シンガーソングライターIRIがNYで火事にあい人生の岐路に

ピアノ弾き語りのシンガーソングライターIRIは、ニューヨークでJ-Summitをはじめとするいくつかのステージに出演するため3月末にやってきた。マイケル・ジャクソンをはじめとするビッグ・スターを生みだしだハーレムにあるアポロ・シアターのオーディションにも挑戦する予定だったが、前夜、運の悪いことに宿泊していたアパートが火事になった。

「煙で目がさめてみると、もうドアのほうには煙だらけで逃げられませんでした。意を決して、3階から飛び降りる覚悟で窓を開けたら、たまたまハシゴのようなものがあり、窓からそれにつかまって降りて、下にいる人達が受けとめてくれました。

酸素吸入をしながら救急車でERに運ばれ、かすり傷程度ですんでよかったです。同日予定されていたアポロのオーディションには行きたくて、ドクターに懇願し、パジャマ姿のままハーレムに向かいました」

緊急事態の中、窓から飛び降りる覚悟を決めたIRIの精神力の強さははかり知れず、アポロのオーディションや音楽にかける情熱も半端ではない。ほとんど眠らぬままオーディションの列に並ぶなか、見知らぬ誰かからもらった毛布や靴、たくさんの人と交わしたハグに背中を押され涙したという。

「列を進む中、APOLLOのサインを見た上げた途端、生き抜いた実感がこみ上げてきました。オーディションの順番がきて、キーボードに触れた時、ようやく日常が戻った気がして、再び音楽へ向かえることに感謝の気持ちが溢れてきました」だが昨晩、ほとんど寝ていなかったため、意識はもうろうしていおり、さすがに声が出なかった。

「唯一持ち出したクレジットカードは機能せず、ハーレムのスーパーで火事にあったことを話しました。そうしたら、お店の人が『好きなものを持っていっていいよ』って言ってくれて。それを聞いていた周りの人までもが、お金をくれたんです」

自分が出火の原因でなくても、火事にあったりするとたいていの人がしばらくは落ち込むものだが、IRIは異国の地で火事にあったにも関わらず、自分の夢をまっとうするため前へ進んでいくタイプだ。

「今回、自分が火事に巻き込まれて、このまま死ぬんじゃないかって一瞬思ったことで、更にライヴは一回一回を大切にしなければと思いました」

そんな彼女は、なぜそこまでライヴにこだわるのか?
「私の音楽は、いつまでも完成することなく、つねに更新されていて、その時々でいい音楽を届けたいのです。私が好きな音楽のジャンルはR&Bで、中でもニューヨークは、上質な音楽があふれている街なので好きです。日本でももっと音楽が日常にあふれる街になるよう地方をめぐったりして、発信源になりたいのです」

旅行先で火事にあうなんてことは、めったに経験できることではない。だがそれを不運だと思わず、もっとライヴをしっかりやっていきたいとうIRIの前向きさが、今回のライヴでも音楽の中に生きていた。これからもニューヨークでの生死をかけた類稀な経験を日本で生かし、人々に感動を与えられるシンガーに成長していくにちがいない。<敬称略 取材・執筆 ベイリー弘恵 協力:Marcreation Inc,

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