須藤 蓮 すどう れん REN SUDO instagram
アーティスト・映画監督
1996年 東京生まれ
2016年 第31回Men’s NON-NO 専属モデルオーディションファイナリスト
2017年 俳優デビュー
テレビ『ワンダーウォール』『JOKER×FACE』『なつぞら』『いだてん』『おいハンサム!!』舞台『私たちは何も知らない』Netflix『First Love』等ドラマ、映画、舞台で活躍
2021年 映画『逆光』主演・監督
2023年 映画『ABYSS アビス』 主演・監督
しゃけ:
映画『逆光』と『ABYSS アビス』を拝見させていただき、ありがとうございました。二つの作品で海が印象的でしたが、海に何か思い入れはあるのですか?今回の海はどちらでしたか?
須藤監督:
海にというより、水に不思議な魅力を感じています。『ABYSS アビス』の海のシーンは千葉県の立山あたりです。千葉県内のほとんどすべての海岸を一人で歩いて探しました。
しゃけ:
20代のケイが主人公ですが、監督ご自身が投影されているものと思ってよろしいですか?
須藤監督:
そうですね。脚本の段階から自分にあて書きしているので、重なる部分はかなりあります。自分もクラブや焼き肉屋でバイトしていた経験があるので。
しゃけ:
バイトのシーンが忘れられないんです。理不尽なことをやられても笑顔でごまかす。尊敬できない大人をあきれた、軽蔑の目で見る若者。あの目が忘れられません。
須藤監督:
ありがとうございます。バイト大嫌いだったんですよ。でも小さいころから結構我慢することが得意で、世間体を気にして大抵のことは苦笑いで受け流すタイプでした。モデルや俳優の仕事でも我慢する場面は多かったです。
バイトを辞めて表現の世界に入ると覚悟を決めた時に、これからは「やりたいことをがまんしない」と決めました。才能のある方ってがまんできない人のことを言うのではないのかな。
でも、表現できることを一通り挑戦してみましたが、いまいちパッとしないんですよね。歌もダンスも写真も・・・。やりたい情熱はあるのに何をしたらいいかわからないという時期を経て、映画に出会いました。
しゃけ:
『逆光』の時にやりたいことはこれだ!と思ったのですか?
須藤監督:
そうですね。コロナ禍に入り仕事が中断しました。エネルギーが有り余っていたのにぶつける場所がわからなかったんです。そんな時に広島の尾道で楽しい時間を過ごすうちに「映画を作ろう!」と盛り上がって作ったのが『逆光』。二作目が『ABYSS アビス』。楽しさを重視する生活って最高ですね。
以前は目標設定をしてそれに向けて努力するというのが普通だし安心だし、楽だと思っていたんです。
表現者になりたいのなら普通ではだめで、枠から何歩はみ出ることができるかが勝負だ!と飛び出してみました。周りからは大丈夫なの?と心配されましたけどね。自然に湧き上がってくる感情を我慢しない。楽しいからやりたい、怒られてもやりたい、なにがなんでもやりたいっていう世界に自分を連れて行ったら、もう戻れなくなりました。宇宙人です(笑)
しゃけ:
気がついたら映画監督になっていた?
須藤監督:
そうなんですよ。4年前には想像すらできなかったことを今しています。「どうしてそんなことができるの?」と聞かれることがありますが、自分でもわからない(笑)何も得意なことがない自分だけど、映画作りを通じて全体を見渡すことは得意だと思いました。ロケーションを探すために5時間以上歩き回るのも楽しいし。好きなことには全力が出せるし諦めない。がまんもできないからこれが自分の才能かもしれないと。
キャリアのある大人たちが見過ごしてしまう部分を見つけられる能力はあると思っています。演技の知識が入っていない新人の役者が意外と面白い動きをするということを発見。それを見極めてキャスティングする楽しさ。
一見当たり前のキャスティングの仕方なのに、歴史やしがらみ、肩書やキャリアのせいでこの「当たり前」が通用しない悔しさが原動力の根本にあります。「楽しいことをしたい」っていうのも実は人間なら当たり前のことなんですけどね。
しゃけ:
世界進出もしたいですか?
須藤監督:
もちろんです。生まれたからには誰しも何者かになりたいって当たり前にありませんか?どうしても映画監督としてというこだわりはないですが、一人の表現者、アーティストとして、世界で活躍する人間になりたいです。
しゃけ:
次回作のことは考えていますか?
須藤監督:
まだ考えていません。近々台湾に行くのでそこで何か発見して、湧き上がってくるものがあったら脚本を書きはじめるかもしれません。
勝手に何かが湧き上がってくるのを待ちます。そしてみんなに胸を張って「観てね!」と言える作品を作り続けたいです。
しゃけ:
『逆光』『ABYSS アビス』は若い方たちにはもちろん、私世代にも胸を張って「観てね!」と言える素晴らしい作品です。全力で応援させていただきます!
青春時代の葛藤っていいね。
経験がないからなんでもやってみたいって
チャレンジ精神しかない。
若者には失敗を恐れず
自分の人生は自分で切り開く!
そのくらいの気概をもって
生きて欲しいね。
そしたらさ、
失敗したりきずつくことも当然あるよね。
でも、それを燃やしてさらに成長できるよね。
それがわかってるのは経験したからだね。
息子がね、
高校受験の時、先生たちがこぞって言うことをで聞きたくないことがあったんだ
もし自分が中学生に戻れたらめちゃめちゃ勉強する
それで息子はお前してないのに俺に言うなと思ったんだって!
笑えるよね。
若さというか世間に迎合し過ぎて行動できない
物分かりの良い大人には
なりたくないね。
関連を見させていただきます。
かよこさんコメントありがとうございます。
若さ、大人、世間、生と死・・・うんうん。いろいろ考えさせられる映画です。