バスケットボール

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 第二十二号 01/20/2000
      
           Harlem日記
         

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******バスケットボール*******

年末と新年に2回マディソンスクエアガーデンへニックスと?の試合を観に行った。

私の場合、試合よりもビールとホットドッグをほおばることの方が重要だったのだが、

コートではクマみたいにでかい選手が10分前になるとうろうろし始める。ウォーミングアップだ。「あー本物のユーイングだーゴリラみたいだー」と月並みな感想を口にしながら試合は幕を明けた。

適当に相手のチームの選手を紹介する。それに反してニックスの選手の紹介はプロレス選手の紹介同様、照明が真っ暗になってレーザー光線がほとばしる中、両手を空にかざして一人一人格好良く参上する。NYの人々はさすがにニックスファンが多いらしく「おおー」という歓声が湧き起こった。

年末の試合ではニックスを応援!ユーイングがベンチにいたため、ちょっと相手のペースだった。ディフェンスの時には立ちあがって「ディフェンス!ディフェンス!」と大声で観客の調子に合わせて叫ぶ。

相手がインディアナだから楽勝だと思っていたら逆転で負けてしまった。

そして年明け、密かにグリーンのユニフォームを着たボストンを応援していた私。ピアースちゃんがカッコイイんだものと個人の趣味に走ってしまっていた。ニックスが優勢になると、するどいパスやシュートを楽しんでいた私も、途中飽きてきた。

会場で売っている、ニックスの帽子をかぶった綿あめ(※1)にしゃぶりつく子供を見ながら、ガキのくせに100ドル近くもするチケットを使ってここに存在するのだ、贅沢者めー。とリッチな子供にガンをとばした。

カメラがあちこちに回る。でっかいスクリーンに会場の様子も映し出される。対面のシートで激しいダンスを踊る子供達。音楽もニックスゴーゴーって感じだ。

ユーイングもじじいになったなーとスタミナ不足で休憩をとる彼の背中は寂しい。がんがんパスを回すボストンに比べて、ニックスは個人プレイが多い気がした。ボールを手にするとドリブルでそのままシュートへ持っていく。「だからユーイングも疲れるんだよ」とぼやく私。

といいつつも、ニックスは得点をあげていった。

ラストクォーターで決して逆転されない状態になると、映画のエンディングでスタッフの名前がでないうちに帰りはじめる様子で客がひきはじめる。私達もさっさと席を立った。

生のバスケットを観て何が面白いのか?

やはり興奮がライブ感覚ってところか。自分が選手になった気分で知らず知らずに身体がむずむず動き出す。身体中の血が頭に上ってひっくり返りそうになるくらい、熱くなれるのであった。


※1…綿あめがニックスカラーの帽子をかぶって売られているのである。


———-ハーレム日記へ感想を寄せていただいた方の中から抜粋してメールを掲載させていただきます。今回はその二回目(ご本人には承諾済みです)———–


ハーレム日記、懐かしく楽しく読ませて貰っています。

1981-2、1年少々コロンビアのTeachers collegeの
ハーレムの入り口、121 Street、にある寮にいました。
食料品を買うには、ハーレムの方に歩いて行きました。途中黒人が何をするでもなく道端や、家の入り口に立っていました。買い物をするスーパーでは時々ホールドアップがありました。

クリスマスの夜遅く、教授宅からハーレムを通って帰りましたが、そのときはさすがに緊張しました。こそ泥に一度入られましたが、身の危険はありませんでした。

毎号楽しみにしていますので、長く続けてください。

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現在でも、どうやって生活してるのか(生活保護かな?)、おやじ達は一日中うろうろしています。でも、ホールドアップはありません。こそ泥は相変わらずです。

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