「VTuberに事務所があるの?」Anime NYCで見た、hololive productionの熱気

ニューヨークのジャビッツ・センターで8月20日から23日まで開催された「Anime NYC 2026」。取材で会場を歩いていると、ひときわ多くの人が集まっているブースがあった。

hololive production(ホロライブプロダクション)だ。

hololive production 公式サイト

正直に言えば、私はそこで初めて、VTuberにも「事務所」が存在することを知った。

VTuber(バーチャルYouTuber)という言葉自体は知っていた。アニメのようなキャラクターがYouTubeなどで配信し、ファンと交流する存在だという、そのくらいの認識だった。

ところがAnime NYCの会場で目にした光景は、私が想像していたものとは少し違った。

ブースの前には大勢のファンが集まり、スクリーンに登場するVTuberたちを見つめている。ペンライトを手にするファンたちが、モニターに向かって一斉に手を上にあげて振ったりする。画面の中にいるキャラクターなのに、その周囲に生まれている熱気は、リアルなアイドルやアーティストのライブとそれほど変わらないように感じた。

調べてみると、hololive productionは、カバー株式会社が運営するVTuber事務所。Anime NYC 2026では、4日間にわたってブースを展開し、hololive English、日本のhololive、hololive Indonesia、HOLOSTARS Englishなどに所属するタレントが、会場限定のライブ配信などに登場した。

しかも活動は、画面の中だけではない。

今回のAnime NYCでは、ブースでファンとVTuberが一対一で短い交流を楽しめる「Petit Greetings」も実施。また、ニューヨークでは初となる3Dカラオケライブ「SUPER KARAOKE PARTY SUMMER♡WAVE @ NYC」も開催され、Kobo Kanaeru、Mori Calliope、Koseki Bijou、Nerissa Ravencroftらが出演した。

会場であれだけの人が集まっていた理由が、少し分かった気がした。

私にとってVTuberは「アニメのキャラクターが配信しているもの」だった。しかしファンにとっては、歌を聴き、配信を楽しみ、応援し、実際のイベントへ会いに行く一人の「推し」なのだ。

アニメのキャラクターでもない。かといって、従来のアイドルとも違う。

バーチャルな存在を応援するために、リアルなニューヨークの会場へ人が集まる。

Anime NYCで偶然目にしたhololive productionのブースは、私が知らなかった新しいエンターテインメントの世界を、ほんの少し覗かせてくれた。

<取材・執筆 弘恵ベイリー>

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