Megはニューヨークで 2005年よりダンサーとして活動をはじめ、これまで50セントやリアーナ、クリス・ブラウンといったアメリカヒップホップ業界の名だたるトップアーティストのプロモーションビデオやバックダンサーとして現在も活躍している。ジャンルのちがうレゲエダンスでも、ショーンポールのプロモーションビデオに出演。日本でもダンサーとして10年以上活躍してきたが、アメリカでコマーシャルダンサーとして仕事をするのなら、ハウス、ヒップホップ、レゲエほかジャンルにこだわらず、広く浅くすべてをこなせなければやっていけないのだとか。日本ではジャンルにこだわるダンサーが、そのジャンルだけで生き残っていけるところがいい所だという。
アフリカンアメリカンとのクォーターで、ルックスは日本人というよりアフリカンアメリカンっぽいところもあって、ニューヨークにいても違和感ない。初対面だったのだが日本的に挨拶をするときの姿勢と、丁寧なあいさつの言葉は礼儀正しい完璧な日本人だと感じた。性格もくったくなく明るくて笑顔のキレイな女性だ。
ダンサーといえばたいていが「子供のころにクラシックバレエをやっていました」などという話をきくが、ピアノは習っていたけど、ダンスをはじめたのは17歳になったころ。「父はハーフだからかやはりソウルミュージックが好きで、私も子供のころからソウルミュージックを聞いていました。なので、まずは音楽の世界からヒップホップに入っていったという感じです。その後、深夜番組でDADAというダンスユニットZOOが結成されたダンス番組を見ていて、それからヒップホップダンスにあこがれていました」
ダンスをはじめて数年がたったころ、キング・オブ・Jソウルとも称されるミュージシャン久保田利伸がニューヨークより来日するコンサートのダンサーを募集していた。そのオーディションにうかったことで、プロとしての活動をスタートした。本人は謙虚に「やはり外国人のようなルックスなので、日本では目立ちますし、そこで得をしているのかもしれません」とダンスはまだ未熟ではあったが選ばれたのだと語る。しかし日本のトップシンガーのダンサーである以上、ダンスの実力が伴わなければステージに立つことはできなかっただろう。
その後、ミュージシャンTRFのミュージカル「STOP LOOK LITESN」など続けてダンサーとしてステージに立つこととなる。プロのダンサーとして認められたころ、1997年にミホ・ブラウンと共にブラウンシュガーというチームを組み、ガールズヒップホップの先駆けとなった。「それまではジャズは武富士のコマーシャルで踊るジャズダンスとか、ヒップホップならばダラダラと長いシャツを着た男の子が踊るものという感じで、ジャンルが完全に分かれていたんです。ヒップホップをセクシーに女性らしく、さらにジャズもとり入れたものを私たちが始めました」
彼女らの活躍は、ダンスだけにとどまらずファッションや音楽の分野にも広がっていった。2005年よりNYを拠点として活躍の場を広げてからは、BLOCダンス専門の事務所に所属し、アーティストビザも取得することができた。
「私がここまでこれたのは、自分だけの力でやってきたわけじゃないと思っています。人のおかげでいい仕事につくことができたので、ラッキーでした。そして日本を出てみて、日本のよさがわかりました。日本のダンサーは、ストイックに一つのジャンルを職人のようにきわめて生き残っていけます。ハウスならハウス、ヒップホップならヒップホップだけで名前が売れれば、そこから仕事につながるのです。
しかし、アメリカではコマーシャルダンサーだとジャンルに限らず、全部やれなければ仕事はやってきません。名前が売れたとしても、一つのジャンルでダンサーとして仕事をしていくのは難しい世界です」
これからのステップとしてMegは、現在エクササイズのダンス部門では主流となっているZUMBAのインストラクターとして資格を取得した。「ZUMBAも音楽のセンスとか、振り付けのセンスとかインストラクターによって違いがあります。私はヒップホップをとり入れたセンスのいいクラスを目指しています」
Megはダンサーとしてだけでなく、インストラクターとしてもトップを目指す。「NYへ来て10年目ですが、今後は日本での活動も視野に入れています。ブラウンシュガーのパートナーだったミホ・ブラウン(現在、宮本亜門演出のウィズ~オズの魔法使いに出演中)も日本で活躍しているので、またチームとして活動したいです。彼女もダンスエクササイズを教えていますし、チームで活動することから、ダンス未経験者でもダンスに興味を持つ人がもっと増えることを願ってます。インストラクターとしてダンスの素晴らしさを伝え、ダンスエクササイズをする女性が、心身ともにキレイになるようお手伝いできたら良いと思っています」ー敬称略(取材・執筆 弘恵べいりー)
【プロフィール】
Meg
HIP-HOPを中心としたアーティストEXILE、安室奈美恵、久保田利伸DOUBLE、ZEEBRA、キングギドラ、FIRE BALL、SOUL’D OUT、F.O.H、などのPVやバックダンサー、来日海外アーティストJAY-Z、 BRITNEY SPEARZ、UNK、NICE&SMOOTH、N.O.R.E、NIVEAと共演。ネプチューンズのファレル、ルイ・ヴィトンなどのセレブパーティ出演。雑誌「LUIRE」のメインモデル、ファッションショー、CM、ファッション広告でも活躍。 2005年よりNYへ渡り、3年後にはダンスキャリアを認められ、アーティストビザ取得。世界的に有名な振付け師Tanisha Sccotの目にとまり、一流ダンスエージェンシー(事務所)「Bloc」に所属。Soul Train Awardsのダンサーや、Sean Paul, Rihanna, Chris Brown,50 Cents,Pharrellプロデュース曲, Busta Rhymes ft. Nicki Minaj “Twerk”などPVやバックダンサーで活躍する。
MegのダンスレッスンをNYで受けられる!
レッスン詳細
・マンハッタン
3/18(水)午後6:30-7:30 Champion studio (要予約)
住所:57 w 39 st (Bet 7th & 8th ave) 14th floor
4/1(水)午後6:00-7:00 Studios353(要予約)
住所:353 West 48th st
・ウェストチェスター
毎週火曜日午前10:00-11:00
Fenom Fitess(ハリソン駅近く、ジムのメンバーでなくても受講可)
住所:67 Grant Av Harrison, NY 10528