西郷 輝美(さいごう えみ)Emi Saigou instagram
Artshand代表 プロデューサー ダンサー アーティスト
東京都出身 大阪府在住
中学時代 宝塚歌劇団を鑑賞し衝撃を受ける
高校時代 声楽とバレエに明け暮れる
大学へ 踊り続ける
インドへ 一人旅で音楽に魅了される
就職 契約件数トップに
仕事に夢中になりすぎて体調を崩し、ダンスを再開する
25歳 ニューヨークへ ダンスの楽しさを再確認 表現者になる決意
大阪へ ダンスインストラクター・自主公演開催
40歳 声優学校へ 芝居を学ぶ
2021年『田園ユニバース』主宰
2022年5月 一人七役で唄い、踊り、叫び、演じる
2023年9月 「廻律歌」作詞・唄 リリース
2023年 『田園ユニバース2』主宰 公演決定!
平川 美代子(ひらかわ みよこ)Miyoko Hirakawa Instagram
東京生まれ ニュージャージー州在住
イベントプロデューサー、ディレクター
CATCH US Performing Arts(CUPA) Director, Contents Producer
5歳~ 日本舞踊を学ぶ(花柳孝吉氏に師事)
家城比呂志ジャズダンススタジオでダンスを学ぶ
「シェルブールの雨傘」「ザ・ベストテン」などに出演
17歳 吉雀(花柳流)襲名
18歳 法政大学国際高等学校 卒業
20歳 大原簿記学校 卒業
21歳 花柳流師範として芸能プロダクションで日本舞踊を教える
1986年 結婚を機に渡米 LAへ
1997年 夫の転勤でNJへ
2000年 3人目の男の子を出産
2004年 自宅リビングに鏡を貼り、Team Hirakawa ダンス教室を開く
6名だった生徒が数年で60名になり、場所をレンタルし本格的にダンス教室を始める
T.M.H.Dance,LLC http://tmhdance.com/
2007年 チャリティーイベント「Smile」を毎年開催
2019年まで続けたイベントで6万ドル以上をケニア(AIDS治療)や被災地(東日本大震災)に寄付
NPO団体 CATCH US Performing Arts(CUPA) 理事 就任
60歳「人生やったもん勝ち」をモットーに踊ることにさらに情熱を傾ける
趣味は多ジャンルのダンス、殺陣、アクション (波濤流NY所属)
2023年~ NYのダンスイベント「CUPA Dance Showcase」プロデュース
2023年12月 『田園ユニバース2』出演
しゃけ:
『田園ユニバース2』2023年12月12日の大阪公演、12月17日の東京公演に向けて連日リハーサル中のお二人にインタビューのお時間をいただき、ありがとうございます!ダンスと歌のショーに音楽劇をミックス?新しいですね。ミュージカルとはどう違いますか?
えみさん:
こちらこそありがとうございます。ミュージカルはまずはストーリーがあってその時の気持ちを歌に乗せるのですが、『田園ユニバース2』にはまず既存の歌があります。ザ・ピーナッツ、ちあきなおみさん、美空ひばりさんなどの昭和の名曲を歌って踊るショーがメインです。
公募を含め(昭和世代以上の年齢であることを縛りにしました)メンバーが確定したところで、メンバー一人一人にセリフをあて書きし、ストーリーを作っていきました。
しゃけ:
面白いですね!若すぎると出られないショーということですか?
えみさん:
そうなんですよ。歳を重ねてこその魅力に注目しています。日本人の人口の割合を見ると三分の一が60歳以上だという統計が出てくるくらいの高齢化社会の現代。「エンタメで日本を元気にしたい!」が私の目標なので、人口の三分の一の方々をターゲットにしたら日本がかなり明るくなるのでは?とひらめいたのがきっかけです。
しゃけ:
2021年に『田園ユニバース』を成功させての、今回『田園ユニバース2』なんですね。
えみさん:
はい。『田園ユニバース』をリモートでニュージャージー州から観てくださった美代子さんが「私も出たいです!」と手を挙げてくださり、本当に今大阪でリハーサル中です。
しゃけ:
ニュージャージーから参加する美代子さん!すごすぎる!美代子さんは言ったことは必ずやり遂げる方ですからねー。
えみさん:
本気だったの?って驚きましたけど(笑)
美代子さん:
もう毎日最高に楽しいですよー。素晴らしい機会をいただきありがとうございます。「距離的に無理」とか「もう歳だから」と諦めるのはもったいないです。
スタートラインに立つ時に必要な条件はただ一つ、〈情熱〉だと思っています。情熱って「やりたい」という気持ちが消えずに燃え続けている状態。その情熱が続いている限りはできちゃうんですよね。
ニュージャージー州でえみさんのご活躍を拝見していたら「私もやりたい!」って火がついて、気がついたら大阪で泣いていました。
しゃけ:
泣くってどうして?いじめられてる?(笑)
美代子さん:
あはは。リハーサルで踊って演じていると感極まってみんなで大泣きしてるんですよ。えみさんの脚本が素晴らしいんです。
えみさん:
遠くから集まって来てくれる熱い情熱に応えなきゃ、と思ったら、私も自然と力が湧いてきて、自分で気がついていなかった才能が開花する。ということが多々あります。
しゃけ:
えみさんのオリジナルソング『廻律歌』に「影響しあうことを恐れないで」という歌詞があるじゃないですか。私も感極まっちゃって泣きました。人と人は影響し合ってこそ、ものすごいパワーが生まれると思います。
えみさん:
私はずっと人に甘えるのが下手で、なんでも一人で背負ってがんばる!という時代もありました。少し特殊な環境で育ったこともあり、人に自分の感情を見せるのはみっともないことだというような日本人にありがちなメンタルを持っていましたしね。
25歳の時にニューヨークでダンスレッスンを受けた時には(その時に美代子さんとも出会いましたね)信じられないくらい楽しい時間を過ごしました。「こうしなければ、こうしちゃいけない」からの解放感?
美代子さん:
えみさんのエネルギーは当時から感じていましたね。私がニュージャージーで主催していたダンス発表会にゲストとして出演してもらいました。
えみさん:
ダンスを習いにニューヨークに行っている私に向かって美代子さんは「あなたは女社長よ」って予言(笑)してくれていましたね。「なんでも一人でやらねば」と思い込んで突き進んだ企画で、出演者にもお客様にも迷惑をかけてしまったという、どん底体験をした後に、やっと、自分に足りないところは誰かに頼ればいいのだと知りました。頼られた人も喜んでくれるんだ!甘えることは悪いことじゃないし、怒ることも悪いことじゃない。好循環が生まれる前のサインだと思えるようになりました。
感情のふたを閉じてしまうと、才能のふたも閉じてしまう。と思います。怒りや悲しみさえも、ひも解いていけば奥底にあるのは〈愛情〉だと気がついた時、ありのままの感情を表現して共有することこそが芸術(エンタメ)なんだ!と確信しました。
しゃけ:
そうですね!〈情熱〉で繋がった〈愛情〉で影響し合うのが人間かな。
一人七役で一人舞台を成功させたと聞きました。「演じる」というお仕事の中でえみさんが一番幸せを感じる瞬間はいつですか?
えみさん:
はい。一人七役で舞台に立ったら、もう怖いものはなくなりましたね。
演者でいる時は、舞台の上で役柄そのものになれた時。「生きている!」(舞台上にある一人の人格が本物の人間として生きている)と感じられた瞬間が幸せです。
主宰の場合は、人とのつながりがつながりを呼んで、面白いくらいにどんどんうまくいく瞬間。今日このインタビューを受けているこの瞬間にも、とっても幸せを感じます。
しゃけ:
わあ、嬉しいです。ありがとうございます。美代子さんの幸せの瞬間は?
美代子さん:
私はやはり練習をして思った通りのことができるようになった時かな。本番で100パーセント満足というのは、まあまあないと思うんです。それがあったら踊るのをやめてしまうかもしれません。本番を全力でやり切った後はなぜか涙は出てこないんですよね。「次はこうしたい!」と、すでに燃えはじめているから?(笑)
まあ、幸せは風のようなもので、ふいてると思ったらやんでいたりするものよね。
しゃけ:
おおおー!名言出た!幸せは風のようなもの。えみさんと美代子さんの歩いた後には風がビュンビュンふいていそうですね。
えみさん:
あはは、確かに!自ら風を起こしていきましょう!



