■□■■□■■□■■□■■□■■□■■□■■□■■□■■□■
第四十六号 05/06/2000
Harlem日記
■□■■□■■□■■□■■□■■□■■□■■□■■□■■□■
******ボタニカルガーデン桜祭り*******
ブルックリンのイースターンパークウェイにあるボタニカルガーデン。ブルックリン美術館の隣である。以前、ここの前に住んでいたせいもあって、ボタニカルガーデンはすっかり自分の庭気分。
入場料3ドル。桜祭りは4月29日と30日に開催。
アメリカの方々は「桜祭り」と日本語で書かれたTシャツなんぞをお召しになりご鑑賞。年寄り家族連れが多い。この近所は黒人エリアなのにブラックの客はほとんどいない。
うわー!さくらさくらー、桜の木が並木道になるくらい一番大きな広場に植えてある。ちょっとエグイピンク色。日本の情緒ある桜とちがって八重桜のような花がごっそり咲いているので、ボテボテに重そうな枝がしなっている。
室内会場では日本舞踊。アメリカンのおじいさんやおばあさんが興味深そうに眺めている。日本の女性が白塗りで、これまたエグイ色の和服姿。観客は、きっと日本の芸者が踊っていると勘違いしてるに違いない。
同行した友人は「祭りっていうくらいだから、テキヤのひとつでも出てるのかと思ったら何もないじゃーん。焼き鳥食べたいよー。」
「大阪のテキヤがやってる、東京コロッケが食べたい。」などとぼやいている。
やっぱり桜の下には、ゴザとビールと一升瓶にカラオケ。相場は決まっているはずなのだが、さわやかなニューヨーカーは青い芝生の上に寝っ転がってスマイル。いやー日本の花見と大違い。酔っぱらったおっさんの立小便姿が懐かしい。
日本庭園には鳥居が池の中にある。紅葉の葉が赤い。松の木もぼんやりと植えてある。でも何かが足りないぞ?そうだ池に鯉がいない。錦鯉がドッポンドッポン泳いでいない。(2022年の今は泳いでいます)
「やっぱりNYで鯉なんて泳がせといたら盗まれるに決まってるよねー。結構いい値するもの。」
庭園を一周したところで、「早く帰ってビール飲もう。」と一人が言い出した。
「えーっ、まだ入場から一時間しか経ってないよー。」