吉本興業へ入社し、若手芸人を次々と売り出し「伝説の女マネージャー」と称されている大谷由里子(おおたにゆりこ)さん。ナインティナインや、雨上がり決死隊の売り出しにもたずさわったことで有名。そして味千拉麺をはじめとする店舗を世界規模に展開させている重光産業株式会社・代表取締役副社長のチィちゃんこと、重光悦枝(しげみつよしえ)さんの講演会がNYミッドタウンにあるGlobal Laboで6月26日に行われた。

重光さんは、大谷さんの前座だと話していたが、ニューヨークのアップステートの大学をでた後、マンハッタンで働いていたことを語った。ニューヨークに住んでいたかったが、父親がガンの告知をうけ、人生の選択をせまられ地元熊本へ戻ったのだという。
とても明るくて、まさしく味千拉麺のキャラクターになってるだけあるハツラツとした女性だった。
大谷さんは、さすが吉本で横山やすしさんのマネージャーを経験し、若手を育てたこともあるからだろう、お笑い芸人顔負けに話のテンポが素晴らしく、間のとり方も完璧だからか、講演がうまい。

まずは彼女が小学2年生のころ、家族全員でダラスへ移り住んだ話から始まった。英語もできない小学生を小遣いも渡さずに母親が学校へ放りこんだという内容に、初っぱなから会場に集まったアメリカ在住の日本人らへのワクワク度合いはマックスとなった。
どうすればいいの?とカフェテリアに行っても英語もできずオーダーもできないでいたら、貧しい子達が食券をもらえるところに並ぶよう教えてくれた子がいたのだとか。「どんなところでも生きていけるのだ」と幼心に悟ったというから、このころからすでに吉本興業に入るだけの根性ある女性として育ってたのだろう。
ダラスにはお金持ちの家庭もあれば、ラテン系の子沢山な家庭もあったらしいのだが、「どちらかといえば、ラテン系の子沢山なほうに紛れこんでいた」というアルアル話も、好印象。
講演の内容は、誰にでもわかりやすく、時には考えさせたり、近くに座ってるまったく初対面の人同士で会話するなどというアトラクション的な要素もあったりして、仕事帰りでぐったり疲れてた私も、まったくウトウトすることすらなかった。
大谷さんの講演会は、元気をもらえるので是非、日本にいる方はチャンスがあれば行ってほしいって思った。
[プロフィール]
大谷由里子 有限会社志縁塾・代表取締役 奈良県出身。京都ノートルダム女子大学を卒業後、吉本興業へ入社。若手芸人を次々と売り出した「伝説の女マネージャー」として知られる。「よしもと印天然素材プロジェクト」では、ナインティナインや、雨上がり決死隊の売り出しに尽力。 2016年、法政大学大学院・政策創造研究科を修了。 また、「笑い」を用いた自立・自走の「人材育成法」は、NHKスペシャルや日本経済新聞など数々のメディアで話題となっている。「ビートたけしのいかがなもの会」(テレビ朝日)、テレビ寺子屋(フジテレビ)にも出演中。著書は35冊を数える。
重光悦枝 重光産業株式会社・代表取締役副社長 熊本県出身。熊本で創業し50年。熊本から世界へ、12の国と地域に広がる「味千拉麺」ほか、5ブランドのラーメン店・飲食店を展開している重光産業のスポークスパーソン。味千拉麺のマスコットキャラクター・チィちゃんのモデルでもある。 「食」は「人」に「良」と書く。安くておいしくて栄養があるラーメンは庶民の味方。世界に一人でも多くのラーメン大好き人間を増やし、そのことで平和に貢献する!という父の遺志を受け継ぎ、熱く、熱く活動中。出会いのご縁を大切に。今日も幸せなご縁に心から感謝して、ラーメンのEvangelist、チィちゃんです。
(プロフィールは、週刊NY生活の記事より引用)