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第三十六号 03/08/2000
Harlem日記
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*****インタビュー*****
インタビューされるということを人生で初めて経験した。というのもカフェグローブというサイト(すでにクローズしているサイト)のInterviewに掲載していただくことになったからである。
フォトジャーナリストの内海夏子さんに恥ずかしい写真なんかも撮られてしまい。(当たり前ですが。。。裸の写真ではありません)プロのライターである黒部エリさんにインタビューしていただくこととなった。
どうしてNYに来たのですか?からはじまり、子供のころはどういう子供でしたか?などと基本的な私の性格なんかも聞かれてしまう。
「うーん、変わった子というより、母が変わってる私を受け入れてくれていたので、学校なんかも平気でさぼってたりなんかして。『今日、電車に乗って学校のそばまで来たんだけど、学校行きたくないから、今から家に帰るね。』なんて母に電話すると、
『早く帰ってらっしゃーい』ってなかんじで、自由に育てられてるというかなんというか。まあ母にしてみれば無鉄砲な私が何をしでかすかわからないから、そばに置いていた方が安心だったのかもしれないけど。」
しゃべりまくり、唾をとばしまくって、大きなジェスチャーで大興奮。自分の生い立ちを聞かれるのって気分がいいのであった。知らず知らずに、黒部さんのペース。あることないことしゃべってしまう。(無いことはしゃべってないです)
黒部さんがNYへ来たのは、「NYに来たかった」という、私と同じ単純な理由だそうだ。ライターとして日本でかなり稼いでいたらしいが、最近のNYでは、日本の不景気が影響して稼げなくなったという。
基本的にNYの話題が欲しいという雑誌は、女性誌がほとんどで、掲載される枠も少ない。
「バブルの頃は、それでもやっぱりたくさん仕事があったわよ。今はめっきり原稿料もへっちゃって。」とぼやいていた。
「日本のライターって、どうやって勉強するのですか?」という私の質問に。
「やはり先輩について、書き方を学んでいくのが普通ね。先輩について編集者を回ったり、あちこちにコネクションができたところで仕事がもらえたりする。日本のライターって自分から売り込んだりあまりしないわね。」彼女はさすがに日本で鍛えられてきたライターなのだ。
かわいらしい感じの人で、”NYにいるライターの私は、かっこいい。”なんて気取ってなんかいない。タバコもふかさない。常識的で控えめである。
ちなみに私の書き物の場合ジャンルとしてはエッセイだという。
「なんだーライターじゃなかったのか。」と無知な自分をさらけ出してしまった具合である。
私が売れっ子のエッセイストになったら、テカテカのシルクのガウンを着て、マンハッタンの夜景をバックに右手にかかえたブランデーグラスをゆらす。そして足にはうさぎちゃんのスリッパ。
夢は果てしなく広がるのであった。
散らかり放題の我が家のコーナーを一瞬のうちにモデルルームへと変身させたフォトジャーナリスト夏子さんはさすがプロである。(サイトが閉鎖していて見れないのが残念。)