裏の商売その2

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 第四十八号 05/20/2000
      Harlem日記
      
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*******裏の商売 その2*******

ブルックリンのしけた個人経営レンタルビデオ店では、きっと別のものを売って細々と営業を続けているのだと確信している私。

その答えは*****ピンポーン!ドラッグストアー。もちろんイリーガルのお薬屋さん。

それは、イーストビレッジにも存在した。道を歩けば「はっぱーはっぱー」とブラックの兄さんがどこで日本語を覚えたのか必ず聞いてくる。「パッパラパー」ではない。

アムステルダムでは合法だが、ほとんどの国では違法とされているマリファナなのであるが、マンハッタンどこにいても手に入る。デリバリーの兄さんまでいるから驚きである。(2023年現在は、NYでも合法である)

若手ブラックの兄さんがピザの宅配みたく届けてくれる。

断っておくが、私は購入経験なし。

イーストビレッジのレゲエのレコードをさり気に置いて、インセンス(お香)を焚いている店も、商品を買う客が少ないのに店はつぶれない。インセンスはハッパのにおいをカモフラージュするためのものに過ぎないのだという。

ハーレム。暖かい季節になると屋外でジャマイカンアクセントがきついドレッド兄さんが観葉植物を売る。ある爽やかな朝、主人に観葉植物(20ドル)をねだってここで購入。緑の葉がたわわに美しい。

さっそく鉢を家に持ち帰り汚い葉をカットしようとハサミでぱちぱちやっていた。と、カプセル出現・・・土の中に埋もれている。フィルムケースのようなカプセルの中にはなにやら縮れた葉っぱ。

うーんどう見ても、お茶の葉ではないようだ。ってことは?
近くにインセンスを売っている店もあるし、夏季限定、特設売り場だったわけである。もちろん処分しました。はい。

学生時代に、薬物に関する本を読んだことがあるが、マリファナを合法にするべきだと、その本には書かれてあった。エイズ患者やガン患者の食欲が減退したときに食欲をわかせたり、病の精神的苦痛から開放してハッピーな気分になれるからだという。

他の薬物とちがって攻撃性を誘引しない。タバコのように吸っていないと落ち着かないといったアディクションになりにくい。

それに対して、ホルモンに関する本では男性不妊の精子形成障害要因のひとつとされているし、妊婦が服用した際の胎児に対する影響も問題とされている。

どっちが得か、よく考えてみよう!

追記
イーストビレッジも市長ジュリアーニ(1994年〜2001ニューヨーク市長)の政策で、取締りが厳しいせいもあり、以前ちまたにいた黒人ディーラーの方々の溜まり場もなくなった。白人のお姉さんお兄さんが集うお洒落なレストランスポットに生まれ変わっている。

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