「だから田舎は嫌なんだ」と、大学生の主人公。私もそう思っていましたよ、若いころはね。副題「傷つけられたい。」が深い!若い頃ってなんでもいいから相手にしてもらいたいというか、傷つけられて幸せ、みたいな感覚ありませんか?
痛みを感じることで「生きていること」を実感できるというか。
こんなに素晴らしい映画の監督は誰だろう、と調べたら・・・なんと主演の須藤蓮さんが監督?!しゃけ、驚きました。えーーー、20代の若者が作った映画ですか?すごい!
須藤蓮:俳優
1996年7月22日生まれ、東京都出身。
京都発地域ドラマ『ワンダーウォール』主要キャストの1人として出演。映画「逆光」にて初めて監督を務める。
出演作:連続テレビ小説 なつぞら (2019)、大河ドラマ いだてん~東京オリムピック噺~ (2019)、ワンダーウォール 劇場版 (2020)、蒲田前奏曲 (2020)
渡辺あや:脚本家
兵庫県出身。島根県在住。
脚本作品:ジョゼと虎と魚たち(2003)、メゾン・ド・ヒミコ(2005)、連続テレビ小説 カーネーション(2011)、ワンダーウォール 劇場版(2020)
ほほう。なるほど。コロナ禍でエンタメ業界がストップする中、自主製作した映画なんですね。素晴らしい。
みんな三島由紀夫を読んでいる。当時、時代の最先端だった方たちは今どんな思いでこの映画を観るのでしょうか。
「田舎は嫌だ」と言いながらも、尾道の大自然に囲まれると心も体も開放的に。嫌だ嫌だと言うけれど嫌いになれないのが故郷でしょうか?
全く違うキャラクター4人の男女全員がいとおしく感じられてきました。傷つきやすいお年頃のうまく言葉にできない思いで胸が締め付けられます。
主演・監督の須藤蓮さんに盛大な拍手を!!
公式サイト:https://gyakkofilm.com/