アニメの世界から飛び出してきた? Anime NYC2026を彩るコスプレイヤーたち
「え、本物?」
思わずそう言いたくなる。
ニューヨークのジャビッツ・センターで開催された「AnimeNYC 2026」。取材で会場を歩いていると、次から次へとアニメやゲームの世界から飛び出してきたような人たちとすれ違う。
とにかく、コスプレの完成度が半端ではない。
衣装はもちろん、メイク、髪型、小道具、立ち姿まで徹底している。キャラクターの再現度に驚かされる人もいれば、「アニメのキャラクターより美しいのでは?」と思わず見入ってしまう人もいる。
そして何より驚いたのは、その数だ。
一部の熱心なファンだけがコスプレをしている、という雰囲気ではない。会場のあちらこちらに思い思いのキャラクターになりきった人たちがいて、友人同士で写真を撮ったり、知らないコスプレイヤー同士が声を掛け合ったりしている。
みんな、本当に楽しそうなのだ。
日本で生まれたアニメが海を渡り、ニューヨークでこれほど多くの人に愛されている。
アメリカにも、いつの間にこんなにコスプレを楽しむ人が増えたのだろう。
日本人の一人として、その光景を見ていると、なんだか少し誇らしい気持ちになった。
数時間前から並ぶ! ファンの根気も半端じゃない
そして、コスプレと同じくらい圧倒されたのがメインステージへ向かう人の列だった。
見よ、この行列を!と言いたくなるほど、人、人、人。
聞けば、お目当てのステージを見るために数時間前から並んでいる人もいるという。
好きな作品のためなら待つ。
好きなキャラクターのためなら並ぶ。
その根気には感心するしかない。
そして会場で、もう一つ気になった光景があった。
全身が狼のような姿をした、大きな着ぐるみ風のコスプレイヤー。その隣には、母親らしき女性の姿があった。
親子でAnime NYCにやって来て、一緒にこの世界を楽しんでいるのだとしたら、それもなんだか微笑ましい。
もちろん、本当に親子なのか、中にいるのが子どもなのかは分からない。ただ、その姿を見ていると、コスプレという文化が一部の大人だけのものではなく、世代を越えて楽しめるものになっていることを感じさせられた。
日本で生まれたキャラクターに憧れ、衣装を作り、何時間も列に並び、ニューヨークの街に集まってくる。
アニメを「観る」だけではなく、自分自身がその世界の一部になって楽しむ。
Anime NYCを歩いていて感じたのは、日本のアニメがアメリカに「知られている」という段階を、もうとっくに越えているということだった。
好きなキャラクターになりきって笑う人たちを見ていると、日本から遠く離れたニューヨークで、アニメが一つの文化として根を張っていることを実感する。
それにしても、みんな本当によくできている。
次に誰が歩いてくるのか。
カメラを構えながら会場を歩くのが、楽しくて仕方なかった。
そんな会場で出会ったのが、Instagramで約2.4万人のフォロワーを持つ人気インスタグラマーMiloh Ren。(写真右)
もちろん、この日もコスプレ姿でAnime NYCを楽しんでいた。ガチアクタのコスプレしている人が案外多かった。
さすがフォロワーを持つインスタグラマーも、好きなキャラクターになりきって会場にやって来る。それだけアニメやコスプレが、アメリカの若い世代にとって身近なカルチャーになっているということなのだろう。
そして、写真をお願いすると快くポーズを取ってくれた。
<取材・執筆 弘恵ベイリー>

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