ハリウッド俳優や世界的有名ファッション雑誌のメイクを手がけるメイクアップアーティスト、加藤 杏奈(Kato Anna)さん

加藤 杏奈(かとう あんな) Anna Kato  Instagram http://katoanna.com
神奈川県出身 ロサンゼルス在住 
メイクアップアーティスト 

1995年 神奈川県に生まれる 
幼少期 クラッシックバレエを通し舞台メイクや衣装、舞台セットに魅了される 
中学~高校時代 モデル活動 撮影現場でメイクの世界を目の当たりにする 
ヘアメイク専門学校へ 
専門学校卒業後、講師やアシスタントとして母校に就職(3年間) 
2016年 メディカルスキンケア会社へ入社 お肌について知識を更に深める
2018年 ロサンゼルスへ単身渡米 

世界的有名なファッション雑誌・ファッションブランドやコスメティックの広告、ハリウッド俳優などを手がけるメイクアップアートティストして活動中

Magazines work(雑誌):
VOGUE Scandinavia, VOGUE Mexico, W magazine, Porter Magazine, LA Times, Instyle Magazine, Harper’s Bazaar and more

Commercials work(コマーシャル):
UNIQLO, Vince, ILIA, BOY SMELL, UNITED ARROWS, Amazon, Gregory, Puma, Reebok and more.

Celebrities(セレブリティー):
Ella Balinska, Nikolaj Coster Waldau, Santigold, Janicza Bravo, Joan Quinn, Dani Miller, Drumaq and more

しゃけ:
ユニクロの広告のお仕事もされたのですね?すごいです!
ロサンゼルスではコロナの影響を感じましたか? 

杏奈さん:
はい。メイクアップアーティストとして、たくさんのお仕事に関わらせていただき、ありがたいです。

コロナの影響はかなり感じました。比較的治安の良い地域に住んでいるのですが、アジアンヘイトもありましたね。襲われそうになったので走って逃げたり。 

しゃけ:
!!大丈夫でしたか?それでもロサンゼルスでお仕事をしたいという理由はどんなところなんでしょうか?

杏奈さん:
私の経験からのお話ですが、日本ではキャリアを十分積むまではアシスタントとして長い間下積みを経て信頼やコネクションが出来て仕事が来るようになるのが当たり前だと感じました。

海外に出てからは、年齢や性別に関係なく、仕事は実力勝負なんだ!と驚きました。 インスタグラムなどで私の作品を見てくれた方から直接仕事の依頼がダイレクトメッセージで来たり、友達のアーティストが紹介していてくれたり、カジュアルに仕事が入ります。
「何月何日、こういう撮影なのだけど、来れる?」と聞かれ、「YES!」と答えたらすぐに話が進んで行くので、仕事なのですがノリが軽くて速いんです。 

しゃけ:
わ。ネットで仕事依頼が来る時代なのですね。英語は大丈夫でしたか?

杏奈さん:
英語は・・・最初のお仕事の時は「Nice to meet you」や基礎的な日常会話くらいしか言えない状態でした(笑)英語がちゃんとできるようになってから働こうと思っている日本人の方が多いと思うのですが、日本とは違い現場に英語が母国語ではない人たちがいるのは珍しくないですし、現場で使う業界用語などはなかなか本などからは学べないんです。

実際に行ってみてから、「あ、そう言えば伝わるのか」と。語学学校にも行っていたのですが、英語は撮影現場で身に着けたと思います。

ただ、家に帰ってきてから「こう言えばよかった」と反省することは多かったです。日本語ならもっとジョークを交えて明るくできるのに・・・と歯がゆい気持ちになったり、誤解されるくらいならしゃべりたくないと思った時期もありました。 落ち込みそうになったこともありますが、そんな時には助けてくれる方が必ず現れてくれるんですね。英語でのビジネスメールの書き方を親切に教えてくれる先輩や友達。同じ目標を持つアーティスト仲間に支えてもらいました。

しゃけ:
素晴らしいですね。メイクに興味を持ったのはいつですか?

杏奈さん:
中学生の頃からに海外のファッションに興味を持つようになり、自身がモデル活動をすることで撮影現場に入り、直にメイクの世界を目の当たりにしたのですが、それ以降は自己表現の一つとしてメイクにすごく魅了させました。

誰かをより美しく輝かせるメイクに興味を持ったのと、メイクでさまざまな表現が出来ると気が付いてからは、更にペインティングメイクアップやアートからインスピレーションを受けた作品などにも魅了され、更にメイクの虜になりました。

美容専門学校に行き、卒業後母校で講師スタッフ、アシスタントとして3年ほど働いたのですが、昔から海外のファッション雑誌やハリウッド映画に憧れていたというのもあり、ロサンゼルスに渡米しました。

しゃけ:
憧れていたハリウッド。実際に来てみたらいかがですか?

杏奈さん:
日本とは違いたくさんの人が世界中から集まり暮らしています。楽しく、新しい刺激がいっぱいです。どんどん夢が広がります。

ロサンゼルスでは多種多様な美しさに触れることができます。プラスサイズのモデルさんも増えているし、みんなそれぞれ違う美しさを持っています。しかし日本人はまだ「アジア系」というくくりでまとめられることが多いですね。

日本人独特の美しさはまだ世界的には広まっていないと思うんです。日本人の私にしかできない表現やミニマムなメイクで本人の美しさを引き出していけたらいいな、と思っています。

生活面でもなかなか快適です。今の家の近くにはマルカイやニジヤ(日本食スーパー)があるので、食生活は困らないし、アパートは友達とシェアしていますが、広くて満足しています。ただ日本とは違い交通機関があまり充実していなく車を持っていないと不便です。

しゃけ:
今後の予定と夢を教えていただけたら嬉しいです。

杏奈さん:
 今後はコロナも落ち着いて来たので、日本でももっと仕事をしていきたいです。

メイクをはじめたばかりの時からずっと影響を受けて、憧れているフォトグラファー、Tim Walkerさんとお仕事をするのが一つの夢です。

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