マツコやIKKOをさらに派手にして迫力満点にしたようなドラッグクィーンたちが饗宴するLIPS。
リップスという店の名のもとに、リップ・シンキングでアニーやオズの魔法使い、ヘアースプレーほか、
ミュージカルでお馴染みの歌を披露する。歌唱力抜群の音楽を選んでいるので、聴きがいもある。
まるで彼らが本当に歌ってるように見えるし、見ようによってはモノマネのコロッケ?と
思ってしまう瞬間もなきにしもあらず。。。
195センチちかく身長のある黒人男性、もとい黒人ドラッグクィーンが、ハイヒールをはいていたりして、
身長2メートルぐらいあるってのも迫力の一つ。
そのせいか、子供みたいに小さなドラッグクィーンがキュートに見える。しかしこのキュートなルックスを裏切るかのように毒舌なジョークをとばす。それでもBitchなんて罵倒の言葉を使ったりするのに、なぜかドラッグクィーンからでるとアクがない。
この店、バースデーや卒業ほかお祝いに使われることも多いようだ。ドラッグクィーンのファッションや内装も60年代のディスコそのまま。キラキラしたオーナメントやミラーボールがグルグル回っててサイケデリックな感じがいい。
最初に「お祝いですか?」と聞かれるので、あらかじめお願いしておけば、王冠をかぶせてもらいステージにあがって小さなケーキに立てたロウソクを吹き消すことができる。ショーの途中にコーナーがあるのだ。
前列の中央に座っていた誕生日の男性は、いろんなドラッグクィーンたちの胸元にギューッとハグされていた。バレーボール大の巨乳だったりするので、気持ちよさそう。
ディナーはもちろん、ランチタイムにもショーがある。ランチは20ドル以下でチップは志のみ。こんなに安い値段でショーやジョークも楽しめるなんてお得。ただし英会話初心者は、ジョークがわからないだろうから、あまりお勧めできない。が、ただドラッグクィーンを見てみたいという好奇心が旺盛であれば、観光気分で楽しめることこの上ない。
ど派手なドラッグクィーンのウエイトレスさんと記念撮影も快く引き受けてくれるので、ニューヨークに来た記念にはもってこいかもしれない。RIHANNAそっくりのキレイなドラッグクィーンもいるので必見。<取材・執筆・撮影 弘恵ベイリー>
LIPS
227 E 56ST (Bet 2-3Ave)
Phone:212-675-7710
http://www.lipsnyc.com/