TMH Dance LLCによるネパール支援のためのチャリティーショー SMILE NYが5月25日にNYミッドタウンにあるThe Producers Clubにて行われた。
ダンサーNobuyaの楽しいおしゃべりとジョークから始まり、会場は観客と笑いでうめつくされた。ティーンのダンサーによるヒップホップダンスやロボットダンスも見ごたえあるものである。
Velveteenアンサンブルが、Nobuyaの指揮で弦楽四重奏を奏でる。クラシックではなくポップなヒットソング、Nobuyaがいつの間にか踊りだすほどのダンス曲だったり、マイケルジャクソンもあり。途中、マイケルのダンスで前のめりに倒れるところでは、Nobuyaを電車ごっこのようにロープで背後から支えたりと、まるでコメディアン。
小森悠冊のダンスは、天女のような衣をはおって真っ黒なステージに蚕のように丸まっていた。そこからは光のシルエットに照らされながら、繭から生まれてくるような動きではじまった。とても幻想的で、ダンスというよりもパフォーマンスの世界。その後のワイルドな動きはとても対照的で、ぐいぐいとステージに引きこまれた。
メインのゲストは、日本からきたギタリスト榎本大介。アコースティックなサウンドを中心のギターソロ。NYへの訪問は昨年に続いて2度目。日本のわびさびといった音楽の心をアメリカにも広げていきたいという。ピュアなギターの音に癒される。佐賀県で行われたバルーンの大会のために作ったという音楽は、青い空と気球が目に浮かぶよう。ちょっと例えは古いけど、ヨン様のような彼の甘いマスクも来ていた女性たちを魅了した。
オリジナル曲のアルハンブラは、まさしくスペインの音。曲にあわせてプロの女性ダンサー3人がセクシーなダンスで、榎本を囲む。エンディングにふさわしい華やかな舞台となった。(敬称略 取材・執筆 ベイリー弘恵)
榎本大介のアルハンブラ
小森悠冊ダンス
【関連URL】
TMH Dance LLC
Mar Creation
榎本大介のオフィシャルウェブサイト