吉田兄弟 & Monkey Majik NYライヴ後のインタビュー

11月14日ニューヨークダウンタウンのウェブスターホールで、吉田兄弟とMonkey Majikのコラボレーションでライヴが行われた。吉田兄弟は2010年にニューヨークにてライヴを行ったが、Monkey Majikはアメリカ、ニューヨークで演奏するのは初めてだったという。ライヴ後それぞれにお話をうかがった。

【吉田兄弟】

日本の大きなコンサートホールで演奏するのとは違って、ニューヨークで演奏するときは、客との距離が近いライヴハウスでの演奏なので、緊張するという吉田兄弟。今回は、Monkey Majikとのコラボだったからかロック好きのファンも多く、最初から盛り上がりをみせた。

「今回は、お客さんが最初から盛り上がってくれたのでリラックスして演奏することができました」

ニューヨークは、クラシック、ロック、ジャズほか様々なジャンルの一流のアーティストが演奏し、客も耳が肥えているので、東京もそうであるが。。。自分たちのライヴを選んで来てくれることなど、試されてるなと感じるという。
「ニューヨークのお客さんが、僕らのライヴを選んで来てくれたことは、とてもありがたいです」

今回Monkey Majikとコラボレーションでライヴをやることになったのは、彼らから依頼をうけたからだとか。
「チェンジという曲は、2007年から彼らと一緒に演奏しているのですが、震災(東北地方太平洋沖地震)のこともあり彼らがボランティアを続けているとき、チェンジという曲自体が海外に向けてつくった曲なので、そうした活動を海外へ広めるためにも、『海外でやれればいいね』と以前から言ってました」

ご兄弟で子供のころから一緒に演奏を続けておられますが、兄弟げんかとかになったりはしませんか?
「(笑)本当にとっくみあいみたいになる兄弟げんかは、中学校くらいまででしたね。今は、けんかをすることもありません」

現在は、世界にむけて日本の伝統的な音楽を伝える、素晴らしいアーティストとして成長されていますが、幼少のころに日本でも子供たちが習うのには稀な楽器である三味線を練習することへの抵抗などありませんでしたか?
「小学校6年生までは、三味線を弾いていたのですが、僕らの育った北海道でも子供のころから三味線を弾いている人は少なかったです。そのころは、中学校に入るタイミングで津軽三味線の難しさにはまっていきました。それでも自分たちが、三味線を弾いていることが素晴らしいと気づくまでには時間がかかりました」

そして津軽三味線を海外へ伝えていくことへの努力を語ってくれた。
「シドニーのオペラハウスで三味線を団体で演奏していたとき、民謡ばかりだから飽きるのか、会場から出て行く人が見えて。民謡を知らない人たちの中で民謡をやっていても、曲調が似ているので伝えるのは難しいかなと思いました」

その後、吉田兄弟はロックやパーカッションなどを加え、独自の津軽三味線の世界を切り開いていくこととなる。
兄の良一郎さんが先に上京してから、弟の健一さんは北海道に残り3年半ほど離れて活動を行っていた時期もあった。

健一さん「兄とは東京と北海道で呼び合えればいいなと思っていましたから、僕は北海道に残って、東北の民謡の伴奏をやることが多かったです。一方で、三味線とは別に高校のころギターをやっていたので、パーカッションとのセッションをやったり、オリジナル曲をつくるようになっていきました。」

良一郎さん「東京では、民謡酒場や民謡ショーなどで、日本の民謡を伴奏することが多くなりました」

CDの話がとびこんできたことがきっかけで、一緒にデビューすることになった。離れていた時期があったことは、個性を磨く時間となり、一緒にデビューすることになったとき、1+1は2といった形でなく、相乗効果を生み音楽の中にさらなるサウンドの強さが生まれた。

今回のライヴハウスは、上の階や下の階から、別の演奏者のロックの音がもれてくることもあり、お二人の演奏の邪魔になりませんでしたか?
「これまで日本の整った環境(音響設備が整っている)で演奏してきたので、最初にニューヨークで演奏したときには、たしかに戸惑いました。だからか、どういう環境でも自分たちの音を見せることができなければならないというように、考え方を変えることができました。

音の強さを見せるためプレイの仕方もかわっていきました。そこからさらにエンターテイメントとしての表現とか、空気のつくりかたを学んでいきました」

Monkey Majikとコラボレーションでの演奏で、2年前の単独ライヴとの違いはありましたか?
「今回は、Monkey Majikと東北つながりということもありますし、東北の楽器である津軽三味線を演奏することで、東北の力を見せられたかなと思います」

アメリカでの活動を続けていくことについて。
「ワンステップ先のアメリカでの活動を考えるときに、さらにエンターテイメントとして面白いものをつくっていこうと思います。これまでロックとの調和などで演奏してきましたが、逆に和太鼓ほか日本の和楽器ばかりを集めて、アジアというものの力を集結させることも必要だと考えています。日本では、すでに和楽器ばかり集めたコラボレーションでの演奏に、いい反応があるんです」

茶髪に紋付ハカマ、津軽三味線のデュオ、ロックと津軽三味線の融合、これまで常に新しい境地を切り開いてきた彼らだが、今後、吉田兄弟が和楽器のコラボレーションで音楽の聖地ともいえるニューヨークのカーネギーホールで演奏できるよう、さらなる新境地を切り開き活躍する日を楽しみにしている。

【Monkey Majik】

アメリカの公演はいかがでしたか?
「ニューヨークは、お客さんの反応もバッチリでとても楽しかったです」
私はアイシテルが好きな曲なのですが、今回は演奏しなかったので残念です。
Blaise「バラードはヒーローをやったので、バラードが続くのはいまひとつだと思ったので入れませんでした。曲の選択は、お客さんの反応をみたりして、その時その状況によって選ぶんです。それにリハーサルやってるときにも、(曲調の)バランスを考えて選曲しています」

東北大震災の後で、日本人の人間的な評価が世界中であがっていますが、実際にそこにいて、どういう印象を受けましたか?

Blaise「まず東北の人たちは、人がいい。心があたたかい。震災の後である今も、みんなで一緒に建て直そうという強さがあって、(希望を捨てず)人々は光っているんです。素晴らしいです。」

現在、歌詞は主にtaxさんが書いているという。では、詩の内容はどういう風な思いをのせて書いているのでしょうか?

tax「歌詞を書く担当になったとき、最初はメロディーに対しての言葉あそびでした。言葉のノリや響きを話し合いながら、つくったりしていました。書いたものをライヴに来てくれている人たちが、実際にきいて、笑顔でいてくれたり、涙をながしていたりと反応を見ているうち、次も、こういう人の心を動かす作品をつくっていこうという思いが生まれてきました。

そのうち自分たちの日常生活の中で、その時その時に感じていること思っていることが曲になっていきました。

今は、前につくった曲を聴くと、自分の心境の変化を思い出すこともできます。その時の感情によっても聞こえ方はちがいます。一方通行なメッセージはおくりたくないので、お客さんの反応をみて、こういう歌なんだなって見えてくることもあります。こうして、いろいろな角度から入ってくることを歌詞にするの楽しみとなっています」

吉田兄弟とコラボレーションをしようと決めたのはなぜですか?
Maynard「前から吉田兄弟のファンだったこともあります。そのうちコラボやりたいって思っていました。彼らの音楽をリスペクト(尊敬)していますし、芸術的なものを評価していました。一緒に演奏してみてすごくよかったです。
チェンジは彼らとのコラボで一番話題の曲で、海外で5,6年たった今もものすごく熱い人気を集めています。チェンジが海外で人気となっているのは、三味線がメインになってるという面白さからだと思います」

余談ですけど、母国であるカナダそしてアメリカでは、水着を着て温泉に入るのですが、日本の生活が長くなってますから、温泉に裸で入れますか?
Blaise「最初は、躊躇してタオルを巻いたりしていましたが、今はタオルなしで堂々と入ってます(一同爆笑)」

アメリカのファンにメッセージは?
「アメリカでのライヴ、とても楽しかったです。またライヴをやりたいです」
コンサートの曲の合間、いつもはお客さんにむかって日本語で語っているメンバーだが、今回はもちろん英語。ジョークも上手く、訪れた人たちを笑わせていた。Monkey Majikファンは、アメリカにも多い。メンバーが日本を拠点に活動することは変えないようだが、欧米での今後のさらなる活躍も期待する。

<写真・記事 ベイリー弘恵>

【関連サイト】
吉田兄弟オフィシャルサイト

Yoshida Brothers

Monkey Majik オフィシャルサイト

 

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