号(IPA:International Phonetic Alphabet)を全部覚えてIPAだけで書かれた文章を読んだり、自分で録音して聞いてみたり。この録音して自分の声を聞くのは最初は恥ずかしいんですけど、結構効果的です。
最近はスペイン語と中国語に力を入れています。キャスティングで中国人役も多いですからね。今は語学を学ぶにはスマホアプリとポッドキャストを使いますね。

大阪キック空手大会で優勝

しゃけ:
役者の仕事のここが好き!というところを教えてください。

Shunsakuさん:
舞台をやる中で特に好きなのが役作りの段階です。僕の場合、舞台が決まったらまず徹底的にリサーチをしまくります。作者の生い立ち、土地の文化、物語の時代背景、ありとあらゆることを調べ上げます。その時代の音楽を聴いてその時代に建てられた建物を見学して。可能性は無限大です。一つの役を演じるにはたくさんのことを知っておく必要があるんですよね。リサーチをすることでなぜ作者がその作品を書いたのか、自分の演じる役は何を伝えたいのかを少しずつ紐解いていき、リアルに感じることができてそれを演技できたら・・・
もしこの世に「一番の俳優」が存在するとしたら、おそらくその人は非常に知識人で、それを自在に使うことができる人なのだと思います。
テネシー・ウイリアムズの作品は彼が非常に厳しい幼少期を過ごした経験から、ダークな内容のものが多いですがその中にもユーモアがあり、笑いがあります。人間味溢れる今回の作品に携われることはとても嬉しいです。

Lee Strasberg演劇学校

しゃけ:
毎日が真剣勝負!という気合を感じます。

Shunsakuさん:
表現者にとって物事を深く考えることはとても大事です。が、度が過ぎてしまうと柔軟で自由な表現ができなくなってしまいます。僕はこれを「表現者のパラドックス」と勝手に呼んでいます。僕の場合、結構一つのことに集中しすぎてしまう傾向があって周りが見えなくなってしまったり、考え方が凝り固まってしまうことがあるんですよね。
そんな時はいったん手を休めて全く違うジャンルのことをします。美術館、博物館、アートギャラリーに行ったり、スポーツしたり。街を散策して昼寝して。そうすると心のバランスがとれるのか急にいいアイデアが浮かんだりするんです。

しゃけ:
今後は日本でもお仕事の予定はありますか?

Shunsakuさん:
今の時点では、日本、アメリカと区別はなく、いろんな可能性を探っていきたいです。いずれにしても「表現する」という仕事は続けていたいです。一俳優として、一人間として、人々に希望や夢を与えられるような人になりたいです。俳優という仕事は「自分を表現するプラットフォーム」だと思います。今まで僕の経験してきたこと「自分というツール」を使って、自分にしか表現できないもの、他の俳優には無い価値を見出していきたいと思っています。
もう一つ将来やりたいことは、自然保護活動です。僕は海が大好きで単純にこの綺麗な地球を守っていきたいという想いからです。環境問題が今とても深刻で、自分も何か地球のためにやりたいなっていう。今後は俳優というキャリアと同時にそういったことを含めて発信していけたら良いなと思っています。

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