ジャマイカ(ライターデビュー記念号)

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第二十六号 02/02/2000

Harlem日記

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******ジャマイカ(ライターデビュー記念号)*******

(まだ携帯のなかった時代のお話)

いよいよライターとしてデビューした私。
初の記事はパフダディーについて。(カフェグローブというサイトに書いていた。)

メル(母)のいとこGはジャマイカでツアーガイドをしている。

1月30日(日曜)晴れ。オーチョリオスのグランドホテルロビーに12時。ガイドをしてもらうことになった。彼の車はトヨタのハイエース、ジャマイカのキャブはほとんどが、このハイエースである。しかも冷房なしときたもんだ。

Gは12時かっきりにロビーに現れた。(さすがツアーガイド。ジャマイカンでも時間には厳しい)レイが部屋から降りてくるまでGに酒をご馳走。「Gは何を飲むの?」と聞くと「ヒロが飲んでるのと同じでいいよ。」「ラム&アイス?」ということで二人で昼間っから酒を交わす。

ジャマイカンアクセントでほとんど会話することができないくらい英語が理解できない。Gが笑うたびに前から2本目の金歯がキラキラしてまぶしい。あれ?そういえば初めて会った時には金歯は無かったはず。(お出かけ用ってことか)女性がつけるピアスみたいなものだと勝手に納得。

レイが5分おくれでロビーへやってきた。早速、車に乗り込む。
彼のハイエースのフロントガラスにJTBのマーク。でも決してJTBとは提携なんてしていない。ジャマイカでは日本のサインを残した車がたくさん走っている。福山通運のトラックもそのままのデザインを駐車場で見かけて福山通運ジャマイカ支社か?と勘違いしたくらいだ。

街へ出る。山の中へ入っていく。ミックジャガーの別荘やらバーバラストライザンドの別荘などが立ち並ぶ。きれいなリゾート。そして馬に乗って山へ入ったり、海へ入るというツアーへ。
ここでも、アクセントの激しいジャマイカンの皆さんに連れまわされる。馬に乗ってきれいな海岸を走るのは最高だ。エメラルドグリーンの透き通った海は、高級な宝石よりもさらに美しい輝き。

そして一番お伝えしたかったジャマイカンのジモッチーが集うレストランへ。ボロボロの水色のトラックが停車する急斜面の坂を下る。木造の簡易便所みたいな家が立ち並ぶ。ときたま石鹸の混ざった水の流れる小さな川。口の周りに赤い肉腫のあるアヒル。病気ではなく、こういう種類のアヒルなのだそうだ。

車を停めるとドレッドのやせこけた兄さんが寄って来て、グーで握手を求める。(ドラエモンの握手みたいな)私はそれに気づくことなく彼のグーをガブリと右手で覆った。「ライオングラブだー」と大騒ぎして喜んだ。彼らはライオンというのが強さの象徴で、ドレッドヘアはライオンをイメージしているのだという。

何人かのドレッドの男たち。白いタンクトップにちょっと薄汚れたチノパン。小川の淵に位置する。ブルーのビニールシート屋根の下にはテーブルとイスが。まさかここが?昼食の場所。

「女性は不潔だっていやがるけど、俺んちはいたって清潔だぜ。安心して食ってくれ。」とかけた白い皿を拭く布は、雑巾みたいに赤茶けた色。白髪まじりのドレッドのおやじとGが親しげに話している。「ヒロは魚?」とGが問う。「うん。チキンは昨日も食べたし。」「ここの魚は漁れたてフレッシュで最高だぜ。」とおやじがウインク。

魚はアジのフライみたいなのにニンジンとオニオンの千切りが入った、あんかけふうソースがかかってる。日本のあんかけとそっくりな味。うまい!カリカリにあがった身のしまった魚は小骨も食べれるくらいに調理されていた。ビーンズライスと茹でたヤムイモもホクホクで最高だった。新鮮な空気にナチュラルな食事。蚊が足に食いつく。アヒルが足元をふらつく。

食べ終えた頃に、二人の子供が海から帰ってきた。素肌にショッキングピンクのオーバーオールを着た目のくりくりした女の子はブレードヘアー。黒い肌とピンクのコントラストに彼女のキュートぶりは、ギューっと抱きしめて、ほっぺをぐりぐりしたい衝動にかられる。

「ハロー」とお兄ちゃんが挨拶。「どこから来たの?」と女の子はエイジアンの私を珍しそうに見た。「日本だよ。」「泳げる?」
「もちろん!魚みたいにはやいよ。」と言葉を交わす。

男の子は私たちが食べ終えた皿を片付けていた。残飯はアヒルの餌だ。食後にビールを飲んでいると、レストラン脇のブロック塀に座り込んで、ドレッドのおじさんがお経みたいなのを唱えはじめた。

ラスタという。(これはジャマイカンの宗教らしいが)まさに日
本で坊さんの唱える仏教のお経の響きに通じる音だった。お香はもちろんガンジャ(マリファナのこと)。

値段は?三人分で10ドルちょっと。いやー最高な食事だった。ジャマイカンを親戚に持ったことに感謝した。読者の皆さんにもジャマイカ観光の際にはGをツアーガイドにと思ったが、連絡が厳しい。なんせ、この時代に電話の無いエリアに在住。だが、友人にコンタクトすればメッセージは残せるという。本物のジャマイカを知りたい方にはお勧めだ。

ちなみにジャマイカ普通のエリアではラスタなドレッドの男た
ちはほとんどいません。

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