先日、11月8日に東京観光財団主催の “Eat Up Tokyo” というイベントが開催されました。このイベントは東京に遊びに来てほしいと願う東京観光財団のニューヨークでの初の試み。ニューヨークでもラーメンやお寿司をはじめ人気のある日本食。東京観光財団でツーリストプロモーションのマネージャーを務める今井完さんによると、旅行でも食を目当てに日本へ来る人も多いのではないか、という視点から今回は”食”がテーマになったそう。
招待者のみ参加できる昼の部は今井さんによる日本の食や文化の魅力についてのプレゼンテーションで始まりました。アメリカからの旅行者は2012年には716,709人、それが2017には1,374,964人と5年の間に1.9倍にも増えているのだそう!今井さんのヒューモアのあるプレゼンテーションの後はUnion Square Cafe の共同経営者でもあり、Union Square Tokyo も手掛けるニューヨークの有名シェフ、Michael Romanoさん、元メジャーリーグのプロ野球選手であり、日本プロ野球では千葉ロッテマリーンズの監督を務めた Bobby Valentineさん、そしてニューヨークを拠点とし、プロの旅行ブロガー/写真家として活躍する Jackie Gebelさんのパネルディスカッション。バックグラウンドの全く違う3人ですが、食への情熱が共通点。Michaelさんは自分の好きな東京のレストランのリストを持参。その中には私も行ってみたいと思っていたこのお店も。みなさんおでんが好きなようで、ニューヨークにもおでん屋さんがあったらいいのにとの話題で盛り上がり、お寿司や懐石などの高級料理だけでなく、庶民的な日本食への好感度も高いよう。

パネルディスカッションの後はお待ちかねのテイスティングです。今回は 「Jiro Dreams of Sushi」で一躍世界的に有名になった数寄屋橋次郎で修行をし、ニューヨークに「Sushi Nakazawa」 をオープンしたシェフ中澤大祐による江戸前寿司、そして老舗高級ホテル「Waldorf Astoria New York」の中にあった日本料理店「稲ぎく」で世界各国の要人に日本食提供し、現在ブルックリンにある「Wasan」を手掛けるシェフ櫻井覚三郎による東京の名所をモチーフにしたお料理の数々が振る舞われました。
江戸前寿司はイクラの小どんぶり、秋鮭、キングサーモン、ホタテ、蟹の押しずし、赤身など種類も豊富。私のお気に入りはホタテ。甘みがありすし飯との相性も抜群。


下は東京名所をモチーフにした櫻井シェフの品々。遊び心が伺える演出ですが、一つ一つ品のある仕上がり。

野菜が門、そしてソースが雷に見立ててあります。

菊の花をあしらった皇居がテーマのレンコンしんじょ。

デザートは中にはじけるキャンディーが入り”エレクトリック”な仕上がりに。

夜の部は申し込みをした一般のゲストを250人限定で招待。本格的な日本食にニューヨーカーたちも舌鼓を打ったことでしょう。
東京出身の私ですが、改めて東京のよさ、そして日本食文化の深さをしみじみ感じました。このようなイベントに参加させて頂けたことを感謝いたします。