生でユーミンの音楽がニューヨークで聴ける!と楽しみにして行ってきたライヴ。
七夕の日に一度行われ、7月21日の今回が二回目Yuming Things 2である。
<撮影Rosa Chen>
The Triadライヴ会場は、ステージと客席が近いのだけど、大人の雰囲気で
ゆっくり座って見れた。
大江千里さんのジャズピアノは軽快でユーミンの音楽がさらにポップな感じに聞こえた。
ボーカルの平麻美子さんの声は、ユーミンのイメージに近いことに加え、もっと低音がのびる。
ジャズボーカリストの受賞暦も数多いからか、妥協を許さない。
ある曲の頭でリハーサルと本番でキーを変えたらしく、うまく声がでなかった。
大江さんが瞬時にキーを変えて無事に歌うことができた。
ちょっとだけハラハラさせられたが、さすがバンドもプロ。
途中で入ったトロンボーン奏者はジョー・ベイティー。
大江千里さんが参加するバンド、モーニング息子のリーダーである。
今回のライヴの後に、彼から聞いたエピソードは印象的だった。
それはモーニング息子というバンドのネーミングの由来だ。
ジョーは、以前に死にかけたことがあるという。
心臓が生まれつき弱くて、何度か手術を受けた。
元気をなくしているときに、励まされたのが病室に置いてCDラジカセから聞こえてくる
モーニング娘の音楽だった。
彼は、主にモーニング娘ほかのJ-POPを聴いているうち、みるみる活力が
よみがえった。
元気にトロンボーンを演奏する姿からは、
まさか死の淵をさまよったことがあるように見えない。
ジョーのトロンボーンが加わると、ユーミンの音楽にもジャズっぽさが増した。
今回、前半、後半と2部に分けて演奏されたため、
後半で聴けた曲の中で私の知ってる曲が一曲だったのは残念。
ほとんど知らない曲ばかりだったが、それでも大江さんの元気なピアノの演奏で
ハッピーをもらえたし、平さんの生の歌声のおかげでユーミンに近づけた気がしたことは、
ありがたい。
Mamiko Taira(Vocal),Senri Oe (piano), Yutaka Uchida (drums) and Yoshi Waki (bass).
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