日本で人気のロックバンドZAMZA(ザムザ)がアメリカデビューを果たし、NYでライヴを行った。
会場はイーストビレッジで若者が行きかう賑やかな場所の中心地にあるクラブ、ウェブスターホール。
メンバーはアルバムトータルセールス100万枚を突破させた元JUDY AND MARYの恩田快人と五十嵐公太。
そして川村カオリやドラマ「愛をください」の主題歌で女優の菅野美穂がカバーし
50万枚を軽く売上げた「ZOO」の名曲を残し、1991年に解散したECHOESの辻仁成と伊藤浩樹。
ボーカルの辻は人気作家で映画監督、女優中山美穂のご主人としても日本で知られている。
メンバーの演奏が始まると、会場に来ていた客は、
「ドラムがハンパじゃなくうまいぜ!」と声をあげ男性がジャンプしたり、
髪の毛を振り乱してヘッドバンギングでノリノリのカップルもいた。
これぞ大人のロックともいえるバンドで、熟練の職人ともいえるドラムやベースにギターのテクニックは息をのむばかり。
ロックというジャンルは、テクニックの向上を怠らない日本人により、さらに進化したのだなという気がした。
会場へ来ていたフルート奏者としてオーケストラで活躍しているというジェーミン、
(40代の白人女性で、ご主人もブロードウェーの音楽家)
「とてもパワフルでスタイルのある音楽だわ」と息をはずませていた。
彼女はクラシックの分野にいながら、ロックも大好き。
アメリカのロックと違い日本のロックは、ディープな感じがするという。
演奏の合間には、流暢な英語で辻のトーク。さり気ないジョーク「オシッコいきたい」の日本語は、
「なんだなんだ?」と会場にいるアメリカ人の好奇心をそそった。隣にいる日本人に翻訳させ、
大笑いしている人もいる。
ZAMZAにはタイトル「SATORIサトリ」という曲があり、演奏の前にサトリの意味を英語で説明する。
これぞ和製ロック、悟りの境地のごとき演奏が続く。
アメリカでは日本のポップカルチャーに関心ある人も多く、ZAMZAをきっかけに
和製ロックもNYから爆発的ブームが沸き起こること間違いなしである。
作家としても活躍しているだけあって、客を引きつける言葉と、自分の魅力を十分に知っている辻。
日本のロックバンドで、演奏だけでなくトークでも客を楽しませるバンドZAMZAへの期待度は高い。
前座でダンスを披露したのは、アメリカの人気番組So you think you can dance
にNY2万人の中からオーディションを突破しトップ20にまで上りつめたNobuya。
アルバム(MANGA ROCK)でZAMZAは、目のふちを赤く塗ったメークを施したが、まさにそのメークで登場し、
どことなく祈祷師を思わせる不思議な雰囲気で会場を圧巻。
ZAMZAの痺れるような音楽をバックに電撃的でエネルギッシュなダンスで会場を盛り上げた。
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