3月27日にダウンタウンのThe Bowery Electricにて行われたJ-Summit。
今回は東北地方太平洋沖地震にて被害にあわれた方たちへ、収益金の一部が募金されたり、
当日に募金活動も行われた。
それぞれのアーティストたちが、日本が元気を取り戻せるようパワーを送るようなライヴパフォーマンス。
中でも大江千里さんトリオと彼の率いるバンド、モーニング息子(ビッグバンドメンバー中の3名)による「格好悪いふられ方」の演奏は、
素晴らしかった。大江さんの明るいキャラクターと音楽が、一瞬にしてこれまでの暗い気持ちを消し去ってくれる。
ニューヨークへ移住してからは主にジャズを中心とした活動を続けている大江さんが、昔のようにポップな歌を歌うことはなかった。
それでも彼の奏でるピアノソロが歌い、トランペット、サックス、トロンボーンを抱えたイケメンなモーニング息子くんらの演奏で、
懐かしい曲はニューヨークにて新しい息吹を与えられたようだった。
J-Summitには前回も出演したジャズボーカルERIKAさん。彼女の優しく響くボーカルにも癒される。
いつも英語で歌ってることが多いのだが、日本語で歌った時には、久々に背筋がゾクゾクするような感動を覚えた。
「歌で日本を救いたい」という彼女の思いがこもっているからかもしれない。
Lullaさんの和風なフォークロック音楽も聞き逃せない。ほとんどを日本語で歌うのに、
日本人以外の客もまったくその場を動かず聞き入っていた。
母親の子守唄を聞いているような不思議な空間。鈴の音や日本の笛もメロディーに加わる。
聞きなれているはずの日本の音がここまで新しく聞こえるのは、
すでに10年以上ニューヨークで活動を続けるLullaさんのキャラが個性的だからか。
Lullaさんは、日本から来てすぐに地下鉄で歌を歌ってパフォーマンスしたという度胸の持ち主。
日本人であることに誇りを持っているのだろう、和服をステージ衣装にアレンジして着こなしているのもステキ。
後半は、日本のアニメソングを数曲演奏した。
「宇宙戦艦ヤマト」のテーマソングをアメリカ人が歌い、日本にエールを送る。
まさにガッツ!という言葉がぴったりなステージとなった。<記事:弘恵ベイリー>
【関連記事】
●J-SUMMIT
http://www.myspace.com/jsummitnewyork
●大江千里さんのブログ
http://playlog.jp/senri/blog/archive/201103
●ERIKAさんのブログ
http://erikajazz.exblog.jp/
●Lullaさんの音楽が聴けるサイト
http://www.lullatunes.com/indexMZ.php